テラ・ローザ
女性がボーカルを務めています。バンド『テラ・ローザ』は、初期レインボーの影響を感じさせる様式美系ハードロックです。ロニージェイムスディオを彷彿とさせるパワフルなヴォーカル、非常にエモーショナルなギター等、メンバー全員之テクニックが凄いバンドです。
バンド結成とメンバーについて
1982年に赤尾和重(ヴォーカル)と、元X-Rayの岡垣正志(キーボード)を中心に結成されました。
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その後メンバー・チェンジを繰り返し、多くのミュージシャンが出入りしました。
第1期---(1982)Vo: 赤尾 かずえ、G:谷口 洋之 、B:奥田 博、Kb:岡垣 正志、Ds:堀江 睦男
第2期---(1984)Vo: 赤尾 かずえ、B:浜田 勝徳、Kb:岡垣 正志、Ds:田野 勝啓
第5期---(1984)Vo: 赤尾 かずえ、G:島 祐之、B:Wataru Takiguchi、Kb:岡垣 正志、Ds:Tomoyasu Kato
第8期---(1985)Vo: 赤尾 かずえ、G:足立 裕二(後にDEAD ENDに参加)、B: 浜田 勝徳、Kb:岡垣 正志
、Ds:田野 勝啓
第9期---(1987)Vo: 赤尾 かずえ、G:三宅 庸介、B:山口 浩二、Kb:岡垣 正志、Ds:亀井 俊和
第14期---(1987)Vo: 赤尾 和重、G:三宅 庸介、B:山口 宏二、Kb:岡垣 正志、Ds:堀江 睦男
第16期---(1988)Vo: 赤尾 和重、G:鈴木 広美 (ex.エルサレム)、B:山口 宏二、Kb:岡垣 正志、Ds:板倉 淳
第17期---(1989-1992)Vo:赤尾 かずえ、G:今井 芳継 、B:山口 宏二、Kb:岡垣 正志、Ds:板倉 淳
バンド経歴
1987年、インディーズのマンドレイク・ルートから、ファースト・アルバム『The Endless Basis』を発表。この時のラインナップは赤尾、岡垣、三宅庸介(ギター)、山口宏二(ベース)、STARLESSの堀江睦男(ドラムス)。
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(アルバムレビュー)
レインボー型様式美バンドは数在れどテラローザほど人気、演奏力、影響力を及ぼしたバンドはないだろう。ちなみにもとはインディーズである。予算も考えるとその中でクオリティのすごさは目を見張る。
ロニージェームスディオを尊敬し、まさにディオばりのヴォーカリスト赤尾和重はいまきいても「ふっとい」女である。岡垣のキーボードは「虹伝説」などでも知っての通りの活躍振り、ドラムの堀江もまたテクニカル、足立裕二から変わった三宅のギターは北欧感覚で聴いても充分。とにかくこの集団はとんでもなく職人のかたまりで、この作品のヒットも後押ししてデビューすることになる、原石のアルバムともいえる作品群である。心して首を振ってもいい!!
(アルバムレビュー)
Exective Producerに日本プログレ界を語るのに欠かせないNumero Ueno氏が参加していたのが興味深い。
一般的に名盤とされるのは1stだが、実はこの2ndこそ名盤と言う声も多く、そこはやはり好みの問題なのだろう。しかし、一番重要なのはテラ・ローザの音楽性その物に大きな変化が無く、メロディーを主軸としたジャパメタを貫いている事だろう。叙情的なイントロが印象的な1. Me 262から始まるこのアルバムは全ての曲がテラ・ローザらしい王道のオンパレードだ。そして、アルバムをしめくくるのは、岡垣氏作曲による11分以上に及ぶ大作、9. イヴリン。この曲は岡垣氏の奏でるキーボードを大胆にフューチャーし、様式美とプログレッシブ・ロックのエッセンスを持ちながら、しっかりとテラ・ローザの音に仕上げているのが流石だ。本当に素晴らしい、これぞジャパメタ史に残る名曲である。
テラ・ローザ(Terra Rosa) SASE - YouTube
アルバムSASEの中の一曲です。
via youtu.be