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佐々木則夫監督は4番目にDFの熊谷紗希を指名したとき
「背番号が4だから」
とオヤジギャグを繰り出したが、苦笑され、PKでいえば失敗。
それでも笑顔で
「楽しんでこい」
といって選手を送り出した。
コイントスでアメリカが先攻となり、GKの海堀あゆみは
「2失点した自分の張りどころはここだ」
と気合を入れた。
このワールドカップには3人のゴールキーパーが代表メンバーに選ばれていたが、試合に出たのは最も若く最も試合経験が少ない海堀あゆみだった。
キーパーは大会途中で交代になる可能性が最も低いポジション。
それでも2人の先輩キーパーは腐ることなく、海堀をサポートし、練習やミーティングでも熱心にアドバイスを与えた。
アメリカは準々決勝のブラジル戦でPK戦を行っていて、海堀あゆみは、そのときのキッカーのコースを教えられた。
「背番号が4だから」
とオヤジギャグを繰り出したが、苦笑され、PKでいえば失敗。
それでも笑顔で
「楽しんでこい」
といって選手を送り出した。
コイントスでアメリカが先攻となり、GKの海堀あゆみは
「2失点した自分の張りどころはここだ」
と気合を入れた。
このワールドカップには3人のゴールキーパーが代表メンバーに選ばれていたが、試合に出たのは最も若く最も試合経験が少ない海堀あゆみだった。
キーパーは大会途中で交代になる可能性が最も低いポジション。
それでも2人の先輩キーパーは腐ることなく、海堀をサポートし、練習やミーティングでも熱心にアドバイスを与えた。
アメリカは準々決勝のブラジル戦でPK戦を行っていて、海堀あゆみは、そのときのキッカーのコースを教えられた。
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アメリカの1人目、ボックスの中央寄りのシュートを海堀あゆみは裏をかかれながらも右足で弾き出した。
なでしこジャパンの1人目、宮間あやは遠藤保仁ばりの落ち着きで決めた。
アメリカの2人目、ロイドのボールは枠外。
永里優季もキーパーに止められた。
アメリカの3人目、ヒースが左側を狙ったボールを海堀が阻止。
アメリカが3人連続で外すのをみて、丸山桂里奈は
「ノリさんマジック!」
と思った。
なでしこの3人目、ポーカーフェイスな関西人、阪口夢穂は、しっかりと決めた。
アメリカの4人目、ワンバックは成功。
なでしこジャパンは、次が決まれば勝ち。
仲間が祈る中、
「狙いを読まれたくない」
と1度夜空を見上げた後、熊谷紗希が放ったシュートはゴールの左上に突き刺さった。
なでしこジャパンの1人目、宮間あやは遠藤保仁ばりの落ち着きで決めた。
アメリカの2人目、ロイドのボールは枠外。
永里優季もキーパーに止められた。
アメリカの3人目、ヒースが左側を狙ったボールを海堀が阻止。
アメリカが3人連続で外すのをみて、丸山桂里奈は
「ノリさんマジック!」
と思った。
なでしこの3人目、ポーカーフェイスな関西人、阪口夢穂は、しっかりと決めた。
アメリカの4人目、ワンバックは成功。
なでしこジャパンは、次が決まれば勝ち。
仲間が祈る中、
「狙いを読まれたくない」
と1度夜空を見上げた後、熊谷紗希が放ったシュートはゴールの左上に突き刺さった。
マジカルモーメント : なでしこジャパン 2011 FIFA女子ワールドカップ 初優勝
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試合後、勝利の喜びを噛み締めながらもなでしこたちが手にしたのは、国旗より先に
「To Our Friends Around the World
Thank You for Your Support」
と震災後の日本を支援してくれた世界へ向けてのメッセージを書いた横断幕。
優勝セレモニーの後に、サポーター席に駆け寄った選手たちの第一声もやはり
「ありがとう」
だった。
多くの人が
「無理」
「できない」
と思う中、世界ランキング1位のアメリカを倒し、日本サッカー史上、男女を通じて初のワールドカップ優勝。
試合は日本の地上波でも放映され、早朝にもかかわらず21.8%という高視聴率を記録。
イギリスのザ・タイムズ紙が、
「鉄の意志のチーム」
ニューヨークタイムズ紙が、
「復興への希望の上に築かれた勝利、大震災で打撃を受けた国を盛り上げた」
と書くなど世界からも賞賛された。
アメリカ戦から2日後、なでしこは帰国。
成田空港で乗っている飛行機が放水アーチを受け、入国ゲートには、これまで目にしたことのない数のファンに歓迎された。
以後、なでしこフィーバーが巻き起こり、様々なメディアから取材を受けて出演。
8月に国民栄誉賞、11月に紫綬褒章が贈られた。
決勝の澤穂希の同点ゴールと共に丸山桂里奈のドイツ戦の決勝ゴールはハイライトとして取り上げられた。
丸山桂里奈は、そのキャラクターも相まってお茶の間の人気者に。
「日本の男子選手は、もしワールドカップで優勝したら1人5000万円ほどもらえるらしいですが、私たちは出身自治体などからいただくものも合わせて1人800万円ほどでしたね。
やっぱり格差があるなと感じたけれど、それでもこれまでの生活を考えるとありがたかった」
というが、ロンドンオリンピックのアジア最終予選が迫っていた。
「To Our Friends Around the World
Thank You for Your Support」
と震災後の日本を支援してくれた世界へ向けてのメッセージを書いた横断幕。
優勝セレモニーの後に、サポーター席に駆け寄った選手たちの第一声もやはり
「ありがとう」
だった。
多くの人が
「無理」
「できない」
と思う中、世界ランキング1位のアメリカを倒し、日本サッカー史上、男女を通じて初のワールドカップ優勝。
試合は日本の地上波でも放映され、早朝にもかかわらず21.8%という高視聴率を記録。
イギリスのザ・タイムズ紙が、
「鉄の意志のチーム」
ニューヨークタイムズ紙が、
「復興への希望の上に築かれた勝利、大震災で打撃を受けた国を盛り上げた」
と書くなど世界からも賞賛された。
アメリカ戦から2日後、なでしこは帰国。
成田空港で乗っている飛行機が放水アーチを受け、入国ゲートには、これまで目にしたことのない数のファンに歓迎された。
以後、なでしこフィーバーが巻き起こり、様々なメディアから取材を受けて出演。
8月に国民栄誉賞、11月に紫綬褒章が贈られた。
決勝の澤穂希の同点ゴールと共に丸山桂里奈のドイツ戦の決勝ゴールはハイライトとして取り上げられた。
丸山桂里奈は、そのキャラクターも相まってお茶の間の人気者に。
「日本の男子選手は、もしワールドカップで優勝したら1人5000万円ほどもらえるらしいですが、私たちは出身自治体などからいただくものも合わせて1人800万円ほどでしたね。
やっぱり格差があるなと感じたけれど、それでもこれまでの生活を考えるとありがたかった」
というが、ロンドンオリンピックのアジア最終予選が迫っていた。