【松田聖子】B面なのにA面より名曲!? 独断と偏見のカップリング名曲7選
2023年9月25日 更新

【松田聖子】B面なのにA面より名曲!? 独断と偏見のカップリング名曲7選

シングルのB面というと、A面のおまけのような扱いをされがちですが、彼女のB面曲は違います。その人気ぶりは、B面だけのベストアルバムができるほどで、中には、ファンならずとも知る超有名曲まであります。今回は、筆者の独断と偏見で、松田聖子のB面曲7選をご紹介します。

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制服

リリース:1982年1月21日
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂
編曲:松任谷正隆
(A面:『赤いスイートピー』)


『制服』は、松田聖子の8枚目のシングル『赤いスイートピー』のB面曲です。本シングルは、松任谷由実が初めて松田聖子に提供した作品で、呉田軽穂のペンネームを使うことを条件に、楽曲提供を引き受けたといいます。A・B面ともに、作詞・作曲・編曲は、松本隆&呉田軽穂&松任谷正隆のトリオが手がけました。

両曲とも人気の高い曲で、特に『制服』卒業ソングとして親しまれました。余談ですが、女優の芦田愛菜ちゃんのお母さんが『制服』が好きということで、テレビ朝日『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』の中で、愛菜ちゃんが曲の一部を口ずさんだことがあります。

制服

制服 ‐ Seiko Matsuda

レモネードの夏

リリース:1982年4月21日
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂
編曲:新川博
(A面:『渚のバルコニー』)


『レモネードの夏』は、松田聖子の9枚目のシングル『渚のバルコニー』のB面曲で、前作に続いて、作詞・作曲は松本隆&呉田軽穂が手がけました。以後は、このコンビが多くのシングルを手がけるようになります。A面の『渚のバルコニー』同様、これから初夏を迎える季節にぴったりの曲です。

2006年夏のライブ『SEIKO MATSUDA CONCERT TOUR 2006 bless you』では、久しぶりに『レモネードの夏』が歌われました。

レモネードの夏

松田聖子 /  レモネードの夏

マドラス・チェックの恋人

リリース:1982年7月21日
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂
編曲:松任谷正隆
(A面:『小麦色のマーメイド』)


『マドラス・チェックの恋人』は、松田聖子の10枚目のシングル『小麦色のマーメイド』のB面曲で、松本隆&呉田軽穂のコンビ3作目のシングルです。マリーナに赴き、別れたばかりの恋人のことを思い出す、夏の終わりにぴったりの曲です。

2007年のカウントダウンライブ『SEIKO MATSUDA COUNT DOWN LIVE PARTY 2007-2008』では、『小麦色のマーメイド』ではなく、『マドラス・チェックの恋人』の方が歌われました。

マドラス・チェックの恋人

松田聖子 - マドラス・チェックの恋人 (歌詞つき)

SWEET MEMORIES

リリース:1983年8月1日
作詞:松本隆
作曲:大村雅朗
編曲:大村雅朗
(A面:『ガラスの林檎』)


『SWEET MEMORIES』は、松田聖子の14枚目のシングル『ガラスの林檎』のB面曲で、のちに両A面曲となった楽曲です。元々はB面曲でしたが、サントリー「CANビール」のCMソングとして人気になり、急遽、両A面として再発売されました。

CMはペンギンが主人公のアニメで、ジャズバーで女性歌手が本曲を歌い、客が感激して涙を浮かべるという内容です。CM放映当初は、歌手のクレジットがなく、松田聖子が歌っていると気づかなかった人が多くいました。『ガラスの林檎』、『SWEET MEMORIES』は同じシングルですが、「ザ・ベストテン」、「ザ・トップテン」では、別の曲としてチャートインを記録しています。

SWEET MEMORIES

松田聖子 / SWEET MEMORIES

SWEET MEMORIES

SWEET MEMORIES〜甘い記憶~ Music Video(YouTube Edit)

サントリー「CANビール」CM

サントリー ビール CM 松田聖子 - Sweet Memories カサブランカ&ボクシング編

蒼いフォトグラフ

リリース:1983年10月28日
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂
編曲:松任谷正隆
(A面:『瞳はダイアモンド』)


『蒼いフォトグラフ』は、松田聖子の15枚目のシングル『瞳はダイアモンド』のB面曲で、再プレス盤より両A面曲となった楽曲です。ファンの間で非常に人気の高い曲で、著名人で「この曲が一番好き!」と公言している人もいます。筆者にとっても、松田聖子の楽曲で最も好きな曲です。

TBS系ドラマ『青が散る』の主題歌としてもおなじみの曲で、ドラマには、石黒賢、二谷友里恵、佐藤浩市、遠藤憲一、川上麻衣子らが出演していました。石黒賢、二谷友里恵にとってはデビュー作です。当時視聴率は不調だったものの、今も再放送を熱望し、主題歌を愛するファンが多くいます。

蒼いフォトグラフ

蒼いフォトグラフ ‐ Seiko Matsuda

ボン・ボヤージュ

リリース:1984年2月1日
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂
編曲:松任谷正隆
(A面:『Rock'n Rouge』)


『ボン・ボヤージュ』は、松田聖子の16枚目のシングル『Rock'n Rouge』のB面曲です。『Rock'n Rouge』は化粧品のCMソングで、スポンサーの関係から『夜のヒットスタジオ』ではしばらく歌えず、代わりに『ボン・ボヤージュ』が歌われました。"ボン・ボヤージュ" とは、"良い旅を" という意味で、歌詞では汽車で旅する様子が描かれています。

ボン・ボヤージュ

松田聖子 ボン・ボヤージュ
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