なぜ、「スターウォーズ」の出演は断ったのか?
じっさい、三船敏郎さんには、亡くなるまでダンボールいっぱいになるくらい、つねに海外の映画関係から何百もの出演の依頼があったそうだ。だから当時、ほとんど無名の監督だったルーカスの脚本にまで眼を通している暇がなくて断ったということらしい。
実際、『1941』の出演を引き受けてみると・・・。
三船敏郎さんが、打ち合わせのため、ハリウッドに行ってみると、日本海軍の軍人といいながら、日本語も満足にしゃべれない日系二世三世の俳優ばかりの上、日本の潜水艦「伊号」が、実物とまるで違っているのに愕然としたそうだ。
三船敏郎さんは、日本に取って返し、日本海軍に関する資料を山のように抱えて、ふたたびハリウッドに帰り、すでに撮影の始まっていた潜水艦を日本の伊号潜水艦に見えるように直させ、俳優達を日本海軍軍人に見えるように、三船さん自らが教え訓練しなおした。
三船敏郎は、撮影が始まってからコメディ映画だと知ったらしいです。
木を切ろうとしたらピンチに?!
映画では、ガソリンスタンドで燃料がこぼれ火がついたり、家が崖から落ちて崩壊したり、観覧車に日本軍の玉が見事に当たり海に落ちるなど色々とコメディー要素を含んだシーンが数々登場します。その中でホリス・P・ウッドが日本軍に拉致されるシーンを紹介します。
via i.kinja-img.com
via i.ytimg.com
映画制作には、数多くの反対がありました。
本作失敗の理由は 他にも 戦争世代の支持が得られなかった事が挙げられます。
スタンリー・キューブリックからは 『コメディーでやるべきでは無い題材』 と指摘され、かつての大俳優 ジョン・ウェイン、チャールトン・ヘストン へのオファーには一旦は受諾されたものの、脚本を読んだ後態度が一転し病気を理由に撮影を拒否され後に、映画の制作そのものを 中止する様、促して来たと言います
映画公開後、興行的にもそれまでの作品の中でもっとも成績の悪い結果になり、スピールバーグは「僕は、残りの人生をこの映画は僕の作品ではないと否定するために費やすだろう」と語っています。
映画主題歌
1941 Soundtrack - The Finale - YouTube
The Finale from 1941
via youtu.be
戦争ものとして観ると微妙ですが、コメディ映画として観るにはいい作品だと思います。