ケメ＝佐藤公彦「フォーク界の貴公子」65歳の生涯、思い出の『あおい君と佐藤クン』

1970年代に「ケメ」の愛称で活躍していたシンガーソングライターの佐藤公彦は、中性的な外見と女性ファンの多さから「フォーク界の貴公子」と呼ばれていました。その佐藤公彦さんは、2017年6月に65歳の若さで亡くなりました。ケメの音楽や深夜放送『あおい君と佐藤クン』などを振り返ってみました。

佐藤公彦は、ラジオ番組のパーソナリティとして活躍。ラジオ関東で『ケメのソネット』（月~金のPM11:20 - 11:30放送）に出演。ニッポン放送ではあおい輝彦と共演した『あおい君と佐藤クン』が始まりました。

深夜放送の『あおい君と佐藤クン』は、1972年4月3日から1980年12月30日までの8年の間ニッポン放送で、放送された長寿ラジオ番組です。

ラジオパーソナリティは、あおい輝彦と佐藤公彦＝ケメ。

ケメの相手のパーソナリティ、あおい輝彦は、アイドルグループジャニーズの元メンバーで、その後俳優に転身。『水戸黄門』では、三代目助さんを演じています。

放送時間は月曜日から金曜日まで、毎日24時から24時10分までの10分間の深夜放送でした。

via www.amazon.co.jp

『あおい君と佐藤クン』音声動画YouTube

1975年3月29日に録音された『あおい君と佐藤クン』。動画6分37秒。

via www.youtube.com

あおい君と佐藤クン📻

#k_tra pic.twitter.com/H6koA6C5rG
— machikado (@acdc00) August 4, 2017

当時の深夜放送ラジオには、『あおい君と佐藤クン』、かぜ耕ニの『たむたむたいむ』、大石吾朗の『コッキーポップ』、『ジェットストリーム』がありました。

そして『オールナイトニッポン』や『セイ・ヤング』は、朝方まで放送されていました。

毎日シャンプーしてもよくなったのは昭和51年から。
エッセンシャルが決めました。#林寛子 pic.twitter.com/zb9zwh99eu
— 全🎈温⚾度💣チ🌞ア🌻ー (@_30776506271) May 15, 2017

深夜放送『あおい君と佐藤クンの』スポンサーは花王石鹸でした。

番組の中で詩を読むコーナーがありました。

リスナー参加型の『ラブ・ヘアー・ポエム』という企画では、詩を公募。優秀作品は番組で朗読されました。

この詩には、「ラブ・ヘアー」という言葉を使う条件がありました。

佐藤公彦のファンは圧倒的に女性が多く、番組スポンサーの花王のヘアケア商品を意識していたのでしょうか。

花王は、『あおい君と佐藤クン』が放送中の1976年春に「カオーフェザー・エッセンシャルシャンプー」を発売。

歌手の林寛子をTVCMに起用、女性へ向けて、エッセンシャルシャンプーの髪へのやさしさをアピールしていました。

1977年9月20日には、『あおい君と佐藤クン』のイベント企画を開催、リスナー約2千人を招待して番組5周年を祝いました。

ケメ＝佐藤公彦の音楽活動中止と再開

1989年に佐藤公彦は、音楽活動を一旦中止しています。理由は、フォークのアイドルとしてのセールス方針と自分の音楽性の間で悩んだ末のことでした。

それから20年後。
2009年NHKの番組出演を期にケメ＝佐藤公彦は、歌手活動を再開しました。

2009年7月15日、元「ピピ＆コット」も金谷あつしのKAZEレーベルから、CD「これからふたりへ」を発売しました。

2010年12月に復活後第５弾のCDを発売しました。

via www.amazon.co.jp

ケメ＝佐藤公彦の死去

佐藤公彦の訃報は突然の事で、本当にびっくりしました。

佐藤公彦さんが亡くなった😢 ケメの声と歌詞がマッチしていて彼の曲が好きだった🎶 通りゃんせ、雨宿り、バイオリンのおけいこ、夕ぐれ等々 #佐藤公彦 #ケメ #あおい君と佐藤クン

A post shared by michiko　ヨッシー (@michi0404sherry_) on Jul 28, 2017 at 5:39pm PDT