なつかしいなあ、昭和の年の瀬・お正月
2017年4月5日 更新

なつかしいなあ、昭和の年の瀬・お正月

昭和40年代から50年代の、懐かしい年の瀬・お正月のあれこれを振り返ってみました。

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昔も今もせわしい年の瀬

さて、どこから手をつけようか・・・

さて、どこから手をつけようか・・・

年末と言えば大掃除。
普段からきれいにしておけばいいとわかっていても、やっぱり汚れはたまるもの。
どこから始めましょうかね。
でも、昭和の頃の大みそかの大掃除は、今よりももっと大がかりだったような気がします。
私の記憶では、大(おお)晦日(みそか)は不思議に晴れる日が多く、早朝からどの家も男たちが畳を上げて干し、家じゅうのガラス戸を外して洗うのだ。そこここで干した畳をたたくパンパンという乾いた音は、まさに大晦日の音で、それを聞きながら子どもたちも自分の部屋の掃除をする。ふすまや障子の張り替えは女たちの仕事で、午後からはおせち料理づくりになる。
昭和の大掃除の様子

昭和の大掃除の様子

懐かしい風景です。あなたが子どもの頃、どの仕事が担当でしたか?
私は窓拭きと、ひもで引っ張る形式の電灯の笠をきれいにする係でした。
今は和室のない家も増えましたね。
独り暮らしであれば、畳上げなどもしないでしょうし、あるいは畳を上げても干す場所がなかったり。
時間の流れと共に日本の生活全体が様変わりし、大みそかの風景も変わってきました。
まさかの障子破りセット!

まさかの障子破りセット!

大掃除で楽しかったのは、この時だけは思いっきり障子に穴をあけてもいいこと!
ブスブスと指を突き立てるのは快感でした。
それが今、こんな商品になっているそうです。

”「ストレス解消障子破りセット」は、名前そのまま、ミニチュアサイズの障子を破ってあなたのストレスを解消します。12月になれば大掃除の障子張替えの時にで体験できますが、そんなに待ってられないよ!という方にはオススメのアイテム!”

確かにちょっとやってみたいかも。
お掃除道具

お掃除道具

昭和の頃は、まだ掃除機と併用して「座敷ぼうき」や「はたき」を使う家が多かったように思います。
濡らした新聞紙で窓を拭いたり、濡れたまま細かくちぎって床にまいて掃いたり、新聞紙ですら立派なお掃除道具でした。

そう言えば小学校のころ家庭科で、ミシンの最初の練習で、雑巾を縫ったりしませんでしたか?
当然ですが、家にある古いタオルなどを「おろして」雑巾にしました。
今は新品のタオル雑巾が売られていますよね。
子どもの頃、水や雑巾を「買う」時代など想像することもできませんでした。
昭和45年発売当時の金鳥サッサ

昭和45年発売当時の金鳥サッサ

懐かしの『金鳥サッサ』。今の方が、もっとハッキリした黄色をしていますね。
『サッサ』が誕生したのは昭和45年、大阪万博が開かれた年だそうです。
始めの頃のサッサは白かったため、お客さんが汗ふきタオルと間違えて顔を拭いてしまったことも!
そこでハッキリした色をつけることにしたのだそうです。
さあ、きれいにしちゃいましょう!

さあ、きれいにしちゃいましょう!

おもちや買い出しの準備はいいかな?

 (1802980)

年末の買い出しは今も昔も大変です。
でも今と昔で全く違うのは、今は元日から営業しているお店がたくさんあるということです。
何か買い忘れがあっても、足りなくなってもあわてる必要がありません。
でも、昭和の頃は、お正月になると商店街のお店が全部閉まってしまいました。
本当にシーンとして別世界。
しかも三が日閉まり続け。
買い忘れが無いように、足りなくならないように、お母さんたちは真剣に買い物していました。
昔の正月(昭和40年代から50年代の前半)三が日は商店はお休み、世の中が止まってました。正月は商売も会社も仕事もない全国的にお休みでした。ですから師走(年末)は買出しをしないと正月が過ごせません。
この買出しについていくのが楽しみ、都会では餅つきも出来ないためお米屋さんで平たいお持ちを買いましたね
key_se_533さん
 (1802975)

臼と杵でお餅をつくのは、幼稚園や保育園、自治会や商店街でよく見たような気がします。
家庭のお餅は、お米屋さんや和菓子屋さんなどで注文していた方も多かったのではないでしょうか。
1970年代(昭和40年代後半)から、家庭用のもちつき機や、真空パックの切りもちが登場してきます。
日本初の家庭用もちつき機

日本初の家庭用もちつき機

”1971(昭和46)年、日本初の家庭用もちつき機“もちっ子”を発売した。お店で実演をはじめると、大変な人だかりができた。もち米がくるくる回りながら、徐々にもちに変化する様は、見ていて飽きないのだ。“もちっ子”は爆発的に売れだした。
この商品の大きな特徴は、1台で「蒸す」と「つく」の2つの機能を合体させたことである。これまでのように、かまどの蒸籠(せいろ)から、つく機械へと移し変える手間が省けた。
1976(昭和51)年、市場はピークを迎え年間100万台近くが販売された。もちつき機は、蒸し機能を活かし「赤飯」、「シューマイ」、「パン生地(練りと発酵)」など、多くの調理が可能になった。また、羽根を回して調理する技術は、後にホームベーカリーなど他の機器にも活かされている。”
『東芝未来科学館 日本初家庭用もちつき機』より引用
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東八郎さんがイメージキャラクターだったんですね!
♪ あ、モチモチ、モッチモチっと ♪

♪ あ、モチモチ、モッチモチっと ♪

”1973(昭和48)年、同社は「サトウの切り餅」を発売。これはレトルト殺菌釜、ロータリー真空機、三連包装機、耐熱性資材という多数の革新的な機械を導入して完成させた、佐藤の自信作だった。
巨大なレトルト殺菌釜とロータリー真空機は作業効率を向上させ、更なる長期保存を可能にした。「サトウの切り餅」は、なんと1年もの保存期間を実現したのである。更に、食べやすさを考えて導入した三連のコンパクトな包装が消費者の支持を獲得した。
1年も保存が利くのだから、これはもういつでも食べられる通年商品である。しかも封を切っても餅を余らせることなく使い切ることができる。消費者にとってまさしく“いいもの”だった「サトウの切り餅」は、当然のように爆発的なヒット商品となった。
(中略)サトウの切り餅♪あ、モチモチ、モチモチっと♪」というメロディを覚えていないだろうか? 当時の人気歌手・西川峰子を起用した様々なCMは、餅が既にお正月だけの食べ物ではなくなったことをアピールしていたのである。”
『ニッポン・ロングセラー考 サトウの切り餅』より引用
鏡もちも準備OK

鏡もちも準備OK

紅白歌合戦が始まるよー

夜になると、レコード大賞・NHK紅白歌合戦・ゆく年くる年、という流れで観ている方も多かったのではないでしょうか。

1974年 第25回紅白歌合戦OP

数ある紅白歌合戦の中で、ここでは1974年(昭和49年)の時のオープニング動画を紹介します。
入場するシーンで紹介される、出場歌手一覧の名前がとても懐かしいです。
この年の初出場者だけを見ても、そうそうたるメンバーでした。

桜田淳子(初)黄色いリボン 
小坂明子(初)あなた
あべ静江(初)みずいろの手紙  
ペドロ&カプリシャス(初)ジョニィへの伝言  
山口百恵(初)ひと夏の経験
西城秀樹(初)傷だらけのローラ  
中条きよし(初)うそ  
渡哲也(初)くちなしの花
殿さまキングス(初)なみだの操  
海援隊(初)母に捧げるバラード
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