刑事裁判では無罪を勝ち取ったO・J・シンプソンですが、安心したのも束の間、今度はロナルド・ゴールドマンの父親との民事裁判が待ち受けていました。この民事裁判は白人が多い地域で行われ、陪審員も白人が多数派に。また弁護士も「ドリームチーム」を金銭的に雇うことが出来ず、シンプソン自身も証言台で「覚えていない」などの曖昧な発言を繰り返すといった悪条件が重なり、民事裁判では「シンプソンがロナルド・ゴールドマンを殺害した」とされ、被害者の親に対し1000万ドル近い補償をするよう命じられたのです。
O・J・シンプソンは現在何をしているのか?
刑事裁判と民事裁判で真逆の結論となったO・J・シンプソン事件。この事件によって、シンプソンは一連の裁判の費用のためハイズマン賞のトロフィーを売却。そして「If I did it(もし私がやっていたとしたら)」という著書を出版しようとしたものの、これは被害者遺族の反対により実現しませんでした。裁判が終結した現在、彼は何をしているのでしょうか?
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強盗で逮捕!33年の懲役刑に!!
2007年9月16日、シンプソンは複数の男と共謀してラスベガスのホテルに押し入り、スポーツ記念品を盗んだ容疑で逮捕されました。そして、翌2008年に合計33年の懲役刑が言い渡されたのです。
O.J. Sentenced To 33 Years
33年の懲役刑が言い渡された際のニュース。
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刑務所に収監後の2013年、裁判のやり直しを求めたシンプソンですが、これは同年に却下されました。一方で、2017年10月には仮釈放が認められています。今後も懲役を全うするため服役を続けていくであろうシンプソン。刑事裁判と民事裁判で真逆の結論が出た「O・J・シンプソン事件」の真相は果たしてどちらが正しいのでしょうか?今後、真相が明らかになることに期待したいものです。
2016年には事件がドラマ化されました!
書籍も刊行されています!
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