『帰ってきたウルトラマン』
制作：円谷プロダクション、TBS
放送期間：1971年4月2日から1972年3月31日
放送時間：金曜19:00から19:30
放送局：TBS系列
放送話数：全51話
主題歌：「帰ってきたウルトラマン」団次郎
放送期間：1971年4月2日から1972年3月31日
放送時間：金曜19:00から19:30
放送局：TBS系列
放送話数：全51話
主題歌：「帰ってきたウルトラマン」団次郎
スタッフ
監督：本多猪四郎（最終回担当）ほか
脚本：上原正三（最終回担当）ほか
特殊技術：真野田陽一（最終回担当）ほか
音楽：冬木透
脚本：上原正三（最終回担当）ほか
特殊技術：真野田陽一（最終回担当）ほか
音楽：冬木透
キャスト
ウルトラマン／郷 秀樹：団 次郎
伊吹隊長：根上淳
ルミ子：岩崎和子
次郎：川口英樹
初代ウルトラマン：谷津勲（声の出演）
ナレーター：名古屋章
伊吹隊長：根上淳
ルミ子：岩崎和子
次郎：川口英樹
初代ウルトラマン：谷津勲（声の出演）
ナレーター：名古屋章
『帰ってきたウルトラマン』とは
青年・郷秀樹は、怪獣タッコングから少年と子犬を守るために命を落としてしまった。しかしその姿を見たウルトラマンと一体化することで復活。MAT（Monster Attack Team）に入隊し、ウルトラマンに変身しながら怪獣たちと戦っていく。
『ウルトラセブン』終了後、3年ぶりに復活した《ウルトラシリーズ》作品。タイトルは縮めて『帰りマン』とも呼ばれる。ウルトラマン自体は、初代ウルトラマンと区別するために現在ではウルトラマンジャックという名が正式である。
『帰ってきたウルトラマン』の最終回
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第51話「ウルトラ5つの誓い」
ゼットン バット星人 登場
夕日の海岸で、郷とルミ子の神前式が行われていた。それはルミ子の夢で、次郎と共にバット星人にさらわれて閉じ込められているのだった。
ルミ子「郷さんが来る前に逃げ出さなきゃ。バット星人は、郷さんを何か罠に落とそうとしているのよ。だからあたしたちをさらったんだと思うわ」
外へ出るとそこは野球場だった。観客席に出ると、バット星人が現れた。
郷は、初代ウルトラマンがゼットンにやられている夢から目覚めた。
郷（…確かに初代ウルトラマンはゼットンにやられた。どうしてこんな夢を見たんだ）
立ち上がり写真立てを手に取る。それには郷とルミ子、次郎が写っている。
郷（…一体どこへ行ってしまったんだ。無断で旅行に出かけるわけはないし。夜から出かける場所などないはずだ。しかもルミ子さんも一緒に）
そこへ電話が鳴った。
バット星人「郷秀樹だな。ふたりに会いたければ東亜スタジアムに来い。お前ひとりでくるのだ」
スタジアムにMATの車で駆け付けた郷。ルミ子と次郎を探して、観客席に出る。
バット星人「ハハハ！よくきたな、ウルトラマン」
郷「バット星人！貴様だな、ふたりを連れ去ったのは」
バット星人「そうだ。お前をここへ呼び寄せるためにやった。見ろ」
次郎とルミ子がフェンスに縛られている。
助けに走る郷。するとスタジアムの向こうにはゼットンの巨大な姿が。
バット星人「どうだ郷、いやウルトラマン。ゼットンと戦う勇気がお前にあるかな。ハハハ」
郷は変身しようとするが、できなかった。
ウルトラマンの声「焦ってはいけない、郷秀樹。ゼットンは恐るべき武器をそなえた怪獣だ。うかつに出ると私同様、不覚を取るぞ」
バット星人「どうした郷？変身するのだ。古代ローマの剣闘士のようにこの広場で血反吐を吐いて死ぬがいい」
変身しない郷。
バット星人「ハハハ、よかろう。どうせお前はウルトラ抹殺計画どおりに殺すのだ。ウルトラ抹殺計画とはゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、つまり裏切り者のウルトラ兄弟を皆殺しにする計画なのだ。M78星雲星のウルトラ星にいまバット星連合部隊が向かっている。お前の兄弟たちが死ぬのも時間の問題だ」
郷「そうか、それでゼットンを俺に。負けるわけにはいかない。ゼットンを倒さねば。次郎、ルミ子さん、待ってろよ。必ず助けにくるからな！」
郷は背を向けて走り出した。
ルミ子「郷さんが来る前に逃げ出さなきゃ。バット星人は、郷さんを何か罠に落とそうとしているのよ。だからあたしたちをさらったんだと思うわ」
外へ出るとそこは野球場だった。観客席に出ると、バット星人が現れた。
郷は、初代ウルトラマンがゼットンにやられている夢から目覚めた。
郷（…確かに初代ウルトラマンはゼットンにやられた。どうしてこんな夢を見たんだ）
立ち上がり写真立てを手に取る。それには郷とルミ子、次郎が写っている。
郷（…一体どこへ行ってしまったんだ。無断で旅行に出かけるわけはないし。夜から出かける場所などないはずだ。しかもルミ子さんも一緒に）
そこへ電話が鳴った。
バット星人「郷秀樹だな。ふたりに会いたければ東亜スタジアムに来い。お前ひとりでくるのだ」
スタジアムにMATの車で駆け付けた郷。ルミ子と次郎を探して、観客席に出る。
バット星人「ハハハ！よくきたな、ウルトラマン」
郷「バット星人！貴様だな、ふたりを連れ去ったのは」
バット星人「そうだ。お前をここへ呼び寄せるためにやった。見ろ」
次郎とルミ子がフェンスに縛られている。
助けに走る郷。するとスタジアムの向こうにはゼットンの巨大な姿が。
バット星人「どうだ郷、いやウルトラマン。ゼットンと戦う勇気がお前にあるかな。ハハハ」
郷は変身しようとするが、できなかった。
ウルトラマンの声「焦ってはいけない、郷秀樹。ゼットンは恐るべき武器をそなえた怪獣だ。うかつに出ると私同様、不覚を取るぞ」
バット星人「どうした郷？変身するのだ。古代ローマの剣闘士のようにこの広場で血反吐を吐いて死ぬがいい」
変身しない郷。
バット星人「ハハハ、よかろう。どうせお前はウルトラ抹殺計画どおりに殺すのだ。ウルトラ抹殺計画とはゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、つまり裏切り者のウルトラ兄弟を皆殺しにする計画なのだ。M78星雲星のウルトラ星にいまバット星連合部隊が向かっている。お前の兄弟たちが死ぬのも時間の問題だ」
郷「そうか、それでゼットンを俺に。負けるわけにはいかない。ゼットンを倒さねば。次郎、ルミ子さん、待ってろよ。必ず助けにくるからな！」
郷は背を向けて走り出した。
MATの指令室。宇宙人にふたりがさらわれたことを隊長に報告する。
隊長「ゼットンは初代ウルトラマンが敗れたほどの怪獣だ。最強と言っていい。郷、こいつはうかつに手出しはできんぞ」
郷「しかしゼットンを倒さぬかぎり、ふたりの救出はおろか地球の安全も」
そこへゼットンが現れたという報告が入った。
街で暴れているゼットン。郷の乗るマットアロー1号とマットジャイロが出撃した。発射したミサイルはゼットンに当たり、爆発。地上からも隊員たちが攻撃する。だがマットジャイロは被弾してしまった。マットアローもオイルタンクを被弾してしまい、不時着する。
ナレーター「その頃、バット星人はマット出動の隙をついてマット基地に侵入。心臓部の原子炉を破壊しようとしていた」
大爆発するマット基地。
地上で戦っている隊長たちのところに、不時着した郷も合流した。ゼットンは攻撃してこない。見るとその手には、次郎とルミ子が捕らえられている。屋上に立つバット星人が笑う。
バット星人「ハハハ！よく聞け、MAT。今日の夕方5時、このふたりを処刑する。処刑の場所は東亜スタジアム」
MATの隊員たちは戦力を立て直すことにして撤退する。
ランプとロウソクの明かりの指令室。バット星人によって破壊され、一切の武器弾薬が使用不能。マットアローもジャイロも飛ぶことは不可能だった。腕組みして歩いている隊長が言う。
隊長「アローもジャイロもなしでいったいどうやってやつらと戦うんだ」
郷は、不時着したマットアローを修理しようと提案する。
修理されたマットアロー。だが燃料が少なく、せいぜい10分ぐらいしか飛べないという。
郷「10分でも結構です。隊長、行かせてください。ゼットンを倒さぬ限り地球の平和、いや全宇宙の平和もないでしょう。この戦いはやつを倒す最後のチャンスなんです」
やってみろと言った隊長と、郷は握手する。
郷「お元気で」
隊員ひとりひとりの名呼び、握手する。
隊員「あいつ、まるで死にに行くみたいだな…」
マットアローは出撃した。
隊長「ゼットンは初代ウルトラマンが敗れたほどの怪獣だ。最強と言っていい。郷、こいつはうかつに手出しはできんぞ」
郷「しかしゼットンを倒さぬかぎり、ふたりの救出はおろか地球の安全も」
そこへゼットンが現れたという報告が入った。
街で暴れているゼットン。郷の乗るマットアロー1号とマットジャイロが出撃した。発射したミサイルはゼットンに当たり、爆発。地上からも隊員たちが攻撃する。だがマットジャイロは被弾してしまった。マットアローもオイルタンクを被弾してしまい、不時着する。
ナレーター「その頃、バット星人はマット出動の隙をついてマット基地に侵入。心臓部の原子炉を破壊しようとしていた」
大爆発するマット基地。
地上で戦っている隊長たちのところに、不時着した郷も合流した。ゼットンは攻撃してこない。見るとその手には、次郎とルミ子が捕らえられている。屋上に立つバット星人が笑う。
バット星人「ハハハ！よく聞け、MAT。今日の夕方5時、このふたりを処刑する。処刑の場所は東亜スタジアム」
MATの隊員たちは戦力を立て直すことにして撤退する。
ランプとロウソクの明かりの指令室。バット星人によって破壊され、一切の武器弾薬が使用不能。マットアローもジャイロも飛ぶことは不可能だった。腕組みして歩いている隊長が言う。
隊長「アローもジャイロもなしでいったいどうやってやつらと戦うんだ」
郷は、不時着したマットアローを修理しようと提案する。
修理されたマットアロー。だが燃料が少なく、せいぜい10分ぐらいしか飛べないという。
郷「10分でも結構です。隊長、行かせてください。ゼットンを倒さぬ限り地球の平和、いや全宇宙の平和もないでしょう。この戦いはやつを倒す最後のチャンスなんです」
やってみろと言った隊長と、郷は握手する。
郷「お元気で」
隊員ひとりひとりの名呼び、握手する。
隊員「あいつ、まるで死にに行くみたいだな…」
マットアローは出撃した。
ゼットン（二代目）
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ゼットンとの戦いが再び始まった。郷はマットアローで空中から、隊員たちは地上から攻撃する。
一方、隊長はスタジアムの観客席で、バット星人と戦っていた。弾を撃ち尽くしナイフを投げると、バット星人の胸に突き刺さる。スタジアムから転落し、巨大化した。
郷のマットアローがゼットンの攻撃で墜落してしまった。爆発、炎上。そしてウルトラマンが現れた。
バット星人「殺されに出て来たな、ウルトラマン。さあ、ゼットン。ウルトラ抹殺計画開始だ」
ウルトラマンとゼットンたちの戦いがはじまった。ふたりがかりの攻撃の前に、苦戦するウルトラマン。カラータイマーが光りはじめる。ウルトラマンは武器ウルトラランスを出して投げる。それはバット星人の胸を貫いて倒した。そしてウルトラハリケーンでゼットンを宙に放り投げて、スペシウム光線を放つ。ゼットンは爆発した。
一方、隊長はスタジアムの観客席で、バット星人と戦っていた。弾を撃ち尽くしナイフを投げると、バット星人の胸に突き刺さる。スタジアムから転落し、巨大化した。
郷のマットアローがゼットンの攻撃で墜落してしまった。爆発、炎上。そしてウルトラマンが現れた。
バット星人「殺されに出て来たな、ウルトラマン。さあ、ゼットン。ウルトラ抹殺計画開始だ」
ウルトラマンとゼットンたちの戦いがはじまった。ふたりがかりの攻撃の前に、苦戦するウルトラマン。カラータイマーが光りはじめる。ウルトラマンは武器ウルトラランスを出して投げる。それはバット星人の胸を貫いて倒した。そしてウルトラハリケーンでゼットンを宙に放り投げて、スペシウム光線を放つ。ゼットンは爆発した。
海岸。砂に立てられた十字架に、ヘルメットがかけられている。隊員たちと、ルミ子、次郎がいる。
隊長「勇敢なマットの戦士に黙祷。敬礼！だが我々はいつまでも悲しんでばかりはおれんぞ。破壊されたMAT基地の再建をはかること。おそらく郷も、それを一番望んでるであろう。さあ、行こう」
振り返ると、ルミ子と次郎はまだそのままだった。。
ルミ子「帰ってくるような気がするんです、郷さんが」
隊長はうなずき、去っていった。
次郎「郷さん、必ず帰ってくる。俺もなんだかそんな気がするんだ」
背広姿の郷が駆けてくる。大喜びする次郎が抱き着く。
郷「旅に出るんです。平和のふるさとを、戦争に巻き込もうとしているやつらがいる。だから手助けに行くんだ」
次郎に向かって言う。
郷「ウルトラ5つの誓いを言ってみろ」
次郎「いやだ」
郷「言いたくなければいい。だが次郎、大きくなったらMATに入れ。MATの隊員はみな勇気ある立派な人たちだ。君も、嫌なもの、許せないものと戦える、勇気ある男になるといい」
うなずく次郎。波打ち際を去っていく郷。ウルトラマンに変身。
次郎「郷さーん！」
夕日の中を飛んで去っていくウルトラマン。砂浜を走る次郎。
次郎「ウルトラ5つの誓い！ひとつ、腹ぺこのまま学校に行かぬこと！ひとつ、天気のいい日に布団を干すこと！ひとつ、道を歩くときには車に気をつけること！ひとつ、他人の力を頼りにしないこと！ひとつ、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと！…聞こえるかい、郷さーん！」
次郎にルミ子が追いついた。
ルミ子「泣かないで。次郎ちゃん、男の子でしょ」
ふたりは去って行くウルトラマンの姿を見上げる。
ナレーション「こうして、ウルトラマンは去っていった。しかし太陽のように強く逞しかった郷秀樹の姿と心は、この少年と少女の心の中でいつまでも燃え続けることであろう。さようなら、郷秀樹。さようなら、ウルトラマン」
ウルトラマンは光の中に消えていった…。
隊長「勇敢なマットの戦士に黙祷。敬礼！だが我々はいつまでも悲しんでばかりはおれんぞ。破壊されたMAT基地の再建をはかること。おそらく郷も、それを一番望んでるであろう。さあ、行こう」
振り返ると、ルミ子と次郎はまだそのままだった。。
ルミ子「帰ってくるような気がするんです、郷さんが」
隊長はうなずき、去っていった。
次郎「郷さん、必ず帰ってくる。俺もなんだかそんな気がするんだ」
背広姿の郷が駆けてくる。大喜びする次郎が抱き着く。
郷「旅に出るんです。平和のふるさとを、戦争に巻き込もうとしているやつらがいる。だから手助けに行くんだ」
次郎に向かって言う。
郷「ウルトラ5つの誓いを言ってみろ」
次郎「いやだ」
郷「言いたくなければいい。だが次郎、大きくなったらMATに入れ。MATの隊員はみな勇気ある立派な人たちだ。君も、嫌なもの、許せないものと戦える、勇気ある男になるといい」
うなずく次郎。波打ち際を去っていく郷。ウルトラマンに変身。
次郎「郷さーん！」
夕日の中を飛んで去っていくウルトラマン。砂浜を走る次郎。
次郎「ウルトラ5つの誓い！ひとつ、腹ぺこのまま学校に行かぬこと！ひとつ、天気のいい日に布団を干すこと！ひとつ、道を歩くときには車に気をつけること！ひとつ、他人の力を頼りにしないこと！ひとつ、土の上を裸足で走り回って遊ぶこと！…聞こえるかい、郷さーん！」
次郎にルミ子が追いついた。
ルミ子「泣かないで。次郎ちゃん、男の子でしょ」
ふたりは去って行くウルトラマンの姿を見上げる。
ナレーション「こうして、ウルトラマンは去っていった。しかし太陽のように強く逞しかった郷秀樹の姿と心は、この少年と少女の心の中でいつまでも燃え続けることであろう。さようなら、郷秀樹。さようなら、ウルトラマン」
ウルトラマンは光の中に消えていった…。
こういち
wstfh0722 2021/8/12 21:29
バット星人に投げた武器名が間違っている、ウルトラランスではなくウルトラクロスが正しい。
パパ 2020/10/11 12:37
おっさんでもあり、一般人のヒロインでもある坂田兄妹の出来事があまりにもショックで、自分にとってはあの2話が最終回です。
読み人知らず 2020/10/10 12:06
一話前の「地獄からの誘い」は、ウルトラセブンの「ノンマルトの使者」を想起させる、地底の先住民族の話でした。怪獣は倒されたものの、ラストのナレーションは、「彼等は諦めたわけではない」と含みを持たせたものだったので、当時、リアルタイムで見ていた私は、最終回では彼等と人類の闘いが描かれるんだろうな、と思っていたので、この取って付けたような最終回は子供心に異様に感じたのを覚えています。
怪人２００１面相 2020/10/9 21:18
帰りマンが最も苦戦したのは、ナックル星人とブラックキングと戦ったときだと思う。
しゃむ 2020/10/9 12:46
帰りマン？新マンじゃないの？