なんという理不尽さ!!「アトランチスの謎」は文字通り謎だらけの迷作でした!
2017年1月23日 更新

なんという理不尽さ!!「アトランチスの謎」は文字通り謎だらけの迷作でした!

理不尽極まるクソゲーとして熱烈なファンから熱い支持を集める「アトランチスの謎」 操作も難しい上に設定も不明、そして何よりクリアしても何も起きないと謎だらけのゲームですが、当時の僕たちが熱中したのも事実。懐かしさともにこのゲームを振り返ってみましょう。

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捕らわれた師匠を助け出すアクションゲーム

ファミコンソフト「アトランチスの謎」は、1986年4月にサンソフトから発売されたアクションゲームです。スーパーマリオブラザーズを超えることを目標として開発され、高い期待値を持ってリリースされたという伝説があります。主人公であるウィンが、アトランチス島に捕らわれた彼の師匠を助けるために単身乗り込み、襲い来る敵を倒しながらどんどん奥に進んでいく横スクロールアクションゲームです。
ゲーム画面は横スクロール

ゲーム画面は横スクロール

進んでいくステージは、森や洞窟など多彩です。

進め方は「爆弾を投げて敵を倒す」という極めてシンプルな操作

【TAS】アトランチスの謎 in 02:20.12 - YouTube (1680183)

障害物をよけながら、あるいは飛び越えながら奥へと進んでいきます。
途中、襲って来る敵に爆弾を投げつけ、倒しながら次のステージへと続く扉を探し、ワープすることになります。

確かにマリオを意識したなと思わせる画面ですが・・・

途中に現れる宝箱を開けたら点数が加算されたり、谷底に落ちて死んでしまったりと、当時大流行だったスーパーマリオブラザーズを多分に意識した作り込みになっています。マリオをプレイしたことのある人なら、きっとこのアトランチスの冒険もハマったに違いありません!!
・・・・と言いたいところですが、そんな子供たちの期待を裏切るようなとんでもない理不尽さがこのゲームの魅力(?)なのです。

爆弾は直接的に当ててもダメ!爆発までタイムラグがあるのだ!

通常、敵に爆弾を投げつけ、敵に当たればやっつけることができますよね。しかし、アトランチスの謎の場合、爆弾は投げてから爆発するまでの時間が決まっていて、敵に直撃させても倒せないのです!
敵がいないのに爆弾!?

敵がいないのに爆弾!?

どういうことか、実際のプレイ画面で見てみましょう。
右に向かって進んでいくウィン。と、敵の姿も見えないのにいきなり爆弾を投げつけました。
爆弾が地面に着地

爆弾が地面に着地

当然、その先の地面に爆弾が着地します。通常であればここで爆発するのですが・・・
あれ?転がっていくぞ?

あれ?転がっていくぞ?

爆発せずにそのまま爆弾が転がっていきます・・・
転がっていったその先には・・・

転がっていったその先には・・・

と、爆弾がコロコロ転がっていくその先に、何やらヤドカリ見たいな敵が画面の右から現れました!!!
この敵、ヴォンチャーというらしいです。
そして爆弾が爆発命中!

そして爆弾が爆発命中!

爆弾がコロコロ転がっていき、ヴォンチャーのいるあたりでちょうど爆発します。これで敵をやっつけるのです。
いや、これって、見えない敵に向かって爆弾投げつけている時点で、あらかじめ敵配置を頭の中にいれていないとできないですよね・・・?
なんかすっきりしない攻撃ですよね・・・・。

ウィンよ・・・お前大丈夫か・・・・?

もちろん、敵も黙ってやられるわけではありません。
主人公のウィンの邪魔をしようと、様々な妨害を行ってきます。
中でも、初期のステージで登場するバダバットと呼ばれるコウモリは姑息です。空中を跳び、ウィンの爆弾が届かない上空から攻撃してくるのです。ウンコで。
上からウンコが!

上からウンコが!

空を飛ぶコウモリからのウンコ攻撃です。
ウンコだからと言って侮ってはいけません、直撃すればウィンは死んでしまうのです。そう、ウンコで。
この世界のコウモリは、ウンコで人を殺すことができるのです。ああ、恐ろしや・・・。
おそらくサソリのような猛毒をウンコに忍ばせ、人間に襲い掛かってくるのでしょう。
それにしても、師匠を救出に向かう設定なのにウンコで死んだら師匠はどう思うのでしょうか・・・・。

まだまだある理不尽な攻略ポイント!

全100ステージという、この世代としては広大な設定は良いのだが、特定のアイテムが無いと常人ではとても攻略できない(アイテムがあってさえかなり難しい)ステージも多数存在する。
また、移動のための扉には見えないものも多い。空中で爆弾を爆発させないと出現しない、通常なら死ぬ「穴」の中にある、一番高いところから何もない方向へ思い切ってジャンプしたその先に雲とドアがある、特定の場所でわざと自爆することでしか入れないなどというものもザラ。
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