そのブルーが戦闘中本当によく喋る。主人公の攻撃ミスや敵の変な行動などに突っ込みを入れたり、挑発してくる大ボスに対してやれるもんならやってみろとばかりに見得を切ったりする。
おかげで、戦闘要員がたった2人という絶望的な状況をやわらげてくれる。
また、ストーリ上の敵となるガルムに関しても、「母星を失い放浪を続ける異星人」というバックボーンがあり、
単純な正義、悪の図式ではなく、「ガルムにもガルムの正義がある」ということを所々で見せていることが、
物語により深みを与えているのではないでしょうか。
単純な正義、悪の図式ではなく、「ガルムにもガルムの正義がある」ということを所々で見せていることが、
物語により深みを与えているのではないでしょうか。
「銀河の三人」の魅力-3.BGM
そして3つ目の魅力が、これらの世界観とストーリーを裏で盛り立ててくれるBGMです。
全編を通した80年代のSFらしい広がる未来感と、それでいて所々で物悲しい哀愁を感じさせる曲調が
ゲームの雰囲気にぴったりとマッチしている感じです。
ちなみに、通常戦闘曲がYMOの名曲「Rydeen」の前半に似ているというのは
「銀河の三人」の鉄板ネタの一つですが、
当のYMOの高橋氏が曲作りに関わっているわけですから、名曲に似てしまったのもある意味当然ですね……!
全編を通した80年代のSFらしい広がる未来感と、それでいて所々で物悲しい哀愁を感じさせる曲調が
ゲームの雰囲気にぴったりとマッチしている感じです。
ちなみに、通常戦闘曲がYMOの名曲「Rydeen」の前半に似ているというのは
「銀河の三人」の鉄板ネタの一つですが、
当のYMOの高橋氏が曲作りに関わっているわけですから、名曲に似てしまったのもある意味当然ですね……!
YMO - Rydeen (Budokan 1980) - YouTube
via youtu.be
銀河の三人 BattleTheme(Rydeen arrange) - YouTube
これは「完全にRydeen風にしてしまった」アレンジ。
via youtu.be
衝撃のエンディングへ
激闘の末に太陽系のガルムの前線基地を破壊して、平和を取り戻したかに見えたのも束の間。
ガルムの本星を叩かなければ侵攻が止まらないことが分かり、
戦いの舞台は外宇宙・ガルム空間へと移っていきます。
強敵ガルム四天王を撃破し、ガルム本星に突入した主人公は、
長い死闘の果てに、遂にラスボス「ガルム皇帝」との戦いに挑むことに……
ここから続くエンディングの衝撃は、実際に通しでプレイして、
屈指の難易度を誇るダンジョンを自力で抜けた上で、味わってほしいところなのですが……
どうしても見てみたいという方は、↓からどうぞ。
ガルムの本星を叩かなければ侵攻が止まらないことが分かり、
戦いの舞台は外宇宙・ガルム空間へと移っていきます。
強敵ガルム四天王を撃破し、ガルム本星に突入した主人公は、
長い死闘の果てに、遂にラスボス「ガルム皇帝」との戦いに挑むことに……
ここから続くエンディングの衝撃は、実際に通しでプレイして、
屈指の難易度を誇るダンジョンを自力で抜けた上で、味わってほしいところなのですが……
どうしても見てみたいという方は、↓からどうぞ。
銀河の三人 ③ - YouTube
(重度のネタバレ注意・視聴は自己責任でお願いします!)
via youtu.be
……今でこそ、こういう展開の作品は珍しいものではありませんが、
大抵がハッピーエンドで終わっていた当時のファミコンにおいては、まさに衝撃のエンディング。
特にリアルでプレイした方は、思わず涙してしまった方も多いのではないでしょうか?
しかし、ストーリー全体を見ると、
単なるハッピーエンドで終わらせなかったこともまた、「銀河の三人」の魅力であり、
そして、「ただのゲーム」として埋もれたまま終わってほしくない理由でもあります。
大抵がハッピーエンドで終わっていた当時のファミコンにおいては、まさに衝撃のエンディング。
特にリアルでプレイした方は、思わず涙してしまった方も多いのではないでしょうか?
しかし、ストーリー全体を見ると、
単なるハッピーエンドで終わらせなかったこともまた、「銀河の三人」の魅力であり、
そして、「ただのゲーム」として埋もれたまま終わってほしくない理由でもあります。
なのに、どうして評価されなかった?-1.ゲームバランス
上記に挙げたように、これだけプレイヤーを惹きつける要素を持っているにもかかわらず、
現代において、「銀河の三人」はあまり評価されているとは言えません。
いったいなぜでしょうか?
斬新なシステムやストーリー性など、様々な魅力がある半面、
エンカウントの多さや「長い上に敵が強い」超難易度のラストダンジョンなど、
終盤のゲームバランスには難があると言われています。
特に、ラストダンジョンのザコ敵として出現する「ガルバンゴル」の強さは折り紙付きで、
ザコとは思えないほどHPが高く、その上仲間を呼ぶため、1体でも厄介なのに
ラスト間際では回避できない7体→8体→9体 の3連戦が待っているという容赦のなさ。
現代において、「銀河の三人」はあまり評価されているとは言えません。
いったいなぜでしょうか?
斬新なシステムやストーリー性など、様々な魅力がある半面、
エンカウントの多さや「長い上に敵が強い」超難易度のラストダンジョンなど、
終盤のゲームバランスには難があると言われています。
特に、ラストダンジョンのザコ敵として出現する「ガルバンゴル」の強さは折り紙付きで、
ザコとは思えないほどHPが高く、その上仲間を呼ぶため、1体でも厄介なのに
ラスト間際では回避できない7体→8体→9体 の3連戦が待っているという容赦のなさ。
中でも頑丈・攻撃力高い・数が多いし仲間も呼ぶ・回復さえする…というゲーム中最強のザコ・ガルバンゴルからの撤退失敗→全滅はお約束であり、別な意味での鬱要素となっている。
パスワード形式のゲームであり、道中でパスワードを取れるポイントもないことから、
「攻略困難な難易度」になってしまっていることは、評価としては痛いところです。
「攻略困難な難易度」になってしまっていることは、評価としては痛いところです。
なのに、どうして評価されなかった?-2.パッケージイラスト
また、目玉の一つであった永井豪氏のパッケージイラストも、
売り上げの上では裏目に出てしまったと言われています。
売り上げの上では裏目に出てしまったと言われています。
via www.amazon.co.jp
さらに、同時期のゲームのパッケージと見比べてみると……
ロックマン(1987年12月17日発売)
確かにこういうパッケージの方が子供ウケしそうです。
当時の私でも、2つ並んでいればこっちを選んでしまいそうな気がします。
確かにこういうパッケージの方が子供ウケしそうです。
当時の私でも、2つ並んでいればこっちを選んでしまいそうな気がします。
via www.suruga-ya.jp
今よりまだまだゲームの事前情報が少なく、
店先に並んだ時の見た目として、パッケージも大事な要素だった時代に、
当時発売された他のゲームソフトと並べたときに、
ファミコンを買う中心層の小学生に「銀河の三人」のパッケージは思ったほど受け入れられなかったようです。
店先に並んだ時の見た目として、パッケージも大事な要素だった時代に、
当時発売された他のゲームソフトと並べたときに、
ファミコンを買う中心層の小学生に「銀河の三人」のパッケージは思ったほど受け入れられなかったようです。
個人的には……やっぱり似てると思います。