大人社会化とソロ社会化の同時進行により「単身ミドル・シニア世帯」が主流に。
2018年4月20日 更新

大人社会化とソロ社会化の同時進行により「単身ミドル・シニア世帯」が主流に。

中高年層へのスマホの普及が進み、ネットサービスにおいても中高年層の伸びが著しく顕著な結果に。日本の高齢化社会の実態として「40代以上が大人の8割」という「社会全体の大人化」が急速に進んでおり、加えて未婚化・非婚化に加え、離婚率の上昇や配偶者の死別による高齢単身者の増加など、確実に進行する日本のソロ社会化。大人社会化とソロ社会化の同時進行により「単身ミドル・シニア世帯」が主流になってきています。

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ローソンは特定保健用食品(トクホ)の許可を受けたざるそばや食パンの販売を始めた。

ファミリーマートも小麦の表皮を使い糖質を抑えたパンを扱っている。

病気の予防を意識した品ぞろえにより、中高年の一層の利用を促す。
様変わりするコンビニ 「シニア向け商品」続々投入で競争激化

いまやコンビニは“若者が使う店”ではなくなった。セブン─イレブンの来客年齢層は、50歳以上が1989年の9%から2013年には30%に増加。10~20代を上回った。

ネット通販でも中高年の注文が増加中。20代を上回る例が目立つ。

シニア層の訪問者数が多いショッピングサイトのランキング

シニア層の訪問者数が多いショッピングサイトのランキング

「Amazon.co.jp」、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」の3大モールがダントツでトップ3にランクイン。

4位にはサプリメント「セサミン」でおなじみのサントリーの健康食品サイト「サントリーウエルネス」、5位には、日用品通販の「LOHACO」が入っています。

「海の元気倶楽部(ニッスイ)」「【カゴメの通販】カゴメ健康直送便」「自然食研」「日清ファルマダイレクト」など、健康食品関連のサイトが多数ランクイン
インターネット通販やスポーツクラブなど若者が主役だった市場の利用者数も中高年層が逆転する例が目立つ。

60歳以上の消費支出は2011年に100兆円を超えたとみられる。企業はマーケティングの転換を迫られている。

サービス消費もアクティブな中高年が主役となりつつある。

「高齢者世帯特化サービス」は右肩上がりで推移している。

「高齢者世帯特化サービス」は右肩上がりで推移している。

ロングセラー商品を「大人化」した商品が増えている。ターゲットは「子ども」から「大人」の市場へ戦略転換が進む。

お菓子が「大人化」 お菓子市場のターゲットは子どもから...

お菓子が「大人化」 お菓子市場のターゲットは子どもから大人へ。

かつては子ども向けとされてきたお菓子だが、近年はプレミア感を打ち出した大人向けのお菓子が注目されている。
「大人をターゲットにした商品開発に菓子メーカー各社が注力しており、こうした大人消費がここ数年の流通菓子市場を下支えしている」と矢野経済研究所は分析する。
少子化社会でお菓子を支える大人向け商品

現在も、各社が30~50代をターゲットとした大人向けのお菓子の開発に力を入れている。

「大人向けのお菓子の売り上げは着実に伸長しており、ますます市場が広がる」と各メーカーは見込む。

2035年「人口の5割が独身」時代がやってくる。未婚化・非婚化に加え、離婚率の上昇や配偶者の死別による高齢単身者の増加など、確実に進行する日本のソロ社会化。

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書) ...

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書) 荒川 和久 (著)

2035年、日本の人口の半分が独身になる!

未婚化・非婚化に加え、離婚率の上昇や配偶者 の死別による高齢単身者の増加など、確実に進行する日本のソロ社会化。

高齢化や少子化ばかりが取り沙汰されているが、このソロ社会化こそ、日本が世界に先駆けて直面する課題だ。 「個」の生活意識や消費意識、価値観はどのように 変化していくのか――博報堂ソロ活動系男子 研究プロジェクトリーダーが問う日本の未来。
2035年「人口の5割が独身」時代がやってくる

15歳以上の全人口に占める独身者(未婚+離別死別者)数は、20年後には男女合わせて4800万人を突破し、全体の48%を占めます。

中高年が消費を牽引する時代。大人社会化とソロ社会化の同時進行により「単身ミドル・シニア世帯」が主流に。

単身ミドル男性は所得も高く、消費欲も旺盛なセグメント
単身世帯の貯蓄額は、2人以上世帯よりも高水準にあるのが特徴

単身世帯の貯蓄額は、2人以上世帯よりも高水準にあるのが特徴

男女を問わず独身の「単身ミドル・シニア」の嗜好に合致するビジネスによって需要を開拓していく時代に
「未婚男性」は趣味娯楽の行動者率も「既婚男性」を上回る

「未婚男性」は趣味娯楽の行動者率も「既婚男性」を上回る

趣味や娯楽をどの程度行動しているという比率を見ると未婚男性は既婚男性と比較して35歳以上で増加していることが分かります。
単身者は、男女年齢を問わず、全般的に高所得で貯蓄も多いということでした。中でも未婚男性35~59歳は消費支出金額も旺盛です。
消費意欲の高い男性単身ミドル。男女ともにリッチな単身者が多く存在する年代が単身ミドル。
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