「慳貪(けんどん)」に接頭語の「突(つ)」がついた形。
「慳」は「物惜しみをする」という意味があり
情けがない、邪険、他を思いやる気持ちがないさまを表すそうです。
「つっ」は「突っ走る」とか「突っ込む」と同じく、強調ですね。
「打ち切り棒」から来ているとされています。
「打ち切り棒」とは文字通り「打ち切られた棒」で
きれいにカットされたのではなく、ナタとかでぶった切られた棒状のもの。
乱雑で無愛想なイメージですね。
また、金太郎飴のような棒状の飴を「打ち切り棒」とする説もあります。
どこを切っても同じような顔の飴になることから
表情に変化がなく素っ気ないさまを表しているとのことです。
でも「つっけんどん」のほうは、
ちょっと能動的に「関わってこないで」という意思表示があるっぽい。
そこが本当に「イヤ」なのか、
なんか本心があるんだけど探られたくなくて拒否ってるのか
見えない感じがします。
「ぶっきらぼう」はもうただ単に「めんどくさい」。
相手をするのがめんどくさいのか、コミュニケーションそのものがめんどくさいのか
それはわかりませんが。
さて「デレ」につながるのはどっちなんでしょうね。
てんてこまいとてんやわんや
どっちも「超いそがしい」んですが、忙しさの状況が違うのがこの2つ。
「ちゃんと指示せえへんから現場がてんやわんやになっとるで」
富士急ハイランドテンテコマイ乗車映像
ぐるぐる回るまで一生懸命翼をバタバタするので
「テンテコマイ」なんでしょうか。
お祭りのお囃子や神楽で使う小太鼓の音を指します。
あの太鼓の音って、ゆっくりじゃなくて
けっこうあわただしくてこてこ叩いてますよね。
あのリズムに合わせて忙しく舞う様子を「てんてこ舞い」と称し
忙しく動き回るさまを表すようになりました。
「てんでん」と「わや」が一緒になった言葉とする説が有力です。
「てんでん」は東日本大震災のときに
「津波てんでんこ」という言葉が有名になりましたが
つまり「てんでんばらばら」ですね。
各々とか各自という意味になります。
それが「わや」、わいわい騒ぐ様子と合体したことで
「各自が勝手にわいわいやって騒いでいる」
ということを指します。
てんやわんや (新潮文庫) 文庫 獅子文六
戦後の混乱期の価値観がどんどん動いていくさまを「てんやわんや」と称した小説ですね。
この小説がヒットしたおかげで「てんやわんや」という言葉も流行したそうです。
忙しいんだけれども、目的があって、それに向かって動く
ある意味統制の取れた忙しさ。
ですが「てんやわんや」は
忙しいだけでなく、どうしたらいいのかわからず、各自がパニクってるような
統制の取れてない混乱状態を表しているんですね。
のんべんだらり
「てんてこまい」とは真逆なテイストの「のんべんだらり」。
もう語感がすべてを語っていますよね。
かと言って全く何もしないわけじゃなく、なんかしてるんですけど
そのしかたが締りがなくてゆるゆるでだらーっとしてるわけです。
窪塚洋介 単独トークショー
— AMATO RECORDZ (@AMATORECORDZ) May 1, 2018
『のんべんだらり』
大阪編 開催決定!!!
2018年 6月8日(金)
@ 松下IMPホール
16時開場/18時開演/20時半終演
チケット_¥5,000
チケット発売の詳細は後日発表致します。
※会場への問い合わせはご遠慮下さい。 pic.twitter.com/HUkaqZfHVN
こんなにたくさん話すネタがあって
なおかつ「のんべんだらり」
いったいどんなトークショーなんでしょうか。
ひとつは「弄笨怠浪哩」と記述する説。
「弄笨(のんべん)」という「バカなことをする」との意味と
それが「怠浪哩(だらり)」つまりそれをだらだらと行う、がくっついたとする説です。
もうひとつは「のんべん」そのものが「のべつ」と同義
ずっと、際限なく、ひっきりなしに、という意味で
「のんべん」+「だらり」=「ずーっとだらだらする」になったという説。
どっちにしても、ひたすらだらだらしていることに変わりはなさそう。
使用例の「のんべんだらーっとする」のように活用したり
「のんべんだらりん」と語尾を変えたり
さらに「のんべんだらりんちょ」と展開したりして遊べます(^^)
「ぶっきらぼう」って萌え要素としてはかなりなものなのかもしれませんね。