70年代に突然ブームを巻き起こしたシンガーソングライターたち。メロディのはっきりしたナイーブな曲は今の時代にもピッタリです。
2017年6月14日 更新

70年代に突然ブームを巻き起こしたシンガーソングライターたち。メロディのはっきりしたナイーブな曲は今の時代にもピッタリです。

自作自演のミュージシャンは古くからいましたが、シンガーソングライターという言葉は70年代になってから作られました。70年代初頭に突然巻き起こったシンガーソングライター・ブームの先駆けであるジェームス・テイラーをはじめ、70年代のシンガーソングライターを代表する美しい楽曲をご紹介します!

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シンガーソングライター

今更改めて言う程のものでもありませんが、シンガーソングライターとは、自分で歌う曲の、作詞、作曲を自分自身で手掛けるミュージシャンのことをいいます。
そもそも、ポップ・ミュージックの世界では、曲を作ることと歌うことは分業で行われていました。それは、アメリカやイギリスそして日本でも同じです。それが60年代になると自分で曲を作り、歌うといったミュージシャンが現れます。
その代表的なアメリカのミュージシャンといえば、ボブ・ディランでしょう。
ボブ・ディラン

ボブ・ディラン

「風に吹かれて」「時代は変る」「ミスター・タンブリン・マン」「ライク・ア・ローリング・ストーン」など多くのヒット曲で知られるボブ・ディラン。レコードデビューは、1962年3月のアルバム「ボブ・ディラン」でした。
更にイギリスからは、ビートルズがデビューし、大旋風を巻き起こします。
ビートルズ

ビートルズ

1962年10月5日にレコードデビューした説明不要の世界的に有名なロックバンド、ビートルズ。
しかし、ボブ・ディランにしろビートルズにしろ60年代に活躍したミュージシャンの多くは自分たちで曲を作ってはいましたが、シンガーソングライターとは呼ばれていませんでした。まだ、60年代にその言葉はなかったのです。
シンガーソングライターという言葉が出てきたのは70年になってからのことで、そのきっかけはアメリカでジェームズ・テイラーが注目されたことから始まります。
60年代に自分たちで曲を作っていたミュージシャン達、特に60年代後半の作品はベトナム戦争などの影響もあり、平和や革命、または怒りといった大きなテーマを主にするものが多くを占めていました。それが70年代に入ると、そういったものとは一線を画し、身のまわりの出来事や自分の内情をさらけ出したナイーブな作品が出てきます。シンガーソングライターのブームが静かにはじまりました。

ジェームス・テイラー

シンガーソングライターという存在そのものを知らしめることになった1970年の名作「スウィート・ベイビー・ジェイムス」です。これはジェイムス・テイラーの2ndアルバムにあたります。
デビューはビートルズが運営していたアップル・レコードから1968年に発売された「ジェームス・テイラー」ですが、残念ながら当時は話題になることはありませんでした。

アルバム「スウィート・ベイビー・ジェイムス」は、プライベートな体験を題材に人々の悲哀を描き出すというナイーブな内容となっていますが、メッセージ性がなくても受け入れられるということを証明してみせました。
本作に収録されており、ジェームス・テイラーの代表作のひとつである「ファイアー・アンド・レイン」は、友人の自殺を綴った作品と言われています。

翌1971年には、キャロル・キングが作ったシングル「君の友だち」が世界的に大ヒットしています。
スウィート・ベイビー・ジェイムス

スウィート・ベイビー・ジェイムス

1970年発売

1.スウィート・ベイビー・ジェイムス - Sweet Baby James
2.見よ、こはそも如何に - Lo And Behold
3.サニー・スカイズ - Sunny Skies
4.スチームローラー - Steamroller
5.カントリー・ロード - Country Road
6.おゝ、スザンナ - Oh, Susannah
7.ファイアー・アンド・レイン - Fire And Rain
8.花 - Blossom
9.天国のように - Anywhere Like Heaven
10.ベイビーにキスを - Oh Baby, Don't You Loose Your Lip On Me
11.スイート・フォー・20G - Suite For 20 G
マイルドなカントリーを基盤にブルース、R&B、ゴスペル、ブルーグラスといったルーツ音楽を高度に理解、解釈したうえでアレンジに加えている。ティン・パン・アレーに通じる都会的なフレーバーもあり、色あせることのない作品。

JAMES TAYLOR ~ Sweet Baby James

スウィート・ベイビー・ジェイムス

キャロル・キング

キャロル・キングといえば、「君の友だち」ですね。多くのミュージシャンがカバーしている大名曲です。

そのキャロル・キングは、作曲家として1960年代から既に知られる存在でした。しかし、一般的に知られるようになったのは1971年のアルバム「つづれおり」が大ヒットしたことによります。このアルバムは、全米で15週連続1位となり、その後は約6年にわたってチャートにランクインしていました。
ジェームス・テイラーが歌って大ヒットした「君の友だち」のオリジナルが収録されているのもこのアルバムです。
因みに、作曲家だったキャロル・キングに自らも歌うよう勧めたのはジェームス・テイラーだそうですよ。

60年代には、自作自演のミュージシャンというと、フォーク、ロックを問わずギターを弾いていることが多かったのですが、キャロル・キングはピアノを弾いていました。
キャロル・キングによってポップミュージックの世界でピアノがメインの楽器として注目されることにもなりました。
つづれおり

つづれおり

1971年発売

1.空が落ちてくる - "I Feel the Earth Move"
2.去りゆく恋人 - "So Far Away"
3.イッツ・トゥー・レイト - "It's Too Late"
4.ホーム・アゲイン - "Home Again"
5.ビューティフル - "Beautiful"
6.ウェイ・オーヴァー・ヨンダー - "Way Over Yonder"
7.君の友だち - "You've Got a Friend"
8.地の果てまでも - "Where You Lead"
9.ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー - "Will You Love Me Tomorrow?"
10.スマックウォーター・ジャック - "Smackwater Jack" (Goffin, King)
11.つづれおり - "Tapestry"
12.ナチュラル・ウーマン - "(You Make Me Feel Like) A Natural Woman"
「女性ソロ・アーティストのアルバムとしては、史上最高作」という声も多い本作ですが、私もほぼ同感ですね。

Carole King, You've got a friend

君の友だち

エルトン・ジョン

ジェームズ・テイラーが注目されたことに続き、アメリカではキャロル・キングが大活躍しましたが、イギリスでは何と言ってもエルトン・ジョンでしょう。
エルトン・ジョンとキャロル・キングが注目されたことで、シンガーソングライターといえばピアノというイメージが出来ました。
この時期のエルトン・ジョンを代表するアルバムと言えば、1970年発売の2ndアルバム「僕の歌は君の歌」です。原題はシンプルに「Elton John 」ですが、邦題は同名の大ヒットしたシングルに合わせてあります。
僕の歌は君の歌

僕の歌は君の歌

1.僕の歌は君の歌 - Your Song
2.君は護りの天使 - I Need You to Turn to
3.パイロットにつれていって - Take Me to the Pilot
4.ルイーズに靴紐はない - No Shoe Strings on Louise
5.ハイアントンの思い出 - First Episode at Hienton
6.60才のとき - Sixty Years on
7.人生の壁 - Border Song
8.驚きのお話 - The Greatest Discovery
9.檻の中に住みたくない - The Cage
10.王は死ぬものだ - The King Must Die
永遠の名曲「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」を収録し、世界的なブレイク作となったセカンド・アルバム。自身のピアノやポール・バックマスターによるストリングスなど、厳かで品の良いアレンジが光る
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