RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(4)
2017年8月1日 更新

RX系ガンダムの変遷と後継種ガンダムの発展を調べてみました。(4)

終戦協定が結ばれていたとはいえ、未だに戦闘が各地で行われていました。その中でも一番大きな紛争と言えば皆さんもよっくご存知のデラーズ・フリートによるものです。0083star dust memoryで描かれていましたね。 連邦軍は「RX-81計画を」UC0081年に再開、またアナハイムエレクトロニクス社(以下AE)と共同で「ガンダム開発計画」が同年10月スタートさせていました。

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はじめに

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今回はガンダム開発計画で試作機としてロールアウトさせたGPシリーズとその派生型について調べていきます。UC0082~UC0083の時期が中心となります。このシリーズの頃はすでに漫画、ゲーム、OVAなど数多のストーリーや設定があり、それぞれがある意味MSV本来の姿を体現しているのかな~などとも考えています。ガンプラというフラッグシップがあってこそのモビルスーツバリエーションであり、ガンダムの人気を支える原動力ではありましたが(現在も)、それを支えるのは自由に新しいMSの姿を描けるMSVの寛容性だと思います。

ガンダム開発計画

当計画は、連邦軍とジオン公国軍のMS技術を融合させた次世代試作実験機の開発計画であり、それぞれの分野で最強のMSを作ることを目的としている。AE社先進開発事業部「クラブ・ワークス」がガンダム試作1号機(GP01)、ジオニック社出身の技術者が在籍する第二研究事業部がガンダム試作2号機(GP02)およびガンダム試作4号機(GP04)の開発を担当している。ガンダム試作3号機(GP03)はこれらと別のグループが担当していたとされるが、コアとなるMSステイメンはクラブ・ワークスが担当している。

RX-78GP00

ガンダム試作0号機(ブロッサム)

ガンダム試作0号機(ブロッサム)

GPシリーズの共通フレームのトライアル用として、クラブ・ワークスが軍部の認可を受ける前に独自開発した試作MS。その時点でのAE社の考えられうる限りの要素が導入された高性能機である。機体背面に設置されたドラム式フレームから武器マウントアームを介して様々な装備が可能となっていることが最大の特徴。またコア・ブースターIIとの合体が可能であり、肩部や脚部にはコア・ブースターIIによる高機動化に合わせてスラスターが増設され、機動性の向上が図られている。
模型雑誌「電撃ホビーマガジン」の企画「機動戦士ガンダム ファントム・ブレット(亡霊の弾丸)」に登場しました。コードネームのブロッサムは「花の開花」の意味。開発したAE社のチームが女性が多かった等言うことでGPシリーズにはそれぞれ花の名前が愛称として付けられることになりますが、あくまで仮の名称で正式な連邦軍の型式名ではありません。
宇宙世紀0082年12月、ジャック・ベアード中尉が月面でジオン軍残党と交戦し、大破しましたが、これは一つの機体に多すぎる要素を詰め込んだためにパイロットの負担となる事が原因だったことが分かり、後継機4機には複数の機体で一つの機能を追求するようにGPシリーズが開発されたという事です。
しかし軍の裁可無しに開発製造した機体が何故実戦を行ったのかは疑問が残る所ですね。

FF-X(7)II-Bst

コア・ブースターII

コア・ブースターII

コア・ブースターのままドッキング出来るように設計されたといわれるが、コア・ブースターIIからブースターを外すだけでコア・ファイターIIになるような構造にはなっていない。GP00とのドッキング時には背部にドラム式フレーム、臀部にブースター部分が配置される。
本機のコクピットは、後のGP01とほぼ同規格のホリゾンタル・イン・ザ・ボディ式コア・ブロック・システムを採用していたが、コア・ファイターはコア・ブースターII(型式番号:FF-X(7)II-Bst)と呼ばれ、GP01用として採用されるコア・ファイターIIより後発であった(ただしこの当時のコア・ブロック・システムの完成度は高くなかったという)。
MS形態時にビーム・サーベルとなる部位はコア・ファイターIIと同様の砲口が確認できるが、ビーム砲として使用可能であったかは不明。完成機の大型ビーム・ライフルは機体下面右側にオフセットされ、MPIWSは機体上面に配置されるが、この状態では機体制御が困難であることが判明し、本機は廃案となった。
確かに広域センサーMPIWSは見た目にもバランス悪そうですよね。廃案になったのもうなずけます。
資料によっては「たびたび不調が生じるために信頼性は低かった。」ともあり、無理やり装備するにはMS機体自身に対する悪影響などを考えれば当然の事ですよね。そもそもGP00は欲張り過ぎた試作機だった証明でもあると思います。

RX-78GP01

ガンダム試作1号機 ゼフィランサス

ガンダム試作1号機 ゼフィランサス

全高 18.5m
頭頂高 18.0m
本体重量 39.7t
全備重量 65.0t
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
出力 1,790kW
推力 42,000 kg×2
12,000 kg×2
(総推力)108,000kg
武装 60ミリバルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
90ミリマシンガン×1
シールド×1
RX-78 ガンダム直系の後継機として、汎用人型兵器としての性能を極限まで突き詰めた機体。機体本体はクラブ・ワークス、コア・ファイターIIはAEハービック社がそれぞれ開発を担当した。宇宙世紀0083年9月29日、フォン・ブラウン市内にあるアナハイム社リバモア工場においてロールアウトした。
0083スターダストメモリーの冒頭で試作2号機と共に登場しましたね。ホワイトベース型「アルビオン」の格納庫でテストを待っているところでした。本来はAE社のテストパイロットが試験するはずだったのが試験中の事故で死亡してしまったためトリントン基地に運ばれそこで新たなテストパイロットを選定するはずでした。その後の事件から作中で様々なドラマが生まれるのですが、本作品中盤までの主役機となっています。
このGP01は派生型が多くあり(後述)、汎用性の高さを感じさせてくれますね。

FF-X II (FF-X7II)

コア・ファイターII

コア・ファイターII

全長 14.7m、(翼巾10.5m)
全備重量 15.9t
推力 84,000kg
武装 ビーム・ガン×2
V作戦によって作られた地球連邦軍の試作MS群に続いて、パイロットおよび実戦データの回収と汎用性の向上のためにコア・ブロック・システムを採用する。機体の剛性低下と重量増加を伴うシステムの有効性を再検証するためとも言われ、内蔵するコア・ファイターIIはそれまでのもの以上に高性能な小型戦闘機として機能する。システムはバーティカル・イン・ザ・ボディ方式に代わりホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式を採用し、コア・ブロック時には機体に対してコクピットを含む機首とエンジンブロックを下方にコの字型に折り畳む。この方式を採用することによりコア・ファイターのコクピットブロックやジェネレーターばかりでなく、エアインテークシステムやスラスターユニット、武装も運用可能になった。ただしガンダムのような戦闘中の空中での分離や合体には対応していない。
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