『陽あたり良好!』(ひあたりりょうこう)は、あだち充の漫画作品(1980年)、およびそれを原作としたテレビ実写ドラマ(1982年)、アニメ作品(1987年)
あだち充の漫画『陽あたり良好!』 『週刊少女コミック』(小学館、1980年2号~22号、24号~1981年15号)に掲載された少女漫画
『週刊少女コミック』(小学館、1980年2号~22号、24号~1981年15号)に掲載された少女漫画。
連載終了後、実写ドラマとアニメでそれぞれ映像化された。
原作漫画のストーリーは登場人物たちが野球部で甲子園を目指す第1部と、それ以降の日常が描かれる第2部にわけられる。
連載終了後、その後のひだまり荘について(読者からの質問が多かったためとされている)あだち充本人が調査人として出演した番外編が描かれ(少コミ82年10号に掲載)、小説版に収録されたが既に絶版のため入手は困難である。
『陽あたり良好!』は高杉勇作、岸本かすみと村木克彦の三者の関係がストーリーの軸の一つ
高杉 勇作(たかすぎ ゆうさく)
下宿「ひだまり」3号室の住人。岸本かすみのクラスメートで、応援団に所属。
一生懸命な人間を応援するのが好きな根っからの応援団気質。
小柄だが空手が得意で、かすみ同様試験でも満点を取る。野球部にセンターのレギュラー・赤松の練習試合での怪我で助っ人で参加したときは、野球の初心者ながら飲み込みが早く、俊足と強肩で1番打者として活躍した。
原作では助っ人部員であり、地区予選終了後は応援団に戻っている。アニメではその後野球部に入部することになる。
村木 克彦(むらき かつひこ)
かすみの幼馴染でもあり恋人。千草の甥だが、亡夫の兄の息子であるため、かすみとの血縁は無い。親の仕事の関係でアメリカ暮らしの大学生で、容姿端麗、成績優秀、運動神経も良い好青年。
夏休みにかすみへのプロポーズのために一時帰国するが、かすみの心の中で勇作の存在が大きくなっていることに気づき、プロポーズを封印して勇作に堂々とかすみを賭けた恋愛勝負を持ちかけるなど、大人の対応を見せる。
アニメでは、甲子園地区予選決勝戦に合わせたように帰国、中盤からは野球部の監督に就任する。
下宿「ひだまり」の住人
下宿「ひだまり」2号室の住人。体が大きく陽気で人当たりがよい男で、明条高校サッカー部のゴールキーパーを務める。関圭子に片思い。巨漢だが運動神経が良く、俊敏で強肩なところを買われ、勇作に引き抜かれて、一時野球部の助っ人捕手を務める。原作、アニメでは、美樹本と圭子を巡って殴り合いのケンカをしている。
美樹本 伸(みきもと しん)
下宿「ひだまり」4号室の住人。長髪で眼鏡をかけた二枚目だが、かなりのスケベで趣味は天体望遠鏡を使ったのぞき。運動神経抜群で、あらゆるスポーツを難なくこなす。関圭子に片思いしており、圭子を追ってテニス部に入部するも、圭子の気を引くために彼女の兄・真人がキャプテンの野球部に自ら助っ人として参加し、4番・三塁手として活躍する。その後はテニス部に戻って圭子とダブルスを組んでいる。原作のスキー旅行のエピソードでは出発前夜、覗きをしていたが、相手の顔を見ようとした瞬間、入浴中の老婆を覗いていた事に気づき、ショックもあってか、木から落下、脚を捻挫している。
相戸 誠(あいと まこと)
下宿「ひだまり」1号室の住人。明条高校でかすみたちと同学年だが、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけ、普段はどこで何をしているのかわからない謎の少年。同級生のかすみや勇作たちとも丁寧語で話す。一行がスキーに行くエピソードの際には、初心者の圭子にスキーを教えている。原作ではストーリーにあまり関与しない謎の存在だったが、ドラマ版では医学部を目指す秀才としてオリジナルエピソードが存在した。
テレビ実写ドラマ『陽あたり良好!』(1982年) アイドルを起用した本格青春ドラマ!
テレビドラマ『陽あたり良好!』(1982年)
高杉勇作、岸本かすみと村木克彦の三者の関係がストーリーの軸の一つであるが、最終話において原作やアニメ版よりも三角関係の明確な答えを出している。
出典:wikipedia/陽あたり良好!
陽あたり良好! DVD-BOX
2006年2月22日に日本テレビ系で放映されたドラマ作品のソフト化を多数手掛けるVAPより全話収録のDVDボックスセットで初ソフト化された。
内容(「Oricon」データベースより)
1982年に日本テレビ系列にて放送された、あだち充原作の人気コミックを実写ドラマ化した作品。竹本孝之、伊藤さやか、木内みどりほか出演。全19話収録。
岸本 かすみ 演 - 伊藤さやか
演 - 伊藤さやか
長野県出身。東京都田園調布駅周辺に在る叔母の家の下宿「ひだまり荘」に住み込み手伝いをしながら明条高校に入学、通学することになる。音楽は「オフコース」を好む。最愛の克彦さんは米国留学中であり文通で互いの気持ちを確かめ合っている。
伊藤 さやか(いとう さやか、1963年10月16日 - )は、日本の歌手、女優、タレント。愛知県名古屋市出身。ヒラタオフィス所属。特技はチェロ、ピアノ。
モデルとしてデビュー。資生堂「シャワーコロン」のイメージガールとしてCMに出演。日本テレビのドラマ『陽あたり良好!』のヒロイン・岸本かすみ役に抜擢され注目を集める。
1982年5月「天使と悪魔〜ナンパされたい編」でビクターより歌手としてデビュー。テレビアニメ『さすがの猿飛』の主題歌・挿入歌も担当した。TBSテレビの夕方の若者向け情報番組『アップルシティ500』のMCもしていた。
岸本 かすみ 演 - 伊藤さやか
急遽、伊藤さやかが抜擢された。伊藤の述懐によれば、出演依頼のあった翌日には彼女の撮影がもう始まったらしい。
沢村美奈子(さわむら みなこ、1965年1月20日 - ) は、東京都新宿区出身のアイドル歌手。1980年デビュー組と1982年デビュー組に挟まれた1981年デビュー組のひとり。
歌手デビュー前の中森明菜・伊藤麻衣子なども参加していたオーディションでテレビドラマ『陽あたり良好!』のヒロインに抜擢されたが、収録時に事務所側と制作側が現場でトラブル、伊藤さやかと交代して番組を降板。
この問題は本人にも不明な部分があり、週刊文春1982年3月18日号掲載の「沢村美奈子は誰が消したのか」の記事や週刊ポスト誌等の一部取材に際し、沢村本人は「何がなんだかわからない内に」と困惑する心中を涙ながらに答えていた。
テレビドラマ『陽あたり良好!』 岸本 かすみ 演 - 伊藤さやか - YouTube
最終話(1982年9月19日)「あいつと私」の名ラスト・シーン
勇作「俺って一生懸命な奴を見ると、無性に応援したくなるって知ってるよねっ!」
かすみ「うん!たとえ、それが泥棒であってもねっ!」
勇作「だから今は…高杉勇作を応援する!」
かすみ「なんに一生懸命なの?…高杉勇作は?」
勇作「岸本かすみ…」
高杉 勇作 演 - 竹本孝之
演 - 竹本孝之
長崎県出身。「一生懸命な人を応援する」というキャラクターを持つ。明条大学附属明条高校入学にあわせて「ひだまり荘」に下宿する。父は長崎県在住。長兄は東京の新聞社勤務、長兄の妻は明条高校の非常勤音楽教諭という家族構成。ひだまり荘でも、高校でも、応援団でも、野球部でもなんでも大活躍の主人公。
主人公。叔母の管理する下宿「ひだまり」に居候し、明条高校に通い、入学後最初の試験で満点を取るなど成績も良く、テニス部に所属。
おばの千草の甥にあたる村木克彦と長年付き合っているが、ひょんなことから下宿の風呂場で鉢合わせして以来、最初は反発するも、次第に勇作の存在が気になり始める。