お笑いグループから生まれた大ヒット曲
2022年8月28日 更新

お笑いグループから生まれた大ヒット曲

新旧のアーティストがしのぎを削る音楽業界、日々様々なヒット曲が誕生しています。しかしその音楽業界で活躍しているのは、何もミュージシャンばかりではないです。なんとお笑いグループの中から飛び出した大ヒット曲もたくさんあります。今回はお笑いグループが生み出した大ヒット曲のご案内です。

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宗右衛門町ブルース

宗右衛門町ブルース(平和勝次とダークホース)

平和勝次とダークホースは、大阪を中心に活躍していたコミックバンドです。元々は、平和勝次が漫才のネタとして披露していたのが「宗右衛門町ブルース」でした。それを自主制作して500枚をプレス、有線放送に100枚を預けたのです。すると堺の盛り場から広がって、函館の有線でも評判になります。それを知った日本クラウンが参入して1972年12月5日にメジャーデビュー。すると、なんとなんと200万枚もの大ヒットとなったのです。

平和勝次とダークホースの名は一躍有名となり、宗右衛門町も全国区の飲み屋街となり、町会から平和勝次に感謝状も贈られたそうです。

だまって俺について来い

植木等   だまって俺について来い 1964

「だまって俺について来い」は、当時日本を代表するコミックバンドだったクレイジーキャッツのメンバーである植木等が歌った曲です。1964年公開の東宝映画「ホラ吹き太閤記」の主題歌でもありました。その後もいくつかの映画で挿入歌に使われた曲で、作詞は青島幸男・作曲は萩原哲晶が手掛けています。

クレイジーキャッツは、「だまって俺について来い」以外にも、「スーダラ節」や「ハイそれまでョ」など数々のヒット曲を生み出しています。

ドリフのズンドコ節

ドリフのズンドコ節

国民的な大人気を博したドリフターズからも様々なヒット曲が誕生しています。その中の一つなのが、3枚目のシングル「ドリフのズンドコ節」です。1969年11月にリリースされました。「海軍小唄」の替え歌で、原曲の「海軍小唄」の歌詞も所々に使われています。

この曲は6番まであって、1番を加藤茶・2番を仲本工事・3番を高木ブー・4番を荒井注・5番をいかりや長介と繋ぎ、6番を全員で歌っています。1970年の第12回日本レコード大賞では大衆賞を受賞。また日本歌謡大賞の放送音楽賞も受賞しているんですよ。

ドリフターズに志村けんが加入した後は、荒井注が担当する4番を志村に差し替えて編集したそうです。4番以外は1969年版と全く同一の録音だったとされています。

女のみち

女のみち ♪ ぴんから兄弟

「女のみち」は、1972年5月にリリースされた、大阪のお笑いトリオ「ぴんからトリオ」のデビューシングルになります。宮史郎が作詞を引き受け並木ひろしが作曲を担当という、メンバーの2人が行いました。ぴんからトリオの結成10周年記念として、自作曲の「女のみち」を自主制作し300枚プレス。有線放送で流したところ、とんでもなく大きな反響となりました。

そして1972年には、日本コロムビアからレコード発売が決まり爆発的なヒット曲となったのです。1973年の第24回NHK紅白歌合戦にも「ぴんから兄弟」で出場しています。

なみだの操

なみだの操、殿さまキングス

「なみだの操」は、コミックバンド殿さまキングスの4枚目のシングルとなります。
お笑い出身のぴんからトリオが「女のみち」で空前のヒットを飛ばしたのに対抗してビクターから発売された曲なんですよ。実はそのビクターは「女のみち」の発売の依頼があったのに、ド演歌なんて売れないと断った失敗経験があり、打倒ぴんからの企画を打ち立てて、西のぴんから東の殿キンと評価されていたコミックバンドの殿さまキングスに白羽の矢を立てたんだとか。

「なみだの操」は発売後3ヶ月でオリコンのトップ10に入り、6週後には1位となりそこから9週連続で1位を獲得しています。197.3万枚のミリオンセラーとなったのです。ちなみに殿さまキングスへの歌唱印税なんですが、レコード1枚当たり1円で契約していたので、僅か250万円しかもらえなかったそうですよ。

大阪ラプソディー

心に残る名曲選 関西編 大阪ラプソディー 海原千里万里

「大阪ラプソディー」は、1976年2月にリリースされた漫才コンビ・海原千里・万里のシングル曲です。大阪の街の見どころを巡りながら、恋人同士の心情を歌っています。曲中には数々の大阪名所が織り込まれています。40万枚の売り上げを記録してオリコン週間シングルチャートでも24位に位置しました。

歌のメインパートは、海原千里が担当し、サブは万里が歌っています。漫才コンビの千里・万里は1977年に解散したのですが、その後千里が上沼恵美子として芸能界に復帰。主婦となった姉万里とともに「大阪ラプソディー」を歌う機会も多いようです。

白い雲のように

猿岩石 白い雲のように(1996)

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