『星のカービィ スーパーデラックス』
ゲーム概要
シリーズの生みの親の桜井政博氏が「万人受けするように」と初心者からゲーマー全てが楽しめるコンセプトで開発された。
本作においての醍醐味はカービィシリーズ2作品目である『星のカービィ 夢の泉の物語』のコピー能力を大幅に増強したシステムと当時では珍しい2Pプレイの横スクロールアクションであり、コピー能力に関しては前述した様に初心者に扱いやすい能力からゲーマー向けの複雑でトリッキーな能力等20種類以上あり、其々に固有のアクションモーションが存在する。
また、ゲーム自体は幾つものゲームモードから選ぶオムニバス形式であり、これも高評価の一つとなっている。ゲームモードは特徴があり、タイムアタックやアイテムコレクションなど其々違ったゲームになっており、9種類もあるゲームモードは一本一本がコンパクトで遊びやすい長さにもなっているのも評価の一つと言える。
9種類ものゲームモード
はるかぜとともに
初代「星のカービィ」(ゲームボーイ)の簡易リメイク。チュートリアルのような基本操作のみでクリアできるほどの難易度なので実質のチュートリアルのようなもの。
ラスボス戦での背景には同じく任天堂のマリオシリーズからマリオとルイージとキャサリンが観客としてゲスト出演している。
白き翼ダイナブレイド
純粋なアクションゲームという点では「はるかぜとともに」と変わらないが、「スーパーマリオブラザーズ3」の様なステージセレクト形式となっており、クリア済みのステージでも遊べる上に隠しステージも存在する。
またクリア後に大砲でカービィを飛ばすミニゲームがあり、飛距離によってアイテムが貰える。
激突! グルメレース
クリア後にはアイテム無しでのタイムアタックも出来る。タイムアタックでは自分の自己ベストのゴーストとの競争になる。
洞窟大作戦
大きく4つに分かれた広大なエリアに散らばる60種類のお宝を回収しながら出口を目指す探索型ゲーム。
エリア自体は枝分かれしており、複雑な構造になっていたり、テクニックや頭を使ったりしないと手に入らないお宝もあり、コンプリートを目指すとなかなかのやり応えがある。なお、コンプリートすると正式なエンディングが見れる上にお宝にはマニアックな任天堂ネタ等が含まれている為、一見の価値あり。
メタナイトの逆襲
「白き翼ダイナブレイド」をクリアするとプレイ可能になる。
時間制限、画面下に出るキャラクター同士の掛け合いといったゲーム性、そしてシリアスで重厚なストーリー性はカービィシリーズでは極めて珍しい異色な作品である。
ラスボスである「メタナイト」は『星のカービィ夢の泉の物語』(FC)でカービィに敗れている。だから「逆襲」になっているのである。因みに素顔はカービィの様に愛くるしい。
また、「大乱闘スマッシュブラザーズX」(Wii)や他のシリーズでブレイアブルプレイアブル化されている等、カービィシリーズの敵の中で1,2を争う人気を誇っているキャラクターでもある。
銀河にねがいを
白き翼ダイナブレイド、洞窟大作戦、メタナイトの逆襲をクリアするとプレイ可能になる。
このゲームでは、カービィは敵を吸い込んでも能力をコピーできないのだが、複数用意された其々に特徴のあるステージを好きな順番に攻略でき、更に各ステージに隠された「コピーのもとデラックス」というアイテムを入手する事により、何時でも何処でも能力を呼び出せる様になるというゲームシステムになっている。
ちなみに、最初にステージセレクト画面で緑色の惑星を選ぶと「コピー」能力を取得出来てしまう為、その後の攻略の難易度がグッと下がってしまう。
格闘王への道
「銀河にねがいを」をクリアするとプレイ可能になる。
一方的なランダムタッグマッチではあるが、各ボスとの戦闘終了後にはインターバルが存在し、制限のある回復アイテムとランダム選択された任意のコピー能力の変更が出来る。
この方式は制作の桜井氏も携わった「大乱闘シリーズ」にも生かされている。
機種:SFC
開発元:HAL研究所
発売日:1996年3月21日