栗尾かの子は、老舗和菓子の末娘。4人の姉たちの恋愛失敗談を常日頃聞いているため「あたしはぜったい男で苦労しない」と自負しています。お肌の調子が悪いという理由での遅刻は日常茶飯事、通学にはシャネルのバッグを使用。同世代の男の子たちにはモテている様子ですが、理想の男性とはまだ出会えていない模様。
理論派のパソコン少年 広瀬隆生(タカオ)
広瀬 隆生
●身長 139cm
●体重 31kg
●血液型 A型
●誕生日 9月20日
●尊敬する人 両親
●好きな食べ物 ビビンバ オイキムチ
●キライな食べもの エビの活け造り 等は苦手です。
●お気に入りのファッション
家族で昔からお世話になってる 銀座のお店で仕立ててもらって
います。僕は ファッションとかはあんまり わかんないから…。
●クセ どうも 伏し目がちになってしまう。
●好きな女のコのタイプ
そうですね やさしくて 家庭的な人が…。いや でも 僕は
まだ別に… ハイ…。
広瀬隆生(タカオ)は、T大教授の次男坊。父は講演活動で全国を飛び回り、タカオも父の手伝いで同行することもあるようで、そうとう優秀な頭脳の持ち主(ただし、テストの成績ではチャコにかなわず万年2位)。インターネットが普及していなかった当時において、自宅の巨大コンピュータを駆使して世界中の情報を収集するのが趣味です。
そんなお騒がせ4人組ですが、小学5年生という自分たちの立場と、街で見かける疲れた中学生たちを比較して、少々思うところがあるようです。
「レピッシュ」とは?
ある日、いつものようにパソコンで情報収集をしていたタカオが、とある極秘情報を手に入れます。それは、ヨーロッパの経済界を取り仕切っていたドイツ人実業家、ベンツ=カール=フレッド氏の死、そして彼の残した遺言が発端でした。
「わたしには じつは 息子がいる
その子にわたしの跡を継がせたいのだが
なにせ わたしもその子が生まれたとき一度会ったきりで
いま どこでどうしているか 見当もつかない
そこで かれをさがしあてた者に
かれといっしょに わたしの跡を継いでもらおうと思う
まだまだ子どものかれには
手助けしてやれる人材が必要だと思うのだ
かれの特徴・年齢・国籍・そのほかすべては……」
レピッシュとはドイツ語で「ばかげた」「子どもじみた」という意味。この後継者探しが「ばかげた宝さがし」ということで、その子どもも「レピッシュ」と呼ばれるようになりました。そして、その「レピッシュ」は今、日本にいるというのです。
タカオが仲間たちにこの情報を伝えた場所は、椿家南館(高層ビル)最上階、チャコお気に入りの東京タワーが見える屋根裏部屋。そして、この情報と共に、彼らの運命を変える人物が飛び込んできます。
タカオが仲間たちにこの情報を伝えた場所は、椿家南館(高層ビル)最上階、チャコお気に入りの東京タワーが見える屋根裏部屋。そして、この情報と共に、彼らの運命を変える人物が飛び込んできます。
謎の青年・一条瑛児
いきなり窓を突き破って登場したこの青年。人を探していて、トラブルに巻き込まれてしまったと語るのですが、その「探している人」とは……。
住むところを探しているという彼に、4人組は「一緒にレピッシュを探そう」と提案。チャコの住み込みの家庭教師ということにして、半ば強引に仲間に引き入れます。
ここから、チャコたち4人組と一条瑛児の、波乱万丈のレピッシュ探しが始まったのでした。
ここから、チャコたち4人組と一条瑛児の、波乱万丈のレピッシュ探しが始まったのでした。