日本において1974年は「カンフー映画」夜明けの年。ドラゴン元年なんです。
2018年2月10日 更新

日本において1974年は「カンフー映画」夜明けの年。ドラゴン元年なんです。

日本においてカンフー映画といえば「ドラゴン」。とにかくドラゴンと邦題に付けておけばヒットするという信じられないようなことが起こっていた1974年。嘘じゃありません。ドラコンと名の付くカンフー映画、観てみようじゃありませんか。

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カンフー映画

1974年、日本にそれまで経験したことのないカンフー・ブームが巻きおこりました。日本全国熱狂といっていいでしょう。ブームの元は1973年12月22日に公開されたブルース・リー主演のカンフー映画「燃えよドラゴン」です。
ブルース・リー

ブルース・リー

とにかくカッコよかった。とにかく大ヒット。その流れから二匹目のどじょうを狙おうと1974年には次々と香港よりカンフー映画が上陸してきます。
しかも「燃えよドラゴン」にあやかり、どれもこれも邦題に「ドラゴン」と付けて!

しかし、まぁ、それはそれで面白いんですよね。そんなカンフー映画特集です!

燃えよドラゴン

ブームの火付け役「燃えよドラゴン」を避けて通るわけにはいきません。カンフー映画といえば、香港なわけですが、「燃えよドラゴン」は、アメリカと香港の合作です。
このヒットによってカンフー映画はアジアから世界へと羽ばたいたのです。大ヒットしただけでなくアメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されるほど評価もされています。
燃えよドラゴン

燃えよドラゴン

テーマソングも大ヒットしましたねぇ。内容はというと、本作に限らずカンフー映画は単純明快です。悪を倒す!恨みを晴らす!これです。これだけです。
70年代のカンフー映画は肉弾戦。アクションを楽しめばいいのです(極論!)。

燃えよドラゴン

格闘シーン まとめ
胸のすく思いとはまさにこのことですね。今では慣れてしまいましたが、「ヌンチャク」というすりこ木を2本クサリで繋いだような武器を初めてみて驚いた人は多かったと思います。

片腕ドラゴン

「燃えよドラゴン」は爆発的に大ヒットし、カンフー映画ブームが到来。映画会社もここで一儲けと思ったのでしょうが、「燃えよドラゴン」の日本公開前にブルース・リーは既に亡くなっていたたのです。そこで彼の過去の作品が次々に公開されます。

●「ドラゴン危機一発( THE BIG BOSS)」
●「ドラゴン怒りの鉄拳( FIST OF FURY)」
●「ドラゴンへの道(THE WAY OF THE DRAGON)」

タイトルに、やたらとドラゴンと付いていますが、洋題をみると「ドラゴンへの道」だけですね。ドラゴンと付いているのは。ここに映画会社の便乗作戦が見えますね。
ドラゴンへの道

ドラゴンへの道

本家のブルース・リーからしてそうなのですから、原題を無視して「ドラゴン」をタイトルにしたカンフー映画が続々上陸してきました。と言うよりも、カンフー映画には「ドラゴン」と付けるよう決められていたかのようでした。

その中で特出していたのが「片腕ドラゴン」です。
片腕ドラゴン

片腕ドラゴン

出演: ジミー・ウォング
監督: ジミー・ウォング
片腕を失った男の復讐劇を描いたアクション。敵対する道場と乱闘騒ぎを起こし謹慎処分を受けたティン。しかし、その隙を狙って道場が襲撃されてしまう。仲間を殺され自らも片腕を失ったティンは、復讐のために立ち上がる。
主演のジミー・ウォングは、ブルース・リーが登場する以前から香港映画で活躍していたレジェンドです。代表作となるのが「片腕ドラゴン」で、この映画は、後の映画界に多大な影響を与えたカンフー映画の金字塔なんです!

悪の武道家たちに師匠を殺され片腕にされたジミー・ウォングが復讐を果たすというストーリーです。見どころは修行場面でしょうか?!衝撃的です。
敵は空手家、ラマ僧、ヨガの達人、ムエタイなどで今でいうところの異種格闘技戦となっており、その走りと言ってもいいでしょう。

片腕ドラゴン 予告編

帰ってきたドラゴン

「帰ってきたドラゴン」。帰ってきたといってもブルース・リーではなく、この映画で香港から凱旋帰国したアクション俳優・倉田保昭ですね。主演はブルース・リャンで、相手役の倉田保昭は本作以降「和製ドラゴン」と呼ばれることに。
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『燃えよドラゴン』を中心に『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』をおさらいしてみましょう。ブルース・リーが後世に与えた影響は甚大です。そこも、さっくりと考察してみましょう。ブルース・リーの格闘の際に発する「アチョー」という独特の叫び声は「怪鳥音」(かいちょうおん)と呼ばれますが、ブーム当時、皆が、「アチョー」「アチョー」言いまくりました。
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