【ディーゼル機関車の巨頭】DD51と後継機について
2017年5月31日 更新

【ディーゼル機関車の巨頭】DD51と後継機について

大出力ディーゼル機関車として国鉄時代から全国を走り続けているディーゼル機関車「DD51」。かつては重連で寝台特急をけん引したり、ついこの前まで北海道の大地で生まれた農作物を本州に送り届ける重要な役目を果たしていました。世代交代がささやかれる今、DD51とその後継機について書いてみました。

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しかし、北海道以外の地域では、ローカル線では非電化の路線が多いものの、多数の貨物列車が走る路線はなく、貨物列車の需要がある路線はほとんどが電化されているため、ディーゼル機関車を利用する理由がありません。
そうした中を、1両で強力な輸送力がある、DF200ではパワーが余ってしまい、無駄が生じます。
そこで、重連ではなく単機でDD51を必要な時だけ使ったほうが効率がいいという理屈がうまれ、また、ディーゼル機関車でけん引される客車も定期運用ではないため、DD51を使い続けたほうが当面は有利なのです。
なかなか、よくできた機関車だったのですね。DD51。
こちらのツイートを見ると、DD51が最後の全検と書いてあります。
つまりこのDD51が次の車検を満了した時には、DD51は引退なのでしょうか。
未確認の情報ですが、気になりますね。

全般検査とは。

車両の主要部分やすべての機器類を取り外し、全般にわたり細部まで検査を行うことで、略して「全検」とも呼ばれる。定期検査としては最も大掛かりなもので、車体の修繕と台車や機器類などの分解・検査・整備のほか、車体の再塗装などや内装のリフレッシュ等も同時に行い、ほぼ新車の状態にする。期間は、東京周辺の通勤電車の場合でおよそ10日 - 2週間程度要する。蒸気機関車の場合、現在は半年近くの時間を要することがほとんどである。
検査のサイクルは、設計の古い車両や新幹線など高速運転を行う車両では短縮されることがある。逆に、イベント用など使用頻度の少ない(走行距離が極端に短い)車両の場合、一時的に休止扱いにして検査時期の期間を引き延ばすことも行われている。
上記Wikipediaによると、ディーゼル機関車の全検は8年ごとだそうです。
先にご紹介したツイッターでは2015年に最後の全検が行われたということで、計算上は2023年にすべてのDD51が引退することになります。
当面先のようですね。
震災で電化区間が不通になってしまった東北地方の鉄道を救ったのが、全国からかき集められたDD51でした。
東北本線、常磐線という電化路線が軒並み使えなくなった中、上越線を大回りして、磐越西線、陸羽西線など、非電化の区間を迂回して貨物列車を運行することになりました。
非電化区間を走るためには、ディーゼル機関車が必要になります。
そのためにDD51がかき集められ、震災後の貨物輸送の大役を担いました。
電気がないと走れない電気機関車の弱点を補うためには、ふだんは使わないディーゼル機関車も用意する必要があるんですね。

DD51の利点を活かした新型ディーゼル機関車の開発も進んでいるようです。
どこかで偶然DD51を見かけたら、その活躍を応援したいものです。
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