ニューシネマは、別に若者の無秩序を描いただけではなく、それまでのハリウッドの、キレイなドラマに対する反逆だったので、「タクシードライバー」のような、その当時の若者が抱える鬱屈した感情なんかも、テーマとしてはありえました。
via twitter.com
「アメリカ映画の名セリフベスト100」
「俺にしゃべってんのか?」
徐々に狂人へと変貌していくトラヴィスが、鏡に向かって一人芝居をするシーン。
デ・ニーロのあまりにも有名なシーンです。
徐々に狂人へと変貌していくトラヴィスが、鏡に向かって一人芝居をするシーン。
デ・ニーロのあまりにも有名なシーンです。
デ・ニーロが鏡に向かい「You talkin' to me?」と呟きながら自分の鏡像に銃を向ける場面は、脚本には書かれておらず、監督とデ・ニーロが即興で様々な試みを行った。
「You talkin' to me?」は、2005年にアメリカ映画協会が選出した「アメリカ映画の名セリフベスト100」で10位にランクインした。
デ・ニーロの鍛錬シーンが魅力
タクシードライバーTaxi Driver 1976 - YouTube
※英語での予告
via www.youtube.com
映画がきっかけとなった重大な事件
普通の人は映画を観ても「あくまでフィクションだから」と割り切ることができるのですが、ジョン・ヒンクリーはそうではない人間でした。
ヒンクリーは「タクシードライバー」に登場するアイリス役のジョディ・フォスター(当時12)に入れ込み、スターであるフォスターと同等の立場になるために大統領暗殺を計画しました。当時の大統領ジミー・カーターを狙ったヒンクリーは重火器不法所持によって逮捕されます。
釈放後も計画は続き、ヒンクリーはカーターを破って大統領となったレーガンを狙うようになります。1981年3月30日、計画は実行に移されましたが(レーガン大統領暗殺未遂事件)、暗殺は未遂に終わりました。ヒンクリーは精神異常を理由に無罪となりました。
作品データ
監督 マーティン・スコセッシ
脚本 ポール・シュレイダー
俳優 ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ハーヴェイ・カイテル、ジョディ・フォスター等
公開 1976年(昭和51年)
配給 コロムビア映画
時間 114分
脚本 ポール・シュレイダー
俳優 ロバート・デ・ニーロ、シビル・シェパード、ハーヴェイ・カイテル、ジョディ・フォスター等
公開 1976年(昭和51年)
配給 コロムビア映画
時間 114分
via sanmarie.me
鬱屈した空気感に包まれている本作。
1970年代に隆盛を極めた「アメリカン・ニューシネマ」の代表作の一つとして未だに挙げられます。
前述の大統領暗殺未遂事件は極端な例ではありますが、ある種のアンチ・ヒーローのように捉えられた側面もありました。
また、デ・ニーロの狂気を内包した乾いた演技も、ある種の中毒性をはらんだものとなり、何度も見直してしまいます。
1976年のカンヌ国際映画祭ではグランプリにも輝いた本作で、当時のハリウッド映画の空気に触れるのもいいかも知れませんね。
1970年代に隆盛を極めた「アメリカン・ニューシネマ」の代表作の一つとして未だに挙げられます。
前述の大統領暗殺未遂事件は極端な例ではありますが、ある種のアンチ・ヒーローのように捉えられた側面もありました。
また、デ・ニーロの狂気を内包した乾いた演技も、ある種の中毒性をはらんだものとなり、何度も見直してしまいます。
1976年のカンヌ国際映画祭ではグランプリにも輝いた本作で、当時のハリウッド映画の空気に触れるのもいいかも知れませんね。
心の闇を抱えながら、同じような毎日を生きていた。
そうした主人公はこれまでのハリウッドにはないタイプでした。