2023年3月27日 更新
芸能人・有名人が受けた誹謗中傷、名誉毀損の請求金額は⁉
近年、SNSやネット掲示板に書き込まれる誹謗中傷が社会問題になっている。芸能人や有名人が受けた誹謗中傷、名誉毀損の事例や法的措置。損害賠償請求の金額。開示請求が認められたケースについて振り返ってみた。
誹謗中傷と名誉毀損
誹謗とは、悪口を言うこと。悪口とは、他人のことを悪くいうこと。
中傷とは、根拠のないことを言って他人の社会的評価を下げること。
度が過ぎた誹謗中傷行為を行った場合は、名誉毀損罪、侮辱罪、信用毀損罪、業務妨害罪など法的な責任を問われる場合もある。
山本リンダ事件
1993年5月に歌手の山本リンダは、ヘアヌード写真集「WANDJINA(ワンジーナ)」を発売した。
5月23日放送の関西ABCラジオ番組『誠のサイキック青年団』内で、北野誠と竹内義和は、当時43歳の山本リンダのヌードを「誰も見たくない」「100か所以上の美容整形をしている」「まるでサイボーグやで」と酷評した。山本側は、名誉棄損だとして、朝日放送に『慰謝料1億円と謝罪広告』を要求した。
8月5日、北野、竹内、山本が同席した和解記者会見が開かれ、北野が山本に直接謝罪して一件落着した。
1960年代から1970年代に「こまっちゃうナ」、「どうにもとまらない」、「狙いうち」などのヒット曲で人気を博したセクシーアイドル山本リンダ。
ネットがまだ普及していない時代(1993年)に起きた「山本リンダヘアヌード写真集事件」により、北野誠の名前は世間に知れ渡り一躍有名になった。
麻木久仁子【発信者の情報開示】
2011年1月4日、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」にタレントの麻木久仁子に関する書き込みがされた。3月中旬に麻木は、「2ちゃんねる」の書き込みによって、名誉を傷付けられたとして、損害賠償と謝罪広告の掲載を要求するためにプロバイダーである浜松ケーブルテレビに発信者の名前と住所、メールアドレスの開示を求めたが、浜松ケーブルテレビは、書き込みが名誉毀損に当たるかどうかは同社で判断できないとして開示を拒否した。その後、4月初旬に訴訟をおこした。26日、静岡地裁浜松支部の判決で、「記載内容が社会的信用を低下させるのは明らかで、真実でもない」として、27日までに、請求通り発信者の情報開示を命じた。
麻木久仁子
当時、麻木久仁子、大桃美代子、山路徹による不倫騒動は、かなり話題になり、会見を開くにまで発展した。騒動後の麻木はテレビのレギュラー番組には出演せず、無期限自粛すると報道された。
西田敏行へのネット中傷【書類送検】
2016年5月ごろ「西田敏行が、違法薬物を使使用している。日常的に暴力をふるっている」などという内容のまとめ記事を自身のブログに転載した。西田の事務所はホームページに「書き込みは全くの事実無根。刑事、民事の責任追及を進める」とする告知文を掲示した。2016年8月西田所属事務所は業務を妨害したとして被害届を提出。赤坂署は実際には薬物などの使用の事実はなく、書き込みは虚偽の内容だと判断。2017年7月、偽計業務妨害容疑で中部地方に住む40代の女ら男女3人を書類送検した。
デヴィ夫人の名誉【損害賠償110万円】
インドネシアのスカルノ元大統領第3夫人で、タレントとして活躍しているデヴィ夫人は、日本生まれ、インドネシア国籍。その人生において、いくつかの裁判を体験している。名誉毀損に関しての訴訟のひとつは、故淡路恵子の葬儀の際に「デヴィ夫人が棺の中の遺品の着物を取り出そうとした」と報じられたことで、虚偽の記事で名誉を傷つけられたとして、淡路の長男で俳優の島英津夫に損害賠償を求めた訴訟だ。2017年に東京地裁は島に88万円の支払いを命じた。島英津夫側も、デヴィ夫人が自身のブログで島の売名行為だと批判したことから、約550万円の損害賠償求めた訴訟を起こした。島の訴えも認められ、デヴィ夫は一部記載の削除と33万円の支払いも命じられた。
また、虚偽の記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、「女性自身」を発行する光文社に3100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は31日、記事は真実でないとして、光文社に110万円の支払いを命じた。その後和解している。同様に週刊誌に記事を掲載した小学館にも90万円の賠償を命じた。
デヴィ夫人と島英津夫は双方の名誉毀損により、二人ともに損害賠償金を払った。
※金額は、差し引き55万円ですかね。
井岡投手の「嫁がブ◯?!」【ネット悪口】
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山本リンダ (アーティスト) 形式: CD