チュンソフトの名作、不思議のダンジョンシリーズ「風来のシレン」にせまる。
2017年1月24日 更新

チュンソフトの名作、不思議のダンジョンシリーズ「風来のシレン」にせまる。

前作「不思議のダンジョン トルネコの大冒険」に次ぐ、究極のローグライフゲーム。前作のシステムを引き継ぎ、その面白さには群を抜くという定評もある。

3,298 view

ローグライクゲームとは?

ローグライクゲームでは伝統的に全ての情報を文字で表示するが(テキストユーザインタフェース)、オプションでキャラクターや地形等の情報をグラフィカルに表示できるものもある。また、チュンソフトが制作している不思議のダンジョンシリーズ等のコンシューマー用のローグライクゲームでは、グラフィック表示が標準になっている。
通常フィールド

通常フィールド

バトルフィールド

バトルフィールド

不思議なダンジョンとは?

『不思議のダンジョン2 風来のシレン』は、『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』に続く不思議のダンジョンシリーズの第2弾として1995年12月1日にスーパーファミコン用のソフトとして発売された。

黄金のコンドルが棲むと言われる、幻の黄金郷の伝説を求めてテーブルマウンテンを登頂することが主な目的である。洞窟ダンジョンのほか林や峠など屋外フィールド、さらには集落や町が登場し、旅の途中での体力回復・アイテムの購入ができるようになった。また、初心者の冒険の一助となるフェイの問題(パズルモード)も本作で初めて追加されている。

テーブルマウンテンをクリア後はアイテム持込不可・NPC同伴不可の、さらに難易度の高いダンジョンが幾つも用意されている。いずれも地下99階まで続き、深層には凶悪なモンスターが多数出現する。
 (1525917)

 このゲームの最大の特徴は、途中で中断はできてもセーブする事が出来ないところです。
洞窟内で倒れてしまったら、すべて最初からやり直しになります。レベルは、そのステージやエリアから出たら無条件で1に戻ります。手に入れたアイテムは、クリアしたり、倉庫の壺に入れたりしないと、次に使うことはできずにすべて消えます。

ストーリーとゲーム性

テーブルマウンテン(こばみ谷)
本編である。屋外フィールドとテーブルマウンテンという山の中がメインになっている。村や集落ではイベントが発生し、仲間が増えたり新たな店が出現したりする。「倉庫の壺」や「飛脚」を利用して武器と盾を鍛え上げ、「合成の壺」で合成し、それらを使って30階にいるボス、魔触虫を倒せばクリア。エンディングとなる。武器と防具を鍛えていればクリアは比較的楽であるが、これらを全く鍛えずに技術と運のみで突破する事は困難を極める。また、武器と防具を鍛えたのちに出てくるアイテムもいくつかある。
掛軸裏の洞窟
ダンジョン内の罠と武道(ワナ道)を駆使し、上手くモンスターを罠に掛けながら進めるダンジョンである。16F以降にいるガイバラに話しかければクリアであるが、無視して潜り続けることも出来る。罠に掛けられないモンスターもいるので、ただやみくもに罠を掛けるだけでなく爆風に巻き込む、遠距離攻撃を駆使するなどのテクニックも求められる。クリアするとこのダンジョン専用アイテムだったワナ師の腕輪が手に入る。
食神のほこら
モンスターに変身できる肉を、ある時は食べ、ある時はモンスターに投げ、ある時はお店で換金しながら進めるダンジョンである。25F以降にいるナオキに話しかければクリアであるが、無視して潜り続けることも出来る。一定の確率で倒したモンスターを肉にする「ブフーの包丁」を最初から装備している。肉が比較的容易に手に入るため腹減りで倒れる心配はほぼ皆無であるが、回復、戦闘手段の確保等は序盤から苦しい為、運も要求される。
フェイの最終問題
掛軸裏の洞窟、食神のほこら、フェイの問題全問をクリアすると現れる最終ダンジョン。杖・壷・腕輪のほか、草・巻物までもが未識別状態で登場。本来のローグに近い状態でプレイするダンジョンといえる。同様のダンジョンは、他の不思議のダンジョンシリーズでも「もっと不思議のダンジョン」として登場する。いかに早くアイテムを識別し、強力な武器防具を作り、深層のモンスターと対抗できる準備を整えるかが主人公の生死を分けるダンジョンである。一部の便利なアイテムが登場しなくなった一方、「超不幸の種(レベルと現在HPが1になる)」「痛恨の腕輪(1/2の確率でダメージが2倍の痛恨の一撃を受ける)」「拾えずの巻物(そのフロア内でアイテムが拾えなくなってしまう)」など致命的なマイナスアイテムが登場するが、「分裂の壷(入れたアイテムを2つに増やす)」「識別の腕輪(拾ったアイテムを瞬時に識別する)」「強化の壷(フロアを進むごとに装備品や杖の強化値、回数が+1される)」など、ここでしか手に入らない強力アイテムも用意されている。
ある巻物を読むと・・・

ある巻物を読むと・・・

肉を食べたら・・・

肉を食べたら・・・

店主に挑む・・・

店主に挑む・・・

このシリーズの醍醐味

 洞窟内で、アイテムを売っている商人がいます。当然、お金(ギタン)を払わなければ、手に入れられません。店内のアイテムを拾ったら、店主に入り口をふさがれ、お金を払うまで外の出してもらえません。
ですが、お金を払わなくてもほしいアイテムを拾うことはできます。そこがこのゲームの醍醐味の一つです。そう、「泥棒」もできます。ほしいアイテムを拾ったらお金を払わず店主や番犬につかまらず、見事次のエリアの階段までダッシュしてください。階段をのぼれたら、泥棒成功です。

【SFC風来のシレン】掛軸裏の洞窟 泥棒中級編

ですが、まあ当然のごとくなかなかうまくいきません。店主は強くて倒せません。大体一撃でやられてしまいます。ですが、上の動画の様に、いろいろなアイテムを駆使すると意外に簡単に泥棒できたりもします。

白紙の裏技

倉庫を一度も使わずに、本編であるこばみ谷をクリアしてください。これが条件で発動する裏技があります。「白紙の巻物」も使います。白紙に「ぜんめつ」と書けばいいだけです。ジェノサイドよりも上の効果です。フロアのすべての敵を消し去り、さらに経験値も入ります。機会があれば、ぜひ一度試してください。どうなるかは、見てからのお楽しみ。(このページのどこかに写真は載せてありますが。)
 (1525961)

26 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

『クロノ・トリガー』(1995年)クロノとマールたちは過去・現在・未来にわたり、時間を越えて冒険をする。ラスボス「ラヴォス」を倒し未来を救えるか!

『クロノ・トリガー』(1995年)クロノとマールたちは過去・現在・未来にわたり、時間を越えて冒険をする。ラスボス「ラヴォス」を倒し未来を救えるか!

RPGの超名作『クロノ・トリガー』(1995年)が大好きな人は多いですね。全体のおさらいになります。仲間とともに過去・現在・未来にわたり、時間を越えて冒険し、ラスボス「ラヴォス」を倒し未来を救いましょう!全般的にネタバレも多数含みますので未プレイの場合はご閲覧にご注意ください。
トントン | 25,512 view
【聖剣伝説3】6人の主人公たち…選ぶキャラクターによって物語も変わってくるRPG

【聖剣伝説3】6人の主人公たち…選ぶキャラクターによって物語も変わってくるRPG

 1995年にスクウェア(現・スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミンコン・ソフト「聖剣伝説3」は、6人の主人公それぞれの想いを抱きながらマナの木を守るために冒険に繰り出すアクションRPGです。曜日や昼夜によって敵の強さが違ってきたり、クラス・チェンジでより強力にグレードアップできたり…とおもしろさ満載のゲームでした。
Yam | 43,243 view
アスキー伝説のRPG、「ウィザードリィⅤ」! やり込み度はSFCで1、2を争う!はずだと思います!多分!

アスキー伝説のRPG、「ウィザードリィⅤ」! やり込み度はSFCで1、2を争う!はずだと思います!多分!

現在の家庭用とパソコン用ロールプレイングゲームの発展に大きく影響したシリーズであり、特に初期作品は、あの『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』のような、誰もが知るゲームにも重要な影響を与えたといわれるほどのウィザードリィシリーズ、その5作目です。
茶太郎 | 48,008 view
【クロノトリガー】色褪せぬ名作!時を刻む音…

【クロノトリガー】色褪せぬ名作!時を刻む音…

多彩なイベントに魅力的なキャラクター。当時は新鮮だった「強くてニューゲーム」「マルチエンディング」システムで、やり込み要素も満載!今なおファンを魅了してやまないゲームだと思います。
ごましお | 8,783 view
タイトーの誇る不朽の名作 「エストポリス伝記2」その名作ぶりに迫る。

タイトーの誇る不朽の名作 「エストポリス伝記2」その名作ぶりに迫る。

タイトーの誇る「エストポリス」シリーズ、全3部作のうちの1つです。シリーズ最初の「エストポリス1」の過去の話をメインに繰り広げられていく展開は、「エストポリス1」をしのぐ面白さです。
茶太郎 | 20,211 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト