主役は、泣く子も黙る南河内大学応援団本部親衛隊隊長、その名ぞ青田赤道。お馴染みの「ちゃんわ、ちょんわ」や「クエッ、クエッ」のポーズを繰り出しながら、今日もひとりで嵐を巻き起こす!! ある日、南河内大学応援団に八尾大学応援団が殴りこんでくるといううわさが流れる。応援団幹部の間では、だれがきっかけをつくったのか犯人捜しが始まり、やがて一同の脳裏に三回生の青田赤道の顔が浮かんで…!!。
作品から生まれた「ちょんわちょんわ」 をはじめ「クェックェックェッ」や 「シビア~」といったセリフがやたらと流行りました。なかでも衝撃的なセリフは「おめこ」でしょう。関西以外の多くの人は意味を知って腰を抜かしたものですよ。まぁ、この作品でこの言葉は一般化されたと言えるかと思います。
「嗚呼!!花の応援団」は現在までのところ、4度も映画化されています。
「嗚呼!!花の応援団」は現在までのところ、4度も映画化されています。
懐かし映画「嗚呼 花の応援団」part1 冒頭タイトルバック 1976年劇場公開
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漫画は荒々しいタッチで描かれていますし、ギャグの要素が強い作品なのですが、実は、応援団という組織の本質がリアルに表現されていることでも知られています。これ、けっこう感動するんですよね。
ダウンタウン・ヒーローズ
「バンカラ」をテーマにした作品はモチロン漫画ばかりではありません。小説にも映画にもあります。代表的な作品としてお勧めしたいのは、1966年に刊行された鈴木隆の小説「けんかえれじい」ですね。同年、鈴木清順監督、高橋英樹主演で映画化されています。小説、映画共に素晴らしい出来栄えです。
そしてもうひとつ。1984年8月号から1986年7月号まで小説新潮に連載され、1986年9月に刊行された「ダウンタウン・ヒーローズ」。山田洋次監督によって映画化され、1988年に公開されました。
そしてもうひとつ。1984年8月号から1986年7月号まで小説新潮に連載され、1986年9月に刊行された「ダウンタウン・ヒーローズ」。山田洋次監督によって映画化され、1988年に公開されました。
昭和23年、18歳の春、旧制松山高校の学生だった私は、一人の女と出会い、血気にまかせて予期せぬ道を走り出した。女は、道後松ヶ枝町の遊廓の娼婦・イチ子。私は、イチ子の背中の刺青に合わせて、“夫婦彫り”をしたのだ…。
敗戦直後の混乱期、四国・松山を舞台にくりひろげられる“巷の天才・英雄たち”の青春。おもしろうて、やがてかなしき無頼の日々。
小説も面白いのですが、映画がこれまた面白いんです。なんといっても山田洋次監督作品ですから面白くないはずがない!わけですよ。ヒロイン役の薬師丸ひろ子イイです。
しかし、それよりなにより映画版は内容が小説とは大きく異なってるんですよ。
しかし、それよりなにより映画版は内容が小説とは大きく異なってるんですよ。
『ダウンタウンヒーローズ』劇場予告編
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洪介は愛媛の松山高校に入り寮生活を始める。同室は、オンケル、アルルら4人。夏休みが終わり、文化祭で演劇を行うことになった洪介たちは県立高女の房子の出演もあり、大成功を収める。しかし、房子を好きになったオンケルが寝込んでしまう。洪介は房子にオンケルの気持ちを伝えるが、房子は拒絶する。オンケルは寮を去っていく。
九州大学に入った洪介は、そこで元気に演劇を続けるオンケルと再会する。洪介は松山に戻り、房子に別れを告げ、愛の告白をする。房子は受け入れる。しかし、二人は別々の人生を送る。
小説と映画、どちらが優れているか?これは評価の分かれるところかもしれませんが、ま、どちらも素晴らしいが満点の回答と言えるでしょう。
ところで、女性用の作品にも「バンカラ」ものがあるんですよ。タイトルもズバリの「バンカラ太陽」。いいですねぇ、いいタイトルです。
浦野千賀子の作品で1970年7月号から1971年2月号の別冊マーガレットに掲載されていました。女の子でバンカラってのもスゴイですね。
ところで、女性用の作品にも「バンカラ」ものがあるんですよ。タイトルもズバリの「バンカラ太陽」。いいですねぇ、いいタイトルです。
浦野千賀子の作品で1970年7月号から1971年2月号の別冊マーガレットに掲載されていました。女の子でバンカラってのもスゴイですね。
少年院帰りの主人公が学園の悪と戦う!といった内容なのですが、これは同じ1970年に女因を主人公にして大ヒットした漫画「さそり」と同傾向ですね。ただ「さそり」をバンカラのカテゴリーに入れるには無理がありますが。。。
そう言えば「男一匹ガキ大将」が劇場映画化されたのも1970年ですね。何かあったのでしょうか?1970年もまたバンカラの当たり年だったみたいですね。
そう言えば「男一匹ガキ大将」が劇場映画化されたのも1970年ですね。何かあったのでしょうか?1970年もまたバンカラの当たり年だったみたいですね。
原作:早坂暁
脚本:山田洋次、朝間義隆
出演:薬師丸ひろ子、中村橋之助、柳葉敏郎、尾美としのり、杉本哲太、石田えり