【GREYデジタル・ターゲット】AIと人間との戦争を描いた劇場アニメ!その魅力に迫る!
2020年10月30日 更新

【GREYデジタル・ターゲット】AIと人間との戦争を描いた劇場アニメ!その魅力に迫る!

かつて人間たちが築いた文明が失なわれ、コンピューターが人間を管理する未来を描いた『GREYデジタル・ターゲット』。同時期、爆発的にヒットした洋画『ターミネーター』を思い浮かべてしまう世界観というのも面白いポイントといえます。そんな劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』のストーリーや魅力・類似作品を紹介していきたいと思います。

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『GREYデジタル・ターゲット』とは?

https://www.amazon.co.jp/Grey-Digital-Target-Kazuhiko-Inoue/dp/1569312257/ref=pd_lpo_15_t_0/356-1417554-9462446?_encoding=UTF8&pd_rd_i=1569312257&pd_rd_r=fa603c87-9860-4e0c-bebd-12fd08d9d26a&pd_rd_w=UOGWQ&pd_rd_wg=iUgbn&pf_rd_p=4b55d259-ebf0-4306-905a-7762d1b93740&pf_rd_r=7YW128EKME3P9D2468D8&psc=1&refRID=7YW128EKME3P9D2468D8 (2235201)

原作者 :たがみよしひさ
連載期間:1985年~1986年
連載誌 :月刊少年キャプテン
出版社 :徳間書店
コミック:全3巻
『月刊少年キャプテン』(徳間書店)1985年2月号(創刊号)から1986年9月号まで連載された。連載終了後は、同誌の1986年10月号から1986年12月号にかけて本作を基にした4コマギャグ漫画『わたしがGREYだ!!』も連載された。1986年にはアニメ映画化もされている。単行本は少年キャプテンコミックス全3巻、少年キャプテンコミックスデラックス全2巻。後にぶんか社から全2巻のコミック文庫が刊行されている。
今回の記事では、劇場公開されたアニメ『GREYデジタル・ターゲット』を中心に、そのストーリーや魅力・類似作品をご紹介させていただきます。

劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』のストーリー

かつて栄華を誇った人類の文明はなくなり、海は青さを失ない、大地は緑が消えて荒野となり果てた遠い未来。タウンに住む人々は”トループス”と呼ばれる戦士となり、中央管制の役割を果たす”リトル・ママ”の指示の元、他のタウンとの戦闘に明け暮れる日々を過ごしていました。戦闘で功績を挙げれば、”シチズン”と呼ばれる戦争がなく安全に暮らせるシティでの在住権を得られるためです。
”シチズン”を得られるのは僅か3%と言われていましたが、その中で13回の戦闘を生き延びてF級からC級に昇格した戦士がいます。その名はグレイ。
ある日、グレイは自分自身に戦闘のイロハを教えてくれたレッドが地下組織の襲撃を受けたことを知ります。レッドの生死が分からないまま、グレイには次の戦闘にも参加するように指示を受けるのでした。
グレイは数々の戦闘を切り抜けながら、地下組織が存在する理由や”ビッグママ”の野望を知り、それぞれの存在を絶滅させようと反旗を翻します。こうして人類の未来をかけた戦いが幕を開けようとしていました…

劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』の本編動画

Grey Digital Target (English Dubbed)

劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』の類似作品

『銀河鉄道999』

『銀河鉄道999』

原作者 :松本零士
放送時期:1978年~1981年
放送局 :フジテレビ系列

内容&あらすじ

メーテルとともに999号に乗り、アンドロメダ星雲にあるという機械の体をタダでくれるという星に到着するまでの鉄郎の旅を描く。
アンドロメダ編に関しては、原作・テレビアニメ版と長編の劇場版2作品とではやや世界観が異なっている。原作およびテレビアニメ版では、人間の愚かさや孤独、弱さや、経済格差や実力社会を背景としたこの世の不条理を題材にしたエピソードが多く見られる。またその世界観の中には、人間の歴史から得られる教訓を下地にしたと考えられるものも多い。
機械の体を手に入れるために銀河鉄道で宇宙を旅する『銀河鉄道999』。一見すると、劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』とは別モノのように思えますが、本質的には人間と機械の戦いを描いた物語で、両者からは共通したテイストが感じられます。広大な宇宙を舞台に物語を繰り広げる『銀河鉄道999』に対し、劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』は遠い未来の地球を舞台としています。主人公のキャラクター性も異なりますが、すごく似ているといった印象を抱くはずです。
『最終兵器彼女』

『最終兵器彼女』

原作者 :高橋しん
放送時期:2002年
放送局 :中部日本放送

内容&あらすじ

北海道のある街で暮らすシュウジとちせ。ちせは以前から好意を抱いていたシュウジに告白、そのぎこちない交際は交換日記から始まり、二人は静かに愛を深めていく。
しかし、ある日、謎の「敵」に街が空襲される。戦火から逃げるシュウジが見たのは、腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やし「最終兵器」と化して敵と戦うちせの姿であった。
戦争が激化していくにつれ、ちせは力が暴走していき、肉体も精神も人間とはほど遠いものとなっていく。
一方、シュウジの周りでは親友や女友人、先輩たちが次々に戦禍で故人となっていく。
壊れていく世界。壊れていく愛。シュウジはちせを連れて街を出る。
『最終兵器彼女』の主人公は中学生の男女で、2000年代の現実を舞台に繰り広げれる物語から、場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』との共通項を見出すことが難しいかもしれません。しかし、戦争や戦闘をテーマにした悲劇という部分では、両者から同じようなエッセンスを感じられるような気がします。

『アップルシードAPPLESEED』

原作者 :士郎正宗
放送時期:2011年
放送局 :劇場公開
     ネット配信

内容&あらすじ

物語は化学兵器・生物兵器も使用された第5次非核大戦を生き抜いたデュナン・ナッツと、全身をサイボーグ化したデュナンの恋人であるブリアレオスの活躍を描いた近未来サイエンスフィクション作品。
22世紀。世界は2125年に勃発した第5次世界大戦を経て荒廃し、第4次世界大戦後から北大西洋のアゾレス諸島とカナリア諸島の間に密かに建設が進められていた人工島オリュンポスに設置された総合管理局が台頭、世界をその影響下に置いている。2127年、第5次世界大戦の終戦を知らずに逃亡生活を続けていたデュナンと戦闘サイボーグであるブリアレオスは、ヒトミと名乗る少女から終戦の知らせと“オリュンポス”への招待を受け、総合管理局の内務省部隊、ESWAT(ESpecially Weapon And Tactics)に所属して対テロ作戦などに加わる。その中で巨大な計画、旧大国の策謀が明らかになっていく。
地球を舞台としながら遠い未来の物語で、抗争・戦闘をテーマにしているところで劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』と共通する『アップルシードAPPLESEED』。そのため、世界観も酷似しています。主人公の性別こそ違いますが、戦闘訓練を受け、適格な状況判断ができるといったところも同じですよね。

劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』の魅力とは?

類似作品で紹介したコンテンツで、最も共通点が多いのは『アップルシードAPPLESEED』だと思います。つまり、『アップルシードAPPLESEED』にハマった視聴者なら、劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』も面白いと感じるはずです。
構成や世界観といったところでは、個性的な印象を漂わせる劇場版アニメ『GREYデジタル・ターゲット』。本編時間は70~80分なので、テンポ良く物語が展開していき、いつの間にか本編に惹き込まれてしまいます。沈着冷静な主人公・グレイの活躍ぶりや濃厚な濡れ場も見逃せないポイントといえるでしょう。そして、大胆な脚本・構成といった部分でも、終盤のストーリー展開には驚かかされるものがあります。
記事内には本編動画を掲載していますので、この機会にぜひご覧になり、その魅力を堪能なさってみてください。
20 件

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  • t23 2020/10/31 05:03

    アニメだいすきでやってたからな~関西人なら知ってる人多いんじゃない?

    この作品でたがみよしひさを知ったわ

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