在籍人数を誰も把握していないバンド「モダンチョキチョキズ」 活動休止後のメンバーの活動も追います!
2016年4月12日 更新

在籍人数を誰も把握していないバンド「モダンチョキチョキズ」 活動休止後のメンバーの活動も追います!

「モダンチョキチョキズ」 。1990年代、濱田マリの独特な声と多彩な音楽が合わさり、独自の世界観を持っていました。コテコテの関西バンドを振り返ってみましょう♪

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モダンチョキチョキズの活動

1989年に前身であるもんもんクラブの矢倉邦晃を中心に結成され、1992年にメジャーデビュー。メンバーは不定であり、その時々(ライブなどの構成)に応じて変動する。

メインボーカルの濱田マリは「一番多いときで200人くらい」と発言していたが、活動初期はライブの前列で一体となって踊っていたファンがいつの間にかメンバーになっていた(ヌルピョンが代表格)ということもあり、正確な人数は「メンバー自身誰も知らない」という。

その形態から、自ら「音楽性アメーバ集団」と称していた。
テレビ東京系の深夜番組「モグラネグラ」で視聴者から新メンバーを募るオーディションを行ったのだが、その際応募者全員を合格にしたという逸話がある。

また、就職により公務員になった者も一部いるが、公務員には副業禁止規定が存在する手前、バンドとしての活動はタダ働きであったという。
1997年に活動休止。濱田をはじめ、メンバーはそれぞれの活動を続けている。

活動停止後も、ヒット曲「ジャングル日和」がはなまるマーケット(TBS系列)に使用されるなど、楽曲は多くのTV番組で現在もBGMに使われている。
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モダンチョキチョキズの面々
関西が誇る、お笑い風情のポップ/ロック・パフォーマンス集団、モダンチョキチョキズ。

大阪ライクな芸人っぽさが全面に出ているが、その音楽性は異様に高い。

歌謡曲/エレポップ/ネオアコ/ロック……と、重度の音楽マニアであるリーダー・矢倉邦晃の趣味性が爆発したサウンド・プロダクツ。濱田マリの抜群にキッチュなヴォーカル・スタイル。

モダンチョキチョキズの傑作アルバム

5枚リリースされたアルバム

ローリング・ドドイツ (1992.07.22)
ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説 (1993.06.21)
別冊モダチョキ臨時増刊号 (1994.06.22)
くまちゃん (1994.11.02)
レディメイドのモダンチョキチョキズ (1997.02.21) ※小西康陽セレクト・リミックス
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デビューアルバム 「ローリング・ドドイツ」

名曲「新・おばけのQ太郎」も収録!

評価の高い 「ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説」

本作ではキーボードの長谷部信子が頭角を現した。本作に収録された彼女の作品は「ふられ節」、「海の住人」、「凍りの梨」と圧倒的であり、文句無しに天才という評価を得るに相応しいものだ。
編曲でとことん過剰に、しかも最高の演奏技術で表現されるからこそこういう作品は面白い。

彼女に続けとばかりにか、他のメンバーも「24時間宇宙一周」、「蛇はスネーク」、「野菜あたまROCK」などとんでもない楽曲を生み出す。

これほど奇妙な曲達が一つの方向を向いているようなこの作品は、本当にちょっとしたバランスとかが奇跡的に噛み合わさった結果なのだろう。
カバー曲である「有馬ポルカ」もバンドの世界観によく合致している。
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2ndアルバム 「ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説」
一言で言うなら、良い意味で「どこまで本気なのか分からない」アルバムだ。

歌詞カードの1ページ目には複数の全裸の女性が海外の前衛芸術家に頼まれていやいやポージングしているような、どうともコメントし難い画が登場。「24時間宇宙一周」では濱田マリの声可愛いなーと思いながら普通のポップとして聞いてみるが、次の「海の住人」は出だしが「音圧に妥協した平沢進プロデュースの『みんなのうた』」という感じでなるほど世紀末と思ったが歌詞が良い!

次の「ふられ節」に関しては婉曲的にアメリカを鬼畜呼ばわりするバイタリティーを見せたためか歌詞カードではカットとなっており、続く5曲目「初恋の丘」では曲の前で1分強に渡り何語とも判別の付かない不可解な中年男性の語りが入る。

ネットではハングルと日本語を混ぜた適当な文だとか、ハワイのDJにローマ字に起こした原稿を読ませただとか、様々な説があるのだが、ところどころで聞こえる「***デスカラネ」「***ゴザイマスカラ」といった語尾のイントネーションはきわめてネイティブに近いようにも聞こえ、ますます巧妙な芸に聞こえる。

「ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説」収録曲

モダンチョキチョキズ ふられ節 - YouTube

有馬ポルカ - YouTube

活動休止後のメンバー

メインボーカル・濱田マリ

高音が抜ける特徴のある声で、テレビ番組のナレーターや女優としても活躍している。1998年から2005年にかけ、テレビ朝日『あしたまにあ〜な』で早口でまくしたてるナレーターを務めた。2002年、映画『猫の恩返し』に声優として出演した。

ビートたけしはモダンチョキチョキズ時代の彼女がかわいいと北野ファンクラブで連呼し自身のギャグにも「だよ〜ん」と使っていた。後に『血と骨』で夫婦役として共演した。

趣味はフリークライミング。筋肉質の鍛えられた肉体の持ち主であり、抜群の運動能力を活かし、TBS『関口宏の東京フレンドパークII』では阿部サダヲとのコンビで、ウォールクラッシュで金貨3枚獲得という記録を成した。
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腕の筋肉を披露する濱田マリ
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