ヴィジュアル系ムーブメント到来!黄金期の前半1990年~1994年を振り返る!
2021年4月4日 更新

ヴィジュアル系ムーブメント到来!黄金期の前半1990年~1994年を振り返る!

ヴィジュアル系の王道と呼ばれるスタイルを作り上げた、ヴィジュアル系三大聖典が生み出されたムーブメント前半。 90年代ヴィジュアル系ムーブメントを知る上で外すことのできないこの前半にどんな作品が生み出されてきたのか、そして次々とメジャーの階段を上がってきたバンドの軌跡を振り返っていきます。

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BODY - I Love You (PV)

D'ERLANGERの解散後、動向が期待されていた瀧川一郎と、同じくD'ERLANGERのメンバーで当時ZI:KILLを脱退した直後の菊地哲の2人により1992年夏に結成されたBODYのデビューシングル。
唯一のシングル表題曲でもあり、アルバム収録の「MY SELF」と「I Love You」は、瀧川・菊地が後に結成したバンドCRAZEのライブでも度々演奏されており、CRAZEとしてリリースもされました。

ROUAGE Silk

1994年5月に発売されたインディーズデビューシングル。
1st~4thプレスでジャケットの色が違い、1st:茶、2nd:黒、3rd:青、4th:緑となっています。
またCDには表記されていませんが、1曲目に「Creation -審判-」が収録されています。

Laputa - 私が消える

1994年5月5日に発売されたインディーズデビューシングル。
まだKouichiが在籍していなかった頃のシングルです。
また、ギターをJunji・Hidenoの二人が、またベースをKusubaが務めています。
表題曲である「私が消える」は、LaputaのCD音源としては唯一、Hidenoが作曲に携わった音源。
1stプレスは1000枚限定で販売され、予約完売しました。
また同年5月22日にはジャケットを変更し、2ndプレスとして発売されています。

Glay - Rain MV

1994年5月25日にプラチナム・レコードからリリースしたファースト・シングル。
デビューシングルながらタイアップが大きく、10万枚を超えるスマッシュヒットを記録。
上京後の1993年にリリースしたデモテープ『SPEED POP』に、原型となる楽曲「JULIA (reason for so long)」が収められています。
その後、YOSHIKIが作詞と一部の作曲を手掛けており、クレジットは作詞:YOSHIKI、作曲:YOSHIKI・TAKURO。
YOSHIKIのアレンジが前面に出ており、ストリングスを多用し、楽曲の後半ではYOSHIKIがピアノ

L'Arc~en~Ciel ラルク 眠りによせて

1作目のビデオシングルであり、デビュー作品。
VHS版は1994年7月1日発売、DVD版は2003年12月17日発売。
L'Arc〜en〜Cielとしては珍しいボサノヴァ調の楽曲。
また本作発売直後に発売された2ndアルバム『Tierra』に収録されています。

デモ音源を制作した際、作曲者のken曰く「ボサノヴァ風にするか、普通っぽくするか、2通りの考えがあった」そう。
メンバーにデモ音源を聴かせた上でどちらのアレンジにするかを聞いたところ、全員がボサノヴァアレンジを選んだことから現在の形となりました。
仮タイトルは「Kenの曲」で、インディーズ時代には一時期この仮タイトルでライブを行っていました。

REDIEAN;MODE- 目の前の絶望を愛して

1994年9月に発売されたメジャーデビューシングル。
この頃から奇抜なメイクをやめ、音楽性もパンクロックの要素が色濃くなっていきました。
また、12月には日本青年館でのワンマンライブを成功させています。

La'cryma Christi - Siam's Eye [LIVE]

1994年9月21日に発売され幻の名盤と言われた、インディーズデビューシングル。
今では、同じく幻といわれたミニアルバム、「Warm Snow」と2枚組でリマスタリング再発されています。
初期はポップな部分がありつつ、キャッチーに進むのではなく、マニアックに捻くれていくのが魅力。
メロディの一部分を取り除いて聴いてみるとポップだが、繋げて聴くと転調・変拍子が多用されており、すんなり聴けない引っかかりがあります。
その引っかかりが不協和音的に重なり、独特な世界観に変わっていく名曲です。
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