岡崎京子さんのデビュー~休養まで
岡崎京子さんは東京都世田谷区生まれ。高校時代からイラストや漫画を雑誌などに投稿していました。妹さんも描いていて姉妹で雑誌の表紙になったこともあるそうです。
跡見学園女子大学短期大学部に進学してからも、ミニコミ誌「リサイクル・サークル」にイラストを提供したり、友人の同人誌にイラストを描いたりしていました。同人誌に掲載された作品がメジャーミニコミ誌『東京おとな倶楽部』に転載されたところ、「漫画ブリッコ」の編集者の目に留まり、漫画家デビューが決まりました。
「漫画ブリッコ」は1982年から1985年という短い期間に発行されていた雑誌ですが、ロリコン雑誌の草分け的存在で「おたく」という言葉を生み出したり、サブカルチャー雑誌として多くの才能を生み出した雑誌なんですよ。
岡崎さんが漫画家デビューしたのは1983年で25歳の時でした。
その後も漫画誌だけでなく、サブカル誌、ファッション誌などに作品を掲載。映画、小説、音楽、現代思想書などから引用された作品が多く、新しいタイプの漫画家として注目を集めていました。
漫画家の安野モヨコさんなども岡崎さんのアシスタントを務めていたんですよ。
人気絶頂だった岡崎さんですが、1996年に自宅近くで大型四輪駆動車に夫とともにひき逃げされるという事故に遭いました。一時は自力で呼吸できないほどの重傷で、意識障害も続き、事実上の活動休止となってしまいました。
岡崎さんの代表作を3作ご紹介しますね。
跡見学園女子大学短期大学部に進学してからも、ミニコミ誌「リサイクル・サークル」にイラストを提供したり、友人の同人誌にイラストを描いたりしていました。同人誌に掲載された作品がメジャーミニコミ誌『東京おとな倶楽部』に転載されたところ、「漫画ブリッコ」の編集者の目に留まり、漫画家デビューが決まりました。
「漫画ブリッコ」は1982年から1985年という短い期間に発行されていた雑誌ですが、ロリコン雑誌の草分け的存在で「おたく」という言葉を生み出したり、サブカルチャー雑誌として多くの才能を生み出した雑誌なんですよ。
岡崎さんが漫画家デビューしたのは1983年で25歳の時でした。
その後も漫画誌だけでなく、サブカル誌、ファッション誌などに作品を掲載。映画、小説、音楽、現代思想書などから引用された作品が多く、新しいタイプの漫画家として注目を集めていました。
漫画家の安野モヨコさんなども岡崎さんのアシスタントを務めていたんですよ。
人気絶頂だった岡崎さんですが、1996年に自宅近くで大型四輪駆動車に夫とともにひき逃げされるという事故に遭いました。一時は自力で呼吸できないほどの重傷で、意識障害も続き、事実上の活動休止となってしまいました。
岡崎さんの代表作を3作ご紹介しますね。
pink
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1989年に「Newパンチザウルス」に掲載された作品。
主人公はOLのユミ。一人暮らしで父とは疎遠になっていました。父は再婚していて継母がいるのですが、継母が財産目当てだというのをわかっていたので仲良くできずにいたのです。ですが、父と継母の子である妹のケイコとは仲良しでした。
ユミはじつはワニを飼っています。ワニは餌代がかかるのですが自分の好きなものも我慢したくないため、昼はOLですが夜はホテトル嬢として働いてお金を稼いでいました。
継母には若い愛人、ハルヲがいました。ある日ユミはハルヲに出会い、お互いに惹かれあいます。そしてユミとワニの生活にハルヲとケイコが加わり、3人と1匹で幸せに暮らしていました。
ですがそれを知った継母は、ワニを誘拐。ユミが哀しみに暮れているところに、ワニの革で作ったバッグが送られてきて追い打ちをかけます。
そんな中、ハルヲが文学賞を受賞。南の島に旅行に行くことで哀しみを振り切ろうとするユミ。ですが、ハルヲは日本をたつ日に交通事故に遭い、亡くなってしまいます。そんなことを知らないユミは空港でワニのバッグを持ってハルヲを待っているというお話。
なんともシュールで、今読んでも斬新なストーリーですよね。テーマは「愛と資本主義」。岡崎さんの作風の転機となる作品で、注目を集めた作品でもありました。
主人公はOLのユミ。一人暮らしで父とは疎遠になっていました。父は再婚していて継母がいるのですが、継母が財産目当てだというのをわかっていたので仲良くできずにいたのです。ですが、父と継母の子である妹のケイコとは仲良しでした。
ユミはじつはワニを飼っています。ワニは餌代がかかるのですが自分の好きなものも我慢したくないため、昼はOLですが夜はホテトル嬢として働いてお金を稼いでいました。
継母には若い愛人、ハルヲがいました。ある日ユミはハルヲに出会い、お互いに惹かれあいます。そしてユミとワニの生活にハルヲとケイコが加わり、3人と1匹で幸せに暮らしていました。
ですがそれを知った継母は、ワニを誘拐。ユミが哀しみに暮れているところに、ワニの革で作ったバッグが送られてきて追い打ちをかけます。
そんな中、ハルヲが文学賞を受賞。南の島に旅行に行くことで哀しみを振り切ろうとするユミ。ですが、ハルヲは日本をたつ日に交通事故に遭い、亡くなってしまいます。そんなことを知らないユミは空港でワニのバッグを持ってハルヲを待っているというお話。
なんともシュールで、今読んでも斬新なストーリーですよね。テーマは「愛と資本主義」。岡崎さんの作風の転機となる作品で、注目を集めた作品でもありました。
リバーズ・エッジ
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1993年から1994年にファッション誌『CUTiE』に掲載された作品。
主人公の若草ハルナは美少女の女子高生。母と2人で団地に住んでいます。観音崎という彼氏がいるのですが、彼の横暴な態度に愛想をつかしていました。
そんなある日、ハルナは観音崎にいじめられていた山田一郎を助けます。山田はおとなしく目立たない存在なのですが、かわいらしい顔立ちで女子から人気がありました。男子にはそれが気に入らないのかいつもいじめられていたんですね。
カンナは山田に助けてくれたお礼、として「宝物」を見せられます。その宝物とは、河原にある誰の物かわからない死体でした。
山田はその死体を見るとホッとする、といいます。カンナは何をするにも実感がないと感じていて、死体を見てホッとするという山田に共感します。
その死体の存在を知っている人物がもう1人。同じ高校の後輩の吉川こずえでした。こずえはテレビや雑誌などで活躍する人気モデルなのですが、その一方で摂食障害を持っていました。
それぞれ何かを抱えている3人が死体を通じて仲良くなるのですが、その後様々な事件が起こる・・・というストーリー。
こちらも今読んでも斬新に感じることでしょう。2018年に二階堂ふみさん、吉沢亮さんで映画化されています。
主人公の若草ハルナは美少女の女子高生。母と2人で団地に住んでいます。観音崎という彼氏がいるのですが、彼の横暴な態度に愛想をつかしていました。
そんなある日、ハルナは観音崎にいじめられていた山田一郎を助けます。山田はおとなしく目立たない存在なのですが、かわいらしい顔立ちで女子から人気がありました。男子にはそれが気に入らないのかいつもいじめられていたんですね。
カンナは山田に助けてくれたお礼、として「宝物」を見せられます。その宝物とは、河原にある誰の物かわからない死体でした。
山田はその死体を見るとホッとする、といいます。カンナは何をするにも実感がないと感じていて、死体を見てホッとするという山田に共感します。
その死体の存在を知っている人物がもう1人。同じ高校の後輩の吉川こずえでした。こずえはテレビや雑誌などで活躍する人気モデルなのですが、その一方で摂食障害を持っていました。
それぞれ何かを抱えている3人が死体を通じて仲良くなるのですが、その後様々な事件が起こる・・・というストーリー。
こちらも今読んでも斬新に感じることでしょう。2018年に二階堂ふみさん、吉沢亮さんで映画化されています。
ヘルタースケルター
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1995年から1996年まで「FEEL YOUNG」に連載されていた作品。1996年4月号まで連載されていたのですが、1996年5月に岡崎さんが事故に遭ったため、未完の作品となっています。療養中に現行チェックをして2003年に単行本が発売になりました。
主人公は素性不明の人気ファッションモデル・りりこ。りりこはトップスターにのし上がっていくのですが、実は全身を整形手術しているという秘密がありました。元は太っていてブスだったのです。
無茶な美容整形を繰り返しているため、りりこの体は副作用に悩まされ、心はストレスですさんでいきます。
さらに結婚する予定だった御曹司の裏切りや生まれながらに美しい後輩、自分を成型した美容整形クリニックを狙う記者などが現れ、さらにりりこは追い込まれていきます。
結局は内部リークもあり、美容整形クリニックの違法が発覚。りりこの前身整形も明るみになってしまうのでした・・・。
こちらの作品は2012年に沢尻エリカさん主演で映画化されています。
岡崎さんの作品はどれも短いのですが、心に残る作品ですよね。今でも愛されているのがよくわかります。久しぶりに読み直したくなりました。
主人公は素性不明の人気ファッションモデル・りりこ。りりこはトップスターにのし上がっていくのですが、実は全身を整形手術しているという秘密がありました。元は太っていてブスだったのです。
無茶な美容整形を繰り返しているため、りりこの体は副作用に悩まされ、心はストレスですさんでいきます。
さらに結婚する予定だった御曹司の裏切りや生まれながらに美しい後輩、自分を成型した美容整形クリニックを狙う記者などが現れ、さらにりりこは追い込まれていきます。
結局は内部リークもあり、美容整形クリニックの違法が発覚。りりこの前身整形も明るみになってしまうのでした・・・。
こちらの作品は2012年に沢尻エリカさん主演で映画化されています。
岡崎さんの作品はどれも短いのですが、心に残る作品ですよね。今でも愛されているのがよくわかります。久しぶりに読み直したくなりました。
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