ヴィジュアル系ムーブメント到来!黄金期の前半1990年~1994年を振り返る!
2021年4月4日 更新

ヴィジュアル系ムーブメント到来!黄金期の前半1990年~1994年を振り返る!

ヴィジュアル系の王道と呼ばれるスタイルを作り上げた、ヴィジュアル系三大聖典が生み出されたムーブメント前半。 90年代ヴィジュアル系ムーブメントを知る上で外すことのできないこの前半にどんな作品が生み出されてきたのか、そして次々とメジャーの階段を上がってきたバンドの軌跡を振り返っていきます。

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1990年 ヴィジュアル系三大聖典誕生と黄金時代の幕開け!

この年、DEAD ENDからドラマーのMINATO/湊雅史が脱退し事実上の解散状態に。
そして、D'ERLANGERがシングル「DARLIN'」でメジャーデビュー。
STRAWBERRY FIELDSがアルバム「DANCERAMA」でインディーズデビューをしました。
またBUCK-TICKがアルバム「悪の華」をリリースし、Xが初の日本武道館公演を開催。
BY-SEXUALシングル「SO BAD BOY」でメジャーデビュー。
そして、音楽雑誌「FOOL'S MATE」がヴィジュアル系バンドを主に扱うスタイルへとなっていきました。

D'ERLANGERがメジャー1stアルバム「BASILISK」をリリースし、ZI:KILLがアルバム「CLOSE DANCE」をエクスタシーレコードからリリース。
かまいたちが映像作品「狂乱舞踏 かまち京都にカエル」でメジャーデビューを果たし、MORRIE(DEAD END)がシングル「パラドックス」でソロデビュー。
ヴィジュアル系専門誌「SHOXX」創刊され、Gilles de Raisがアルバム「DAMNED PICTURES」で、Eins:Vierがアルバム「CHAOS MODE」でインディーズデビュー。
D'ERLANGERが解散を発表、メジャーデビュー後わずか11ヶ月での解散となりました。

ヴィジュアル系三大聖典とは?

この年にリリースされたBUCK-TICKの「悪の華」、D'ERLANGERの「BASILISK」 、ZI:KILLの「CLOSE DANCE」。
この3作品が、ヴィジュアル系の王道と呼ばれるスタイルを作り上げたと言われています。
90年代ヴィジュアル系ムーブメントを知る上で絶対に押さえておきたい三作です!

D'ERLANGER - Darlin' PV (album's audio version)

1990年1月25日に発売されたメジャー1stシングル。
カップリングは「an aphrodisiac」の2パターンが収録されています。
この曲なしにD'ERLANGERは語れないメジャーデビュー曲!!
とにかくイントロのギターのメロディが最高で、ダークかつメロディアスなヴォーカルラインも素晴らしい1曲です!

BUCK-TICK / 「惡の華」ミュージックビデオ

1990年1月24日に発売された3rdシングル。
ヴィジュアル系三大聖典の1つであり、BUCK-TICKの代表曲。
ダークでありながら疾走感のある1曲。
粗削りな部分はありますが、それもまたこの時だからこその魅力ですよね!

BY-SEXUAL SO BAD BOY

1990年2月21日に発売されたインディーズデビューシングル。
当時はメンバー全員未成年で、不良系ビジュアルバンドとして人気を博しました。
パンクロックを基調としており、軽快なリズムに少し気だるげに歌うSHOのボーカルスタイルは印象的でした!

MORRIE 「パラドックス」 1991

1990年10月21日に発売されたソロデビューシングル。
ソロプ悪魔的なロジェクトを本格始動させ、精力的にライヴを活動を行い、DEAD END時代の音楽性と詩世界を清算し、AORやファンク、ニュー・ウェイヴ、都会的なポップスなど様々な音楽性の要素をちりばめながら独特の抽象的なサウンドを試行していきました。
肉感的ながらも冷ややかな質感を持ったDEAD ENDのバンドサウンドから一転し、自身のメロディに比重を置いたものとなっています。
また詩作においても内省的かつ比較的簡潔でありながら、のちのヴィジュアル系に流用されるような耽美的な方法論を確立していきました。

1991年 Xの人気が社会現象に!ネクストブレイクを狙うバンドが続々とメジャーへ進出!!

この時から、音楽雑誌「SHOXX」で"ヴィジュアル系"という言葉が記事に使われるようになっていきました。
そして、Luis-Mary がシングル「Lainy Blue」でインディーズデビューし、BUCK-TICKがアルバム「狂った太陽」をリリース。
LADIES ROOMがメジャーデビューアルバム「Made in SEX」をリリースし、ZI:KILLがシングル「LONELY」でメジャーデビューを果たします。
また、STRAWBERRY FIELDSがメジャーデビューアルバム「nouvelle parfum」をリリース。
そして、LUNA SEAがアルバム「LUNA SEA」をエクスタシーレコードからリリースし、東京ヤンキースがアルバム「DO THE DIRTY」をエクスタシーレコードからリリースをし、それぞれがインディーズデビュー。
また、Xがアルバム「Jealousy」をリリースLuis-Maryがメジャーデビューアルバム「DAMAGE」をリリース。
Xが初の東京ドーム公演を開催し成功をおさめました。
そして、かまいたちが解散。
その後、AIONがシングル「BE-AFRAID」でメジャーデビュー。
EXTASY SUMMIT 1991が日本武道館にて行われ、Xがアルバム「Jealousy」にて第33回日本レコード大賞 優秀アルバム賞を受賞。
BUCK-TICKがアルバム「狂った太陽」にて第33回日本レコード大賞 優秀アルバム賞を受賞し、Xが第42回NHK紅白歌合戦に初出場を果たしました。

Luis-mary RAINY BLUE

1991年1月23日に発売されたインディーズデビューシングル。
1000枚限定発売され、2月の下旬までこのシングルの発売記念ツアーが行われました。
インディーズ時代はライブ活動を中心としており、後にライブハウスのオーナーの提案によりインディーズでCDをリリース。
発売後、日本クラウンからメジャーデビューの声がかかりました。

ZI:KILL - LONELY [PV]

1991年3月6日に発売されたメジャーデビューシングル。
初動売り上げで1.5万枚以上を売り上げ、最終的には4万枚を超えるヒットを記録。
ZI:KILLの最大ヒットシングルで、オリコンチャートでは14位にランクイン。
2週間後にリリースされた3枚目のアルバム『DESERT TOWN』に収録。
ドラムは現・L'Arc〜en〜Cielのyukihiroが担当しています。

AION - BE AFRAID

1991年10月2日に発売されたメジャーデビューシングル。
ポップな始まりから硬派なスラッシュへの展開が見事な1曲!
Aメロのバックの下降していくあのリフがとにかくかっこよく、日本のメタルの中ではかなり異彩を放つ独特な個性に惹きつけられます!

1992年 LUNA SEAがメジャーデビュー!黒夢・L'Arc-en-Ciel・DIE IN CRIESなどが次々と台頭!

1992年、Xが日本人アーティストとして初となる東京ドーム3DAYS公演「破滅に向かって」を開催成功をおさめたのち、ベーシストTAIJIが脱退。
そして、小室哲哉とYOSHIKIによるユニットV2がシングル「背徳の瞳〜Eyes of Venus〜」をリリース。
その後、DIE IN CRIESがシングル「MELODIES」でメジャーデビューしました。
また、BUCK-TICKがアルバム「殺シノ調べ This is NOT Greatest Hits」をリリース。
幻覚アレルギーがアルバム「Mouth to Mouth」をフリーウィルからリリースで、インディーズデビュー。
そしてLUNA SEAがメジャーデビューアルバム「IMAGE」をリリースしました。
また、ex.かまいたちのCRAZY DANGER NANCY KENchanことKENZIがアナーキストレコードを設立。
黒夢が「中絶」でインディーズデビューを果たします。
そして、XがNYのロックフェラーセンターで海外進出発表記者会見を行い、XがX JAPAN(当初はX from JAPAN)への改名、HEATH加入を発表。
また、Toshlがシングル「made in HEAVEN」でソロデビューし、EXTASY SUMMIT 1992が日本武道館と大阪城ホールにて行われました。
THE DEAD POP STARSがアルバム「THE DEAD POP 4 DRUGS」で、L'Arc-en-Cielがシングル「Floods of tears/夜想花」で、それぞれインディーズデビュー。
黒夢がミニアルバム「生きていた中絶児」をリリースしました。
そして、Xが第43回NHK紅白歌合戦に出場し、テーマソングをYOSHIKIが手がけました。

Yoshiki & Tetsuya - Eyes Of Venus (Live)

1992年1月18日にリリースしたシングル。
V2として唯一リリースされたシングルで、オリコンチャート初登場2位を記録し、47.7万枚を売り上げました。
ジャケットにはV2ロケットが描かれており、エクスタシー音楽出版からバンドスコアも発売されました。
「背徳の瞳〜Eyes of Venus〜」は小室哲哉が2011年にリリースしたコンピレーション・アルバム『TK BEST SELECTION IN EPIC DAYS』にリマスターされたものが収録されているほか、小室哲哉の2012年のリミックス・アルバム『Digitalian is remixing』にピアノ・ソロ・バージョンが収録されています。

DIE IN CRIES MELODIES

1992年2月5日に発売されたメジャーデビューシングル。
THE90年代といったフレーズを、多く垣間見ることのできる1曲。
サビメロもメロディアスでありながら独特な間奏部分が印象的です!

黒夢 - 中絶 (SHOCK AGE 1993)

1992年7月20日に発売されたインディーズデビューシングル。
初回プレスは2000枚限定となっており、初回プレスと2ndプレスではジャケットが違って、初回プレスのジャケットには初期メンバーの鋭葵が写っています。
激速ビートに流麗な歌メロが乗る、コアヴィジュアルのプロトタイプと言っても過言ではない1曲です!

Toshi (X Japan) - Made in Heaven (PV)

1992年10月21日に発売されたソロシングルです。
テレビ朝日系「ステーションEYE」エンディング・テーマに起用されており、シングル盤ではギターソロはHIDEが弾いています。
Ⅹと曲風はかなり違っていますが、TOSHIの透き通るようなエンジェル・ヴォイスは健在です!

Floods of tears【1997/01/29 日本武道館】L'Arc〜en〜Ciel CONCERT TOUR '96〜'97 Carnival of True

1992年11月25日に発売されたインディーズ時期に唯一リリースした、L'Arc〜en〜Ciel初のシングル作品。
1992年11月25日に1,000枚限定で発売されたが、予約だけで完売。
後に「Floods of tears」は1stアルバム『DUNE』に収録されるが、本作収録版とは別物です。
これは、この当時のドラマー、peroがアルバムリリース前に脱退したことにより録り直されたため。
アルバム収録版では、シングルバージョンにあったイントロのオルゴールの音が入っていない等の全体のアレンジや、歌詞の一部が変更されています。
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