【イージー・ライダー】ハーレーダビッドソンで理想と現実を駆け抜けた映画
2018年4月14日 更新

【イージー・ライダー】ハーレーダビッドソンで理想と現実を駆け抜けた映画

現在(2018年)に見てもおもしろく感じる映画です。「イージー・ライダー」は1969年アメリカ公開、日本では70年に公開されました。本作の魅力とともに「アメリカン・ニューシネマ」について、またこの映画がつくられた時代背景についても同時に振り返ってみましょう。

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映画を見た方の感想から(レビュー)

「イージー・ライダー」のポスター

「イージー・ライダー」のポスター

最初に、実際に本作を見た方々の感想から見てみましょう。
この映画の、今でも引き寄せられる魅力を知ることができます。
人生を変えた映画
2017年9月6日
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この映画を見たさに、映画館に足を運ぶこと100回以上。この映画を見るまでは、何の興味も関心も無かったオートバイを、いっぺんに夢中にさせてくれた映画です。わたしの人生を変えてくれた、しかし悲しい結末の映画です。
鈴木 裕之様のレビュー。
60年代を生きた証明
2005年7月11日
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正しく、我らが年代のアメリカ。
あのころから、アメリカは失うのもが多くなった。
あんなに広く美しい国アメリカが「自由」を求めてる。
自由を求めることが、自由であることがアメリカ人の証だと、世界中は思っているけど、自由であることと、自由に生きることはこの国でもまったく意味が違うことを映画は言う。
たくさんの音楽が流れ、実際のあの時代のミュージシャンの歌が流れるが、それが又生々しく、当時を思い出させる。
ハーレー・ダビッドソンに乗ってあの美しいアメリカの道を音符のように流れて走る二人の若者。
ジャック・ニコルソンの演技には今更ながら感服!
ピーター・フォンダの魅力を今知るとは・・いささか残念。
デニス・ホッパーはただものでは、なかった。
moo様のレビュー。

バイクに、そして「自由」‥‥感想も様々

この映画を見て「かっこいい!」とバイクを乗り始めたという方や、いやいや、バイクの話だけじゃないんだよ、「人間の在り方」、「自由であること」と「自由に生きること」は違うんだよ(自由の国であるアメリカでは)‥‥という思った方々‥‥などなど、「イージー・ライダー」という一つの映画を見て、様々な感想を持つこともこの映画の醍醐味です。

「イージー・ライダー」インスタグラム

荒野をハーレーダビッドソンで旅をしながら‥‥。
こうやって見ると、とてものどかな雰囲気もあります。
が‥‥、それだけでは終わらなかった‥‥のです!
では、日本はもちろん世界の人々を魅了した「イージー・ライダー」がどんな映画だったのか、更にもっと辿ってみましょう。

映画「イージー・ライダー」

映画内で使用されたチョッパーのレプリカ

映画内で使用されたチョッパーのレプリカ

日本のWikipediaでは、映画のポスターでなく、このバイクの画像が載っていることでもわかる通り、バイクも主役の一人(一つ?)です!
映画「イージー・ライダー」について、ミドルエッジ内ではオールドジョニーさんが既に記事にされています。
とてもうまくまとめていらっしゃるので、そちらもぜひとも読んでみてください。

イージー★ライダー (字幕) - 予告編

映画の予告編‥‥というよりも、一部分ですね。

Easy Rider (1969) Official Trailer | Peter Fonda, Dennis Hopper Movie

「イージー・ライダー」トレイラー
英語ですが、こちらの方が音楽もあって、映画の雰囲気がわかりやすくなっています。

ストーリー・概要

マリファナ密売で儲けた大金をタンクに隠し、真のアメリカを求めてオートバイで放浪の旅に出る二人のヒッピーを描いたアメリカン・ニュー・シネマの代名詞的作品。
元々は馬をバイクに乗り換えた現代の西部劇を目指して創られた作品だが、そこで描き出されたのはドラッグ・カルチャー、余所者への強烈な排他性、そして名ばかりの“自由”という現代のアメリカであった。
ニューオリンズと言えばアメリカ南部、音楽の都とも言われている都市ですが南部の方が保守的‥‥と言われています。
自由を目指して旅するはずが、保守的であり排他的な方面へ向かったのが間違いだったのか‥‥?!
とはいえ、どことなくのどかに見てしまっていた面もあったのですが、最後にあまりもショックなことが起こります。
もう一度、この映画を見たいとは思いますが、最後だけは「見たくない‥‥」と強く思ってしまい複雑な気持ちになることも確かです。

主なキャスト・スタッフ

ピーター・フォンダ

ピーター・フォンダ

ワイアット(キャプテン・アメリカ)役。
また、脚本、製作にも関わっています。

ちなみに、ピーター・フォンダのお父さんは俳優ヘンリー・フォンダ、お姉さんがジェーン・フォンダ、娘さんがブリジット・フォンダという俳優一家。
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