実は本作最大の特徴は、70年代版とは違って完全に同期のジャイアント馬場の存在を無かったことにしている点!
そう、共に力道山の元で修行しライバルとして切磋琢磨しながら、日本のプロレス界を共に盛り上げた盟友ジャイアント馬場が、本作には一切登場しないのだ!
80年代プロレス界の複雑化した人間関係を象徴する本作の描き方は、今見ると実に興味深いものがある。
そう、共に力道山の元で修行しライバルとして切磋琢磨しながら、日本のプロレス界を共に盛り上げた盟友ジャイアント馬場が、本作には一切登場しないのだ!
80年代プロレス界の複雑化した人間関係を象徴する本作の描き方は、今見ると実に興味深いものがある。
アントニオ猪木の自伝漫画でありながら、当時の新日本プロレスの人気レスラーや若手、それに猪木にゆかりのある外国人レスラーの証言を加えることで、単に過去のエピソードを並べた伝記漫画以上の内容となっている本作。
幸い単行本での発行のため、雑誌掲載の物と違い現在でも比較的入手しやすいので、機会があれば是非見つけて読んで見ては?
幸い単行本での発行のため、雑誌掲載の物と違い現在でも比較的入手しやすいので、機会があれば是非見つけて読んで見ては?
最後に
いかがでしたか?
70年代の物とは違って、ファンにとってはお馴染みの燃える展開が楽しめるのが、やはりこの80年代版『実録まんが・アントニオ猪木』の最大の魅力だと言えるだろう。
ブラジル時代の過酷を極めた農園生活に先輩レスラー達からの容赦ない特訓、そして数々の強敵レスラーとの名勝負や新日本プロレスの後輩レスラーが語る猪木のエピソードまで、正にファン必見の内容となっている本作。
ただ、前述した通りジャイアント馬場とのライバル関係やエピソードが一切描かれないその内容は、やはりファンにとっては寂しいものがあるのも事実。
次第に激化する各団体間の対立構造を象徴する様なこの描き方に、80年代プロレスブームの熱気を感じ取って頂ければと思う。
70年代の物とは違って、ファンにとってはお馴染みの燃える展開が楽しめるのが、やはりこの80年代版『実録まんが・アントニオ猪木』の最大の魅力だと言えるだろう。
ブラジル時代の過酷を極めた農園生活に先輩レスラー達からの容赦ない特訓、そして数々の強敵レスラーとの名勝負や新日本プロレスの後輩レスラーが語る猪木のエピソードまで、正にファン必見の内容となっている本作。
ただ、前述した通りジャイアント馬場とのライバル関係やエピソードが一切描かれないその内容は、やはりファンにとっては寂しいものがあるのも事実。
次第に激化する各団体間の対立構造を象徴する様なこの描き方に、80年代プロレスブームの熱気を感じ取って頂ければと思う。