薬師丸ひろ子、角川事務所から独立後の主演第1作目「野蛮人のように」
2016年7月5日 更新

薬師丸ひろ子、角川事務所から独立後の主演第1作目「野蛮人のように」

角川映画を常に盛り上げてきた薬師丸ひろ子の独立第1作目の主演映画「野蛮人のように」。モンロードレスが色っぽく、その大人っぽい表情に見惚れました。柴田恭兵のワイルドかつセクシーな男っぽさも必見です!

7,476 view
人気作家、有楢川珠子は十五歳のとき、天才少女と騒がれてデビューした。湘南の海辺のコテージで仕事をする珠子は、二十歳の誕生日を控え、少し執筆に行きづまっている。編集者のまき子たち仲間が花火で元気づけようとするが気持ちが晴れず、珠子は夜の六本木に車を飛ばした。
野蛮人のように (1701459)

外国人コール・ガールのボディガードを気取る中井は兄貴分の滝口から電話が入り、すぐに来いと言われる。山西組の幹部ではる滝口は二代目組長と目されており、組織に属さない中井を可愛がっていた。中井が呼ばれた部屋に入っていくと、銃で腕を撃たれた滝口がおり、奥には射殺された組長の死体が転っていた。滝口は、取引きが揉めてと言い、銃の詰ったバッグを預っといてくれと中井に頼む。滝口は組織の大ボス、吉本に呼ばれ、車の中で話した。滝口は組長の女が殺ったと話し、水玉の上着に、白いパンツの女と、車窓から見える通行人のカッコを適当に喋った。
野蛮人のように : Twist Of Fate (1701454)

水玉のシャツに白いパンツの珠子は混雑する歩道で中井とぶつかり突き飛ばされた。怒った珠子は中井に張手を叩きつける。中井は珠子をタケシのやるゲイバーに連れ込んだ。そこへ、あきらかにギャングと分る黒服の二人組の男が、珠子に迫ってきた。中井と珠子は夜の六本木を逃げまくる。二人は何故だか分らなかった。チンピラ風の男が、組長を殺ったのはお前だと、中井を刺した。
けん (1701513)

via けん
その頃、滝口はデタラメな服の女を伝えたはずなのに、その服を着た女と中井が逃げていると聞いて驚いていた。珠子は傷ついた中井を車に乗せると、コテージに帰った。警察に知らせないでくれという中井に従い、珠子は医学書を読み、自分で治療した。夜の街を漂うはぐれ者とインテリ女という奇妙な取り合せの二人は、次第に惹かれていく。中井は仲のいい娼婦のひろみにあのバックを持って来るように言った。彼女はあの晩、組長と寝た女だった。
映画をつなげて観るブログ : 夢の終わり『野蛮人のように』 (1701429)

中井は滝口に電話をすると、手切金として銃はもらう、もう二度と会わないと話した。滝口は、電話から聞こえる選挙カーの声で、中井の居所が分った。その晩、二人が夕食を摂っていると、銃弾が窓を砕いた。滝口は組長を殺して二代目になろうとしたのだが、事態が意外な方向に進み、二人を消そうとしていた。
川島透は映画界からかくして消えた・・のか? | だからオレは泌尿器科医でおしっことちんちんの医者なんだってば! (1701456)

そして、あの銃には覚醒剤も隠されていた。中井と珠子は、花火で浜を明るくし、敵を倒した。滝口は夜明けとともに、コテージを攻めようとした。珠子は部屋の隙間にガムテープを張り、ガスの栓を開いた。二人は地下のガレージに隠れた。滝口がドアを開くと、缶が倒れた。そこへ滝口が引き金を引くと、コテージはガス爆発でフッ飛んでしまった。地下から元気な二人が出てきた。
薬師丸ひろ子 - 野蛮人のように/オリジナルサウンドトラック CA32-1210/中古CD・レコード・DVDの超専門店 FanFan (1701577)

薬師丸ひろ子の主演作品としてはヒットしたにもかかわらず、人気作・代表作とはならなかった「野蛮人のように」。ジャズベースの音楽が流れオシャレな雰囲気、美しいラストシーンなど、薬師丸ひろ子、柴田恭兵2人の大人な魅力溢れる作品だと思うのですが、イマイチ評価は低め。前年に「チ・ン・ピ・ラ」(この作品も川島透監督作品)が公開されていて、この作品ではコール・ガールの用心棒と、夜の街とアクションが似合う印象の柴田恭兵にはアクションシーンがやや地味すぎたのかもしれません。女子目線で観ると、柴田恭兵のスマートなカッコ良さだけでも、観る価値アリ♡のオススメ作品です!

「野蛮人のように」ちょい見せ!

『野蛮人のように』 予告編 - YouTube

見どころ①喫煙シーン

けん (1701504)

via けん
当時21歳の大学生だった薬師丸ひろ子。20歳をこえてるんだから、タバコを吸うくらいどうってことないんですが、角川事務所を出ての主演第1作目。このシーンだけじゃないですが、なんだかグッと大人の女性になった気がして驚きました。「吸い慣れてない感」も、また魅力的でした!

見どころ②シャワーシーン

けん (1701527)

via けん
51 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

え?たぬき?!たぬきでも大好き!「CHECKERS IN TAN TAN たぬき」

え?たぬき?!たぬきでも大好き!「CHECKERS IN TAN TAN たぬき」

当時人気絶頂だったチェッカーズが「本人役」で映画に!・・・でも「たぬき」なんだって!「なにそれ?」ツッコミを入れながらも男子にも女子にも人気者のチェッカーズの初主演映画に、みんな興味津々でした。
けん | 14,306 view
映画「Wの悲劇」は、薬師丸ひろ子の演技力も認められた1985年の大ヒット作です!

映画「Wの悲劇」は、薬師丸ひろ子の演技力も認められた1985年の大ヒット作です!

映画「Wの悲劇」は、薬師丸ひろ子主演の東映映画。優秀主演女優賞等にも輝き、薬師丸ひろ子が女優としての地位を確立した作品です。また、興行的にもヒットを収め、未だにリメイク作が製作される大人気作品です
ひで語録 | 12,669 view
【1985年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

【1985年の洋楽】なぜこんなことに・・・原題と違いすぎる不思議な邦題7選!

洋楽の邦題というと、最近は原題をそのままカタカナにすることがほとんどですが、1980年代は日本語を使って新たな邦題を作るのが一種の慣例でした。中には、原題と違いすぎて不可解なものもあり、アーティストから苦情があったことも!? 今回は、約40年前の1985年の洋楽の中から、原題と異なる邦題7選をご紹介します。
izaiza347 | 304 view
【中田良弘】負けない男!?  足掛け4年で18連勝!1985年のリーグ優勝にも貢献!

【中田良弘】負けない男!? 足掛け4年で18連勝!1985年のリーグ優勝にも貢献!

阪神タイガースが21年ぶりの優勝を成し遂げた1985年。チーム最多勝のゲイル13勝に続く、12勝を挙げた投手をご存知でしょうか。それが "右の中田" こと、中田良弘投手。しかも、1981年からの足掛け4年で18連勝を達成していました。今日では、テレビ、スポーツ紙でおなじみの野球解説者です。18連勝の足跡を振り返ります。
izaiza347 | 208 view
女子プロレスラーから相撲部屋の女将さんへ!二度の癌を乗り越えた【西脇充子】

女子プロレスラーから相撲部屋の女将さんへ!二度の癌を乗り越えた【西脇充子】

全日本女子プロレスの全盛期に堀田祐美子選手とのタッグチーム「ファイヤージェッツ」で活躍した西脇充子さん。引退後に経験した闘病生活や、人気力士の大関・魁皇との結婚についてまとめてみました。
ハナハナ | 428 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト