山口百恵の最大ヒット曲『いい日旅立ち』のタイトルは、国鉄キャンペーンのスポンサーが由来?
2017年4月3日 更新

山口百恵の最大ヒット曲『いい日旅立ち』のタイトルは、国鉄キャンペーンのスポンサーが由来?

山口百恵の最大ヒット曲となった『いい日旅立ち』は、国鉄のキャンペーンソングでした。タイトルの由来には、ある意外なエピソードがありました。その真相とは!?

13,767 view

『いい日旅立ち』は山口百恵の24枚目のシングル

♪いい日旅立ち 山口百恵の時代/ウェブリブログ (1836743)

1978年11月21日リリース

作詞・作曲: 谷村新司
編曲: 川口真

週間3位(オリコン)
1979年度年間20位(オリコン)
1位(ザ・ベストテン)
累計売上100万枚

いい日旅立ち 山口百恵 1978.11

何度聴いても、聴き入ってしまいますね~。若いのに、落ち着いていて素敵な歌声でとても憧れていました。

作詞・作曲の谷村新司と共演も

いい日旅立ち 山口百恵 谷村新司

なんとも贅沢なデュエットですね。
あ~また是非とも歌ってほしい!!

”日本の歌百選”に選ばれる

アマゾン : 童謡・唱歌, 川田正子, 赤い鳥, 夏川りみ, 東京アルカディア・コール, 坂本九, 森みゆき, NHK東京放送児童合唱団, 小村美記, 山口百恵, 橋幸夫 : ~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選 - Amazon.co.jp ミュージック (1836766)

文化庁・日本PTA全国評議会が全国公募し選定した全101曲を収録

「上を向いて歩こう」や、「川の流れのように」など名曲ばかりが収録されています。
もちろん『いい日旅立ち』もかかせませんよね!

国鉄のキャンペーンソングだった

国鉄の「DISCOVER JAPAN」キャンペーンと - 「いい日旅立ち」キャンペ... - Yahoo!知恵袋 (1836782)

1970年9月、大阪万博が終了した後、国鉄は万博のために製造された車両の有効活用を考え「DISCOVER JAPAN(美しい日本と私)」と称した旅行誘致キャンペーンを開始。その第二弾として1978年11月から『いい日旅立ち』キャンペーンを開始しました。

キャンペーン名に英語が使われて、当時は聞きなれず珍しい事でした。

CM 国鉄 DISCOVER JAPAN 2 (1978年)

懐かしい!とても印象に残っているCMです。
鉄道に乗って旅に出たくなりますね~!

『いい日旅立ち』はスポンサー企業から名付けた

山口百恵が「いい日旅立ち」(国鉄のキャンペーンソングともなる)をリリースする際、日本旅行(国鉄の指定券発券システムを使用)と日立製作所(国鉄の車両を製造)がスポンサーになった。タイトルに「いい日旅立ち」「いい日旅立ち」とそれぞれの会社の名前が入っている。
もともとキャンペーン名であった『いい日旅立ち』は、二つの企業名から名づけられ、そのまま曲名にもなったんですね~。企業名をうまく入れていたとは気づきませんでした!

出来た曲を電話でチェック?

インタビュー|チケットぴあ[チケット情報・販売・購入・予約] (1836915)

作詞作曲を担当した谷村さんは、曲が出来るとすぐに山口百恵に電話をして受話器先でギターを弾いて『いい日旅立ち』を歌い、山口百恵はすぐにとても良い曲だと気に入ったそうです。

日本中を、コンサート・ツアーなどで廻って、全国を知っている谷村さんならではの、スケール感の大きい歌詞、曲になったんですね。

卒業、旅立ちの時の定番曲について語る

この曲は、タイトルから、結婚式や卒業式等の旅立ちの席で歌われる事も多いのですが、実は、曲を作った谷村さんは、意外なコメントを残されていました。

ホリプロのグループ会社、東京音楽出版で、山口百恵の制作担当ディレクターを務めた、川瀬泰雄さんは、FMラジオ番組で当時を振返っていました。
谷村さんは、「歌詞に、そんな祝いの席で歌ってもらえるような、いい意味は込めていない」と言っているんです。しかし、僕は、谷村さんが作った歌の雰囲気と、山口百恵の歌声が、聴く人の感情を揺さぶって、別れや旅立ちの席で歌うと、ピッタリの雰囲気を作り出しているんだと思います。
谷村さん、とても正直に語られてますね(笑)というか、謙遜されているのか。。。
いい意味は込めずとも、聴き手にいい意味を感じさせることができる谷村さんと山口さん。お二人ともすごい才能です!さらに二人の魅力を引き合わせた川瀬さんもさすがですよね!!

列車の車内放送にも使用される

写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (1836757)

DD51形ディーゼル機関車
52 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"で公式プレイリスターとして情報提供しているミドルエッジがお届けする「‘70 ‘80 ‘90 Best」シリーズ!今回はその集大成と言える「昭和J-popに酔いしれる!!」に収録した84曲の一部をライナーノーツ的に紹介します。曲のチョイスは「何故この曲?」なんて堅いことは言いっこなし(笑、有線さながらのバックミュージックに使えて、そして懐かしむミドルエッジの王道を是非ご堪能ください。
数々の賞を受賞した岩崎宏美『聖母たちのララバイ』。日本レコード大賞にはノミネートすらされなかった。その真相は?

数々の賞を受賞した岩崎宏美『聖母たちのララバイ』。日本レコード大賞にはノミネートすらされなかった。その真相は?

日本歌謡大賞受賞、日本有線大賞・有線音楽賞、日本テレビ音楽祭 グランプリと数々のタイトルを獲得するも、日本レコード大賞にはノミネートすらされなかった『聖母たちのララバイ』。それは何故だったのでしょうか?
モンステラ | 3,943 view
結婚式の定番ソング『お嫁サンバ』。当初、郷ひろみは歌いたくなかった!?

結婚式の定番ソング『お嫁サンバ』。当初、郷ひろみは歌いたくなかった!?

誰もが一度は聞いたことがあるはず!結婚式で歌えば大盛り上がり間違いなしのこの曲。実は、郷ひろみは初めて出来上がった曲を聴いたとき、歌うのをためらったそうです。こんな名曲なのにどうして??どんなエピソードだったのでしょうか!!!
モンステラ | 5,709 view
歌姫「山口百恵」というカリスマ

歌姫「山口百恵」というカリスマ

結婚を理由に潔く芸能界を引退した歌手「山口百恵」。そのカリスマ性を今も感じることがあります。今でも熱狂的ファンがいるアイドル山口百恵の思い出に浸りましょう。
はんまのまま | 17,738 view
「木綿のハンカチーフ」以外にはどんな曲があった?太田裕美シングル☆ランキング

「木綿のハンカチーフ」以外にはどんな曲があった?太田裕美シングル☆ランキング

1974年「雨だれ」でデビュー以後「木綿のハンカチーフ」、「赤いハイヒール」、「九月の雨」など数えきれない名曲を歌い、フォークと歌謡曲のジャンルを超えた新しいシンガーとして、現在のJ-POP女性ヴォーカリストの道を開いた太田裕美。そんな彼女のシングル売上TOP10をまとめました。
Mr.Lonely | 9,769 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト