もっとも、この時点で、『機動戦士ガンダム』(1979年)登場の、基本的なモビルスーツの1/144プラモデルは殆ど出揃っていたので、ようやく「『宇宙戦艦ヤマト』で売れた戦艦」でもなく「『機動戦士ガンダム』のメインビジュアルであるモビルスーツ(人型ロボット)」でもない、モビルアーマーの商品化に手を付けたかという印象。
もうバンダイ自身、出せばなんでも売れるガンプラ社会現象の中、じゃあネタ切れしたモビルスーツの次は何を出せばいいのかすら分からなくなってて、今でこそ当たり前になった「アニメキャラクターのフィギュア」でもある、キャラクターの固定ポーズプラモデルフィギュア「キャラコレシリーズ」を、同時期に展開し始めていた。
もうバンダイ自身、出せばなんでも売れるガンプラ社会現象の中、じゃあネタ切れしたモビルスーツの次は何を出せばいいのかすら分からなくなってて、今でこそ当たり前になった「アニメキャラクターのフィギュア」でもある、キャラクターの固定ポーズプラモデルフィギュア「キャラコレシリーズ」を、同時期に展開し始めていた。
ガンプラの流れ的には、この時期は、既存の金型を使って、成型色だけ変えて、量産型をシャア専用にしたり、シャア専用しか出てなかった機体を量産型にしなおしたりの水増し商法や、今ではもう、誰も覚えていないだろう、1/250「ガンダム情景模型シリーズ」という、中途半端なミニプラモのジオラマセットなどを売り出していた頃で、モビルアーマー発売は、それらと同程度には「売れるかどうかわからない」要素だったのかと、今にして思えば理解できる。
もっとも、むしろバンダイの模型設計基礎技術は、その頃からハイレベルではあったので、可動や人型プロポーションに縛られない、艦船やモビルアーマーの模型化のクオリティは、この時点で既に半端なくレベルが高く、90年代以降の一部の完成品フィギュアやプライズアイテム等を除けば、1stガンダムで登場したモビルアーマーは、正規ガンダムプラモデルシリーズでは、まだ一度も、リメイクもリファインもされた機体はない。ある意味では幸せな現象ではある。
実際、1/550モビルアーマーで、改修しようと思いつくのは、ビグロやグラブロやザクレロの関節可動の増設の他は、プロポーションやディティールでケチを付けられるのは、せいぜい、このビグ・ザムの足の爪(対空防御兵器が、なぜか足の爪先についている)を、もう少し大きくした方がいいのではないだろうか?ぐらいのものだし、今思えばその印象も、劇中で足の爪が印象的な使われ方をしていたというのと、アニメでは巨大さを演出するために、見上げるカットではパースが付けられていたので、足が実際よりも大きく見えただけという可能性も高く、実際、設定画と比較するとあまり問題はないように見える。
欲を言えばこのビグ・ザムも、足の可動はポリキャップかボールジョイントの方が良かったかなぁとは思いつつも、劇中でそこまでアクティブなアクションをおこなうメカでもないので(ビグ・ザムがスピニングバードキックとかやったら、嫌すぎる(笑))、今回はおとなしくキットのまま製作。
ブラウ・ブロほどじゃないけれど、パーツ同士の接着面の接合がタイトで困った(汗)
脚のパーツの組み合わせ方が独特で、グレーの膝アーマーだけ脛から独立しているので、塗装派には嬉しいパーツ分割……と、誉めようとも思ったけれども、ボディの上下合わせを、脚完成後に挟みこみで接着しなければいけないって段階で、塗装派を殺しにきてるんだよなぁ……これ。
まぁ、大河さんは合わせ目消しもブラシ塗装もしないんで、いいっちゃぁいいんですけれども。
欲を言えばこのビグ・ザムも、足の可動はポリキャップかボールジョイントの方が良かったかなぁとは思いつつも、劇中でそこまでアクティブなアクションをおこなうメカでもないので(ビグ・ザムがスピニングバードキックとかやったら、嫌すぎる(笑))、今回はおとなしくキットのまま製作。
ブラウ・ブロほどじゃないけれど、パーツ同士の接着面の接合がタイトで困った(汗)
脚のパーツの組み合わせ方が独特で、グレーの膝アーマーだけ脛から独立しているので、塗装派には嬉しいパーツ分割……と、誉めようとも思ったけれども、ボディの上下合わせを、脚完成後に挟みこみで接着しなければいけないって段階で、塗装派を殺しにきてるんだよなぁ……これ。
まぁ、大河さんは合わせ目消しもブラシ塗装もしないんで、いいっちゃぁいいんですけれども。
組みあがったら、お次は塗装。
基本的にはいつものように、メインカラー2色はキットの成型色をそのまま生かす(というか、別な言いをするなら「手を抜く」)。
ボディをぐるりと回るベルト部分と、股間の3連ち〇こバーニアは、Mrカラー16 濃緑色で塗装。膝はニュートラルグレーで、対空防御(笑)の爪はパープルで、それぞれ部分塗装した。
後は、ビグ・ザムの場合、モノアイを光らせる塗装にするかしないかが悩みどころなのだが、まぁ無難な選択としては、プラモデルそのものにはモノアイなんてむしろ描かないでおいて、画像を作るときにフォトショで描きこむ方が、便利だし楽だしいいんだけど、そこは気分だよねという謎のエクスキューズで、中央にピンクで描く。
後はボディのあちこちの黒を、艶消し黒で細かく描きこんでいき、最後にモノアイだけマスキングしてから艶消しスプレーで仕上げ。
「やらせはせん! やらせはせん、やらせはせんぞぉ!」
まぁ、ジムやサラミスの群れ相手には無敵のままだったとは思うけど、しょせんは対ビームバリアでしかなかった防御なんで、スレッガーさんが特攻死をかけて、ガンダムが白兵戦を挑むまでもなく、意外とボールやパブリク突撃艇の実弾一斉射撃攻撃で撃沈していた可能性は大きい(的としても大きいし)っていうのは、ドズル兄さんの名誉のために内緒だ!
基本的にはいつものように、メインカラー2色はキットの成型色をそのまま生かす(というか、別な言いをするなら「手を抜く」)。
ボディをぐるりと回るベルト部分と、股間の3連ち〇こバーニアは、Mrカラー16 濃緑色で塗装。膝はニュートラルグレーで、対空防御(笑)の爪はパープルで、それぞれ部分塗装した。
後は、ビグ・ザムの場合、モノアイを光らせる塗装にするかしないかが悩みどころなのだが、まぁ無難な選択としては、プラモデルそのものにはモノアイなんてむしろ描かないでおいて、画像を作るときにフォトショで描きこむ方が、便利だし楽だしいいんだけど、そこは気分だよねという謎のエクスキューズで、中央にピンクで描く。
後はボディのあちこちの黒を、艶消し黒で細かく描きこんでいき、最後にモノアイだけマスキングしてから艶消しスプレーで仕上げ。
「やらせはせん! やらせはせん、やらせはせんぞぉ!」
まぁ、ジムやサラミスの群れ相手には無敵のままだったとは思うけど、しょせんは対ビームバリアでしかなかった防御なんで、スレッガーさんが特攻死をかけて、ガンダムが白兵戦を挑むまでもなく、意外とボールやパブリク突撃艇の実弾一斉射撃攻撃で撃沈していた可能性は大きい(的としても大きいし)っていうのは、ドズル兄さんの名誉のために内緒だ!
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー