【1960年代中盤】マウスじゃなくてラットも”ねずみ”だと初めて理解した番組「ラット・パトロール」
2017年10月14日 更新

【1960年代中盤】マウスじゃなくてラットも”ねずみ”だと初めて理解した番組「ラット・パトロール」

日本ではマウス(mouse)という言葉は直ぐ”ねずみ”と訳しますが、ラット(rat)と言われるとちょっと考え込む人が多いのではないだろうか?だが、私の世代では、両方とも”ねずみ”と訳せる。これは1960年中盤にアメリカ製のTV番組である「ラット・パトロール」の影響だと、私は今でも思っている。

4,579 view

「ラット・パトロール」とは??

The Rat Patrol Intro theme

ラット・パトロールのオープニング部分です!!。機銃で武装したジープが砂山の向こうから現れるオープニングが懐かしい!!
「ラット・パトロール」とは、1966年に米国のABC放送から2シーズン放映された。日本でも同年に第1シーズンを日本テレビ系で放映、第2シーズンはテレビ朝日系で「砂漠鬼部隊」と改題されて放映されたアメリカ製の戦争アクション・ドラマである。放送時間が30分と他のドラマより短く、ドラマのテンポがスピーディーであったのも人気の一要因だった。

舞台は、第二次世界大戦下の北アフリカ戦線の砂漠地域(恐らく、サハラ砂漠)

第2次世界大戦の激戦地として有名な北アフリカの砂漠では、ロンメル将軍配下のドイツ軍の精鋭と連合軍の間で、連日死闘が繰り返されていた。歴史上では最終的にアメリカのパットン戦車軍団がドイツ軍を蹴散らしてしまったのだが、ここでは戦況は一進一退でどちらにも決定的な勝利はなく、常に戦線は流動的であった。“ラット・パトロール”とは、この砂の海で、ドイツ軍の機械化部隊を相手にまるで“ねずみ”のように神出鬼没に2台のジープで敵を攪乱し、戦車隊に奇襲をかけ、また諜報活動を行う小隊のことである。
2台の戦闘用に改造したジープ

2台の戦闘用に改造したジープ

将来、大人になったら絶対ジープを買いたい!!と思った人も多かったはず!?
このジープを4人のタフな兵士たち、トロイ軍曹、モフィット軍曹、ペティグルー二等兵、マーク・ヒッチコック二等兵が駆って、機関銃を武器に敵に満ちた砂漠を走り回り、痛快なアクションを繰り広げていく!
あと、忘れてならないのは戦う相手であるドイツ軍のディートリッヒ大尉である。大体この人と戦うことが多かったが、敵同士でありながら奇妙な友情関係もあり、時にはトロイ軍曹とディートリッヒ大尉がやむを得ず協力するエピソードも見られた。
4人の主人公

4人の主人公

右上:サム・トロイ軍曹 (クリストファー・ジョージ)
左上:ジャック・モフィット軍曹 (ゲーリー・レイモンド)
右下:マーク・ヒッチコック二等兵 (ラリー・ケーシー)
左下:タリー・ペティグルー二等兵 (ジャスティン・タール)

出演陣の横顔!!

クリストファー・ジョン・ジョージ

クリストファー・ジョン・ジョージ

クリストファー・ジョン・ジョージ(Christopher George 1931年2月25日 - 1983年11月28日)は、米国の俳優。1960年代のテレビシリーズ「ラット・パトロール」の主演役でおそらく最もよく知られていたアメリカのテレビと映画の俳優だろう。彼は1967年にゴールデングローブ賞にノミネートされ、シリーズでのパフォーマンスでベストテレビスターに選ばれた。
クリストファー・ジョージは不死の血液を持ったために追われる男のドラマ「不死身の男」にも主演していた記憶がある。常にオーストラリア軍のSlouchハットを着用していた。
ゲーリー・レイモンド

ゲーリー・レイモンド

ゲーリー・レイモンド(Gary Raymond 1935年4月20日生まれ)はイギリスの 俳優。レイモンドはロンドンのブリクストンで生まれた。ラットパトロールの役どころもイギリス軍所属の情報担当として配属されているので、通常軍の分隊では軍曹が二人はいないのだが、このラットパトロールでは二人が軍曹として並び立てる状況にある。
ゲーリー・レイモンドは『アルゴ探検隊の大冒険』で有名なイギリス人俳優で「謎の円盤UFO」、「ダンディ2・華麗な冒険」にゲスト出演している。
エリック・ブレーデン(ハンス・グデガスト)

エリック・ブレーデン(ハンス・グデガスト)

エリック・ブレーデン(Eric Braeden 本名:ハンス・グデガスト(Hans-Jörg Gudegast) 1941年4月3日~)1959年にドイツからアメリカへ移住した映画やテレビの俳優。彼はVictor Newmanの役でドラマシリーズの主演女優と同時に1998年エミー賞を受賞したけいけんを持つ。1960年代、彼はTVで最長の第二次世界大戦ドラマ(1962-67)戦闘のいくつかのエピソードに登場し、常にドイツ軍兵士を演じた。
ディートリッヒ大尉役のハンス・グデガストは「スパイ大作戦」、「特攻ギャリソン・ゴリラ」、「マニックス」など多数のTVシリーズで見かけたが、エリック・ブレーデンと改名し80年代以降はソープオペラへの出演(日本では放送されず)が多いようだ。

「ラット・パトロール」の記念すべき第一回と最終回放送!!

The Rat Patrol S1E1 Full Episode, WW2 Action Series Classic

フルエピソードでお楽しみ下さい!!。

The Rat Patrol S2 - E26 Final Episode

これもフルエピソードでお楽しみ下さい!!。

ジープの模型作りが当時大流行!!

Amazon | タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ U.S.ジープ・ウイリスMB 通販

4,150
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ U.S.ジープ・ウイリスMBが戦車・軍用車両・大砲ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。
放送開始と同時にジープの模型が流行ったなあ!!
29 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

戦国時代を題材にした映画・TVの中で「上杉謙信」を演じた印象に残る俳優たち①【1960年代中盤~1980年代初期】

戦国時代を題材にした映画・TVの中で「上杉謙信」を演じた印象に残る俳優たち①【1960年代中盤~1980年代初期】

久しぶりに時代劇ねたでも取り扱って見ようと思うのですが、今回は戦国史上で最強だったと評価の高い「越後の龍」こと「上杉謙信」を演じた歴代の俳優にスポットを当てることにする。
【1960年代中盤】テレビのアニメはSF物が大半を占めていた!!

【1960年代中盤】テレビのアニメはSF物が大半を占めていた!!

1960年代中盤、テレビはやっとカラー放送が増えてきた時代にあたり、漫画雑誌では白黒なのにアニメではカラーで見れて、嬉しかったことが記憶の隅に残っている。また、その頃アニメの傾向として、”宇宙”や”未来”と言ったSF物が幅を利かせていた。そんな記憶を整理しながら記述して見ようと思う。
【1960年代】テレビで放映されたコンバットは、実は軍事より「戦争を通じた人間模様」が主題であった。

【1960年代】テレビで放映されたコンバットは、実は軍事より「戦争を通じた人間模様」が主題であった。

今では映画でしかお目にかからなくなった感がある戦争物であるが、私たちがちょうど小学校から中学・高校の頃であった、1960年代には米国製の超~有名な戦争物テレビ番組が何本かあった。しかし、それらは軍事よりは「戦争を通じた人間模様」に趣きを置いていたような記憶がある。今回はそのような戦争物のテレビ番組について言及して見ることとしよう。
自由奔放!奇想天外!摩訶不思議!ダイハツの迷車たち~メーカー別マニアック名車  ダイハツ編

自由奔放!奇想天外!摩訶不思議!ダイハツの迷車たち~メーカー別マニアック名車 ダイハツ編

長年、日本の自動車界を支えてきた国産メーカーのマニアックな名車を「マツド・デラックス」が選りすぐってお送りするわよ!今回は日産、三菱、マツダ、いすゞに続きダイハツよ!あまりこう言うコラムに登場しないダイハツの名車をコアなファンの為にご紹介するわ!楽しんでね!

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト