キリン『ポストウォーター』個性的なライチ味で好き嫌いが分かれた懐かしのスポーツドリンク
2016年9月28日 更新

キリン『ポストウォーター』個性的なライチ味で好き嫌いが分かれた懐かしのスポーツドリンク

キリンが1990年から1990年代半ばまでスポーツドリンクとして発売していた人間科学飲料『ポストウォーター』。 グリップ型やフラスコ型などユニークな形状の瓶ボトル、甘さを抑えた薄~いライチ味で一部の人からコアな支持を得た懐かしのスポーツドリンクを紹介。

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「まずい!」と言われた個性派スポーツドリンク『ポストウォーター』

1990年の春に誕生したキリンの『ポストウォーター』。
このドリンクを初めて飲んだ時の衝撃は凄った…

それまで、スポーツドリンクといえば、甘くて濃いのが当たり前だった。
対して、『ポストウォーター』はまず薄い!
水で大幅に薄めたんじゃないかと疑うぐらいに。
甘さもほんのりと感じる程度。
そして、当時は馴染みの薄かったライチ味。
少しの甘みを感じた後にやってくる若干苦いともいえる微妙な後味。

鮮烈なインパクトを残し、いまだに多くの人が「ああ、あのポストウォーターか!」と覚えている『ポストウォーター』について振り返る。

1990年に発売された初代ポストウォーター

コンセプトは『次世代の飲料水』。
だから、商品名がポスト(~の次)ウォーター(水)なのである。

他社のスポーツドリンクと直接比較するのではなく、水を飲むならポストウォーターを飲んだ方が良いよといった訴求に近かった。
『ポストウォーター』新登場時のポスター

『ポストウォーター』新登場時のポスター

ポストウォーター5つの特長
①体液に近い浸透圧
②低カロリー
③ソルトフリー(塩分ゼロ)
④大豆サポニン配合
⑤ミネラル・ビタミンC添加

『スポーツドリンクでもない、機能性飲料でもない。人間科学飲料』というキャッチコピーにふさわしいシンプルで上品なデザイン。

発売時はキリンビール株式会社のの清涼飲料事業部門として販売。
その後、キリンビバレッジ株式会社へ承継している。

【動画】 1990年 キリン ポストウォーターCM

従来のスポーツドリンクの概念を崩した斬新な味は、受け入れられにくく「まずい!」と感じる人が続出した。
私の周囲では10人中8~9人ぐらいは嫌いと答えていた。

だが、私自身はどうしようもなく好きだった。
というより、好きになった。

初めて飲んだ時は私も「うわ!ナニコレ。失敗した」と思っていた。
しかし、部活動の後に寄る自販機にスポーツドリンクはポストウォーターしかなかったのだ。
やむを得ず水部補給できればいいやぐらいの気持ちで数回飲んでいたら、だんだんと病みつきになってきたのだった。
まるで天下一品のこってりラーメンみたいな中毒性を秘めていた。

今もGoogleで検索すると予測変換で「ポストウォーター まずい」と出てくるぐらい不評なドリンクだったが、一部の熱狂的なファンも見つけることができて嬉しい。

ブルースウィリスを起用した大胆なCM戦略

予想外に売り上げの初動が良かったのか、もしくは逆に売り上げが悪すぎたのか、キリンは大きな賭けにでる。
『ダイ・ハード』シリーズで人気絶頂のブルースウィリスをテレビCMに起用したのだ。
いったどれだけのギャラが発生したのか…。

【動画】キリン ポストウォーターCM(1991年)

思いっきりダイ・ハードを意識したCM映像。

ユニークな形状で注目を集めたポストウォーターの瓶ボトル

1996年4月の小容量PETボトル解禁までは再使用を前提としないガラス製のワンウェイ瓶が主流であった。

ポストウォーターでは、缶と合わせて独創的な瓶ボトルを発売。
フラスコ型のほうは、雑誌『POPEYE』でグッドデザイン賞を受賞した。

ボトルの中央が握った指の痕になっているグリップ型の瓶ボトルも機能性を追求した見事なデザインであったが、左利きである私にとっては握りにくいだけだった…。
ポストウォーターの瓶ボトル

ポストウォーターの瓶ボトル

左がグリップ型の瓶ボトル
右がフラスコ型の瓶ボトル

フラスコ型は今見てもカッコいいデザイン♪

CMキャラクターとパッケージデザインの変更

売り上げが伸びなかったのか、1992年には早々にパッケージデザインを変更。
コスト削減なのか、ブルースウィリスを使った前回と異なり、国内のグラビアアイドル&大学教授を起用した。
新CMキャラクター、細川ふみえと森毅

新CMキャラクター、細川ふみえと森毅

巨乳グラビアアイドル・細川ふみえと、京都大学名誉教授・森毅を起用。
おっぱいで視聴者の注目を集め、ドリンクとしての性能を権威ある人が説明するという、二段構えの戦略。
ポストウォーター缶の新デザイン

ポストウォーター缶の新デザイン

スポーツドリンクらしく青を基調としたデザインに変更。
大衆に迎合してしまったようで悲しみを感じた…

ポストウォーター、迷走した1993年のリニューアル

パッケージを変えても、CMキャラクターを変えても、成功しなかったポストウォーターはたった1年で商品自体をリニューアルすることにした。

この時のCMキャラクターは筋肉少女帯。
メンバー全員がCMに出演し、シングル曲『君よ!俺で変われ!』に別歌詞を載せ「君よ!ポストウォーターで変われ!」とした音源をCMソングに使用した。

【動画】キリン ポストウォーターCM(1993年)

ポストウォーター他、大槻ケンヂ出演CM集
35 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • たかやま 2019/2/27 16:04

    ソルティーライチを等倍の水で薄めるとポストウォーターの味に接近するよ!

    can 2018/8/23 16:10

    高校のころ、部活の帰りに毎日ポストウォーターを一気飲みしていたのを思い出しました。
    結構美味しかったと思うんだけど、あんまり一般受けしなかったのかな・・・

    フルーツファームの若 2018/8/7 12:22

    ソルティーライチが好きで飲んでいたら、平成3年頃に飲んでいたポストウオーターの味を思い出した。あれも確かライチ味だったけど、ソルトフリーだったが、当時の夏も大変暑かったが、今ほどは熱中症は騒がれてなく、いや殆ど言われてなく、何故ソルトフリーがウリ文句だったかわからないけど、ソルティーライチは塩がウリで、飲んでいても飽きない。でも、早速ソルティーライチとポストウオーターについてのページをつくるなんてすばらしい!!
    懐かしさがこみあげてきました。

    2018/3/29 15:36

    ガムを噛みながら塩ダカラを飲んだらちょっとポストウォーターっぽかった

    キム 2018/3/29 03:33

    昔、学校に行くとき必ず自動販売機で買っていました

    毎日買っていたので売切れてしまった・・・

    と兄弟にはなしたら

    実は俺も買ってたんだと・・・

    兄弟で買い占めて売切れにさせていたと事がわかり爆笑でした

    あの味復活を願います

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