日本の矢沢から世界のYAZAWAへ。世界に挑み続けた80年代の矢沢永吉。
2018年9月11日 更新

日本の矢沢から世界のYAZAWAへ。世界に挑み続けた80年代の矢沢永吉。

80年代初頭、日本では向かうところ敵なしで絶頂だった矢沢永吉。次に彼が目指したのはアメリカ進出でしたが、それは思いのほか険しいものでした。世界に挑んだ戦いの歴史。それを刻みこんだ4枚のアルバムがこれです。

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「ボビーはアンフェアだった」というコメントを矢沢永吉は残していますが、今回もプロデュースを務めていたボビー・ラカインドとの間で何かしらの問題が起こったことで予定変更せざるを得なかったようですね。

新曲はタイトルの「THE BORDER 」のみですが、これがまたどうしていい曲なんです!

矢沢永吉 THE BORDER

いい曲ですよねぇ。作詞作曲は共に元ドゥービー・ブラザーズのボビー・ラカインドとマイケル・マクドナルドによるものです。マイケル・マクドナルドはジェームス・イングラムとのデュエットで前年「ヤー・モ・ビー・ゼア」を発表し、グラミー賞の最優秀R&Bパフォーマンス賞を受賞していましたからノッテた時期なんですね。
このチームでアルバム1枚まるつと制作できていたらと思うと残念です。

FLASH IN JAPAN

これまでの2枚の世界発売アルバムは実態としては日本のワーナーパイオニアとの契約で、アサイラム・レコードは配給だけだったことでアメリカでのプロモーションが余り出来ていませんでした。
しかし、1987年 にリリースされた3枚目となる海外版アルバム「FLASH IN JAPAN」は、ワーナーブラザーズが全面バックアップをすることになります。
FLASH IN JAPAN

FLASH IN JAPAN

DISC-1
01.Something Real
02.Take It Time
03.Flash In Japan
04.Island Hotel
05.Secret Love
06.Tokyo Night
07.Long Night (Samayoi)
08.YOKO
09.Umbrella
10.Hurricane

Disc-2 (8cm)
01 Wonderful Life
アルバムの内容的には新曲に加え、日本発売のアルバム「YOKOHAMA二十才(ハタチ)まえ」と「東京ナイト」から選ばれた曲で構成されており、うち3曲は英詞バージョンとなっています。
因みに10曲目の「Hurricane」は、現在でもライブで歌われる事が多いファンに人気の定番曲「止まらないHa〜Ha」の英語バージョンですのでファンは必聴ですよ。

シングルカットされたのはタイトル曲の「FLASH IN JAPAN(作詞・作曲:Michael Lunn)」で、プロモーション・ビデオはMTVスタッフによって制作されるという力の入れようです!

矢沢永吉 FLASH IN JAPAN

アルバム「FLASH IN JAPAN」の全米での売上げ枚数は50,000枚と言われており、その印税は800万円だったと矢沢永吉自身が語っています。凄いと言えば凄い。物足りないといえば、そう言えなくもない。
う~ん、やはりプロモーションが納得のいくものではなかったのでしょう。矢沢永吉はワーナーへの不信感をつのらせ移籍することになります。
同時にアメリカ進出も止まってしまうのですが、矢沢永吉のことですからまたいつの日かきっちりと落とし前をつけてくれるに違いありません。
その日が来るのが楽しみです。
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