グロテスクだけどスタイリッシュ?SFCソフト『SUPER R-TYPE』はアイレムの名作STG!
2017年1月24日 更新

グロテスクだけどスタイリッシュ?SFCソフト『SUPER R-TYPE』はアイレムの名作STG!

『SUPER R-TYPE』(スーパー・アール・タイプ)は1991年7月13日にアイレムよりSFCソフトとして発売された。 本作は同社より1989年に発売されたアーケードゲーム「R-TYPE II」をベースにされているが、大幅なアレンジがなされており、着脱式オプション「フォース」などの特徴的なシステムはそのままに、ステージ構成の変更や全体的難易度の緩和などバランス調整されており、家庭用として遊びやすくなっている。

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特徴的なシステムとデザイン!

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8方向レバーで移動、ショットボタンでビーム(波動砲)の発射、フォースボタンでフォースを着脱するのは前作と同じ。

ショットボタンを押したままにし続けると青いBEAMゲージが溜まり、ボタンを離すことでゲージの長さ分の威力の「波動砲」を撃てる。フルチャージ後さらにボタンを押し続けると一定時間の後に赤いゲージが急速に溜まり、それがフルになると青と赤に点滅する。この時ショットボタンを離すと、より強力な「拡散波動砲」を撃つことができる。

通常の波動砲が一直線に発射されるのに対し、拡散波動砲は小拡散して一旦収束した後、前方に広がるように発射され、上手く収束点を1つの標的に当てれば威力も高い。ただし、ゲージ点滅後もボタンを押し続けていると点滅が終了して通常の波動砲に戻ってしまう(以後、離すまでは一定周期で点滅、戻るを繰り返す)ため、狙って全弾を当てようとする場合、発射のタイミングが非常にシビアになる。
『R-TYPE』シリーズといえば、着脱式オプション「フォース」をいかに使いこなすかが攻略の肝となっている。アイテムを取る事で使用する事ができるこのオプションは、自機と一定間隔を保ち攻撃してくれる。さらに自機と前後にドッキングする事ができ、その際はパワーアップ状態に応じた強力なショットを撃つ事ができる。後ろに装着した場合は後方向に射撃するので、後方の敵を撃破するのに非常に役立つ。また、ボタンで装着したフォースを前後に撃ち出す事ができ、これにより直接敵へダメージを与える事ができる他、ボスの弱点部位に張り付かせる戦法を取る事もできる。
決して壊れず、敵弾を防いでくれる(一部例外有り)ので非常に頼もしい存在である。
フォースと共にあれ・・・・!

フォースと共にあれ・・・・!

画像中央が「フォース」。前後に着脱してシールド代わりにしたり、敵の懐に飛び込ませたりと大活躍なフォース。装着したままだと強力なショットが撃てるので状況に応じた運用が必要。
via binto
強力な『拡散波動砲』!

強力な『拡散波動砲』!

ショットボタン押しっぱなしでゲージを最大まで貯めた時、威力も高く範囲も広い拡散波動砲を撃つ事ができる。最大まで貯めたゲージは一定時間で半分に戻ってしまうので、「今だ!」と発射したらゲージがフルじゃなかったという場合がある。ボスによっては、弱点に上手く当たれば一撃で倒せてしまう。
via binto
『R-TYPE』シリーズの敵やステージのデザインは、機械的ながら生物的な造形をしているのが特徴である。これは、映画「エイリアン」のデザイナーとして知られる「H・R・ギーガー」の美術デザイン概念を取り入れているからである。
前作「R-TYPE」には、女性器をモチーフとした知る人ぞ知るボス「ゴマンダー」が存在したが、今作も人体の一部を連想させるような、グロテスクだがどこか機能美を感じさせる敵キャラクターやステージが異彩を放っている。
アーケード版「R-TYPE」2面ボス 『ゴマンダー』

アーケード版「R-TYPE」2面ボス 『ゴマンダー』

このボスをデザインした女性デザイナーは社長から病院に行く事を勧められたそうである・・・・・。しかし、凄まじい発想力だ・・・・!
今作にも居た!!

今作にも居た!!

ゴマンダー程のインパクトは無いにしても、今作にも性器をモチーフにした敵は居ないか探してみた所、これは・・・・・○○○っぽい!
via binto

ストーリー

異次元空間に存在した、
全てを破壊し食い尽くす邪悪な
バイド帝国。その存在は人類
が送りだした“R-9大隊”
によって絶滅させられたはずだった。

しかしそれは生きていた。
別の次元に逃げ込み、失われ
た戦力を蓄えていたのだった。

逆襲が始まった

憎悪に荒ぶるバイド帝国は
次元の壁を引き裂き、人類に
襲いかかってきたのである。
それに対し、人類は強化型
「R-9」を送り出した。
最強兵器「フォース」とともに……

バイドって何?

シリーズを通して地球(プレイヤー側)の敵対存在となる勢力。極めて強い排他的攻撃衝動に支配された超束積高エネルギー生命体の総称であり、人類と同様の2重螺旋構造の塩基配列を持つ自己増殖機能を備えた粒子で構成されている。『TACTICS』では銀河系・ペルセウス腕中心部で初めて確認された。物質でありながら波動としての性質も備えており、バイドそのものに対しては等質の波動を持ったものでないと干渉できない性質を持つため、有効な対抗手段は波動兵器(波動砲)やバイドの切れ端を使用した兵器であるフォースに限られている。

元々は26世紀の人類が敵対する外宇宙生命体に対抗すべく、生体物理学や遺伝子工学、果てには魔道力学までも応用して作り出した星系内生態系破壊用兵器であり、月と同規模のフレームに収められた上で、バイパスパイルを通じて敵母星へと向けて空間跳躍させるという運用が想定されていた。しかし、敵の星系で発動するはずだったそれは些細なトラブルによって太陽系で発動してしまい、暴走。制御不能に陥ったそれは次元消去タイプの兵器によって異次元へと吹き飛ばされた。しかし、それは破壊されてはおらず、増殖と進化を続けながら異次元を彷徨い続けた末に22世紀の太陽系へと襲来し、22世紀の人類によって「バイド(Bydo)」と名付けられた。
中々に複雑な設定だが、エネルギー生命体で、しかも人類が兵器として作り出してしまったという点が肝だろうか。

パイロットは四肢切断で機体と直結!?

本作のベースとなる「R-TYPE II」では、搭乗機体となる「R-9custom」にパイロットが四肢切断された上で、「ANGEL PAC」というサイバーコネクトシステムにパッケージングされるという設定があった。
しかし本作ではオープニングシーンで五体満足のパイロットがハッチから普通に搭乗する描写があるため、本作の機体は「R-9custom」の量産機である「R-9K」であるとされている。
今回のパイロットは大丈夫そう!

今回のパイロットは大丈夫そう!

小さくて見にくいが、開いたハッチの付近にパイロットが居て、この後普通に搭乗して発進していく。
非人道的なANGEL PACだが、そこまでしなければバイドには対抗できなかったのだろう・・・・。
via binto

ステージとボス

ステージ構成は全7面となっている。各ステージの特徴的なステージギミックに加え、ボスの攻撃手段や弱点部分は多彩である事から各面印象に残りやすい。各ステージ狭い場所を通って行く事が多いので、アイテムのスピードアップを取りすぎると壁にぶつかって衝突死する事が良くあった。
ステージ1:宇宙空間

ステージ1:宇宙空間

最初のステージはアステロイド内の宇宙空間、比較的障害物も少なく、広く移動範囲が確保できるので容易である。途中レーザーを撃ってくるロボットが画面上から入って来るので、その際は画面下に位置取っていないと危険。
via binto
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