そんなある日、青地の妻・周子と中砂が入院中の周子の妹を見舞いに訪れた際、中砂の目に入ったゴミを周子が舌で舐め取っていたと聞き、青地は二人の関係を疑うようになります。
全編妖しいムードで覆われた本作の中でも最もエロチックなシーンです。
全編妖しいムードで覆われた本作の中でも最もエロチックなシーンです。
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また、アレルギーで体に赤い発疹が出来ている周子が中砂に強引に愛撫されるシーンがありますが、これもまた例えようのない妖しさに満ちています。そして、そのことによって周子の体質が変わり腐りかけた水蜜桃を味わうようになります。
水蜜桃を食べるシーンが何ともエロチックで素晴らしいです。
その後、中砂は旅先で麻酔薬を吸ったことが原因で死んでしまいます。
水蜜桃を食べるシーンが何ともエロチックで素晴らしいです。
その後、中砂は旅先で麻酔薬を吸ったことが原因で死んでしまいます。
Seijun Suzuki - Zigeunerweisen (1980)
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それから5年後、もうここからは狂気の世界です。小稲は青地を度々訪ね、中砂が青地に貸した本やレコードを返すよう求めます。
取り戻したものは中砂の霊が娘と会話して青地の元にあると語ったとのことで、娘は霊と話せるようです。
そして娘は、生前に中砂が約束していたように青地の骨をくれと言ってせまります。「生きている者は本当は死んでいて、死んでいる者が生きている」のだと言います。たまらずに逃げ出す青地でしたが、その先には白菊を飾った小舟が待っているのでした。
取り戻したものは中砂の霊が娘と会話して青地の元にあると語ったとのことで、娘は霊と話せるようです。
そして娘は、生前に中砂が約束していたように青地の骨をくれと言ってせまります。「生きている者は本当は死んでいて、死んでいる者が生きている」のだと言います。たまらずに逃げ出す青地でしたが、その先には白菊を飾った小舟が待っているのでした。
エトセトラエトセトラ
残念ながら現在では入手困難ではありますが、大楠道代の雰囲気ある写真を使ったツィゴイネルワイゼンのサウンドトラック盤が発売されていました。
レーベルのデザインンも良い感じなので、是非ともコレクションしたいですね。
それでは最後に、鈴木清順の映画に対する思いを語ったインタビューをお楽しみください。
それでは最後に、鈴木清順の映画に対する思いを語ったインタビューをお楽しみください。
鈴木清順 インタビュー
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「ツィゴイネルワイゼン」
公開:1980年4月1日
上映時間:145分
1980年キネマ旬報ベストテン第1位
ベルリン映画祭特別賞
ブルーリボン賞最優秀監督賞
第4回日本アカデミー賞最優秀作品賞等受賞
日本が世界に誇れる1本。是非とも本編をご覧ください!
公開:1980年4月1日
上映時間:145分
1980年キネマ旬報ベストテン第1位
ベルリン映画祭特別賞
ブルーリボン賞最優秀監督賞
第4回日本アカデミー賞最優秀作品賞等受賞
日本が世界に誇れる1本。是非とも本編をご覧ください!
繋がらない話を繋いでいくと、何か混沌としたストーリーが出来上がる。そんな映画は「なんだかよく解らない」とか言って批判されがちだ。でも時には、時間や空間を超えた映像の迷宮に、足を踏み入れてみるのも良いだろう。