2017年2月17日 更新
もしあの時、マイルス・デイビスのセッションの誘いに応えていれば、渡辺香津美は今以上に世界で知られたギタリストになったかもしれない
1953年10月14日に東京は渋谷のたばこ屋に生まれる。幼少期からピアノを習い、音楽に慣れ親しんだ。
中学生でベンチャーズに興味を持ち、初めてギターを手にする。入学した暁星高校の先輩にモト冬樹がおり、彼が学校でギターの演奏するのを見て自分はギタリストの道しかない、と決意を固める
その後ギター教室に通ううちジャズに興味を持ち、ヤマハ音楽教室でジャズギタリストの中牟礼貞則に学び始める。
USB40(2010年) ※USBメモリ収録のデジタルデータアルバム
LOTUS NIGHT (2011年)
トリコロール (2011年)
ライブ・アット Iridium(2012年)
スピニング・グローブ(2013年)
番外:アコースティック路線
渡辺香津美は、アコースティックギターの名手でもある。かつてはマウントフジジャズフェスティバルで、アルディメオラと対戦した。その後は、ピアニストでもある谷川公子氏のプロデュースによって、数々のアコースティックギターのアルバムを排出している。時にはクラシックやフラメンコ奏者とのジョイントで秀逸なレコーディングも行なっている。
ドガタナ (1981年)
おやつ (1994年)
おやつ 2 遠足 (1995年)
ギター・ルネッサンス (2003年)
ギター・ルネッサンスII <夢> (2005年)
ギター・ルネッサンス III <翼> (2006年)
ギター・ルネッサンス IV <響> (2007年)
谷川公子(夫人)とのユニット Castle in the Air(2007年)
ギター・ルネッサンス V <翔> (2012年)
ギター・イズ・ビューティフル KW45(2016年)
近年
現在洗足学園の特別講師を務め、都内ジャズスポットで、「ジャズ回帰プロジェクト」を発動させ、ジャズへのリスペクトを込めてスタンダードの新解釈を展開している。
使用機材
ギターはデビュー以来現在まで様々な形状、スタイルのものを使用している。初期はギブソン・レスポール・スペシャルやアレンビック・SSG、アリアプロII・PE、オベーション、スタインバーガーなどを使用。その後ヴァレイアーツ、ポール・リード・スミスなどを経て現在はコリングスなどプロジェクトによって多種のギターを使い分けているため、使用ギターは頻繁に変わる。
アンプは現在はレコーディングなどにKenperを多用したりライブの現場にはFUCHS,CARR、ULBRICK( Kazumi Original Model )など,これもステージングにより使い分けている。
かなりの機材マニアで、エフェクターはその時代の新製品を使用することが多く、頻繁に変わる。ギターシンセサイザーはプロジェクトに応じて、使用する。
エピソード
「マイルスバンド」のギタリストに最も近い処にいた男
帝王マイルス・デイヴィスは、ある日香津美のリハーサルを見に来ていて、リハ後に自身の新しいバンドに香津美を誘った。
しかし、マイルスのしゃがれ声を聞き取ることができず、次の日のスタジオセッションに誘われたことがわからず、実現しなかった。
後に、そのセッションに参加しバンドのレギュラーメンバーとなった、マイク・スターンは香津美に「香津美がもしあの日のセッションに来ていたら、自分ではなく香津美がバンドに入っていたかもしれない」と語っている。
バークレー音楽院の教師をしていたパットメセニー渡辺香津美 評
彼がニューヨークに来たらニューヨーク中のギタリストの仕事がなくなってしまう
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