ホタテマン(安岡力也)ホタテのロックンロール‐1983年リリース
後年、ダウンタウンの浜田雅功とユニットを組んだり、吉本興業へ移籍したりと、何かとお笑いがらみのビジネスに着手しているTK。そのお笑いとの縁は、伝説的お笑い番組『オレたちひょうきん族』から誕生した安岡力也扮する「ホタテマン」が歌うコミックソング『ホタテのロックンロール』の編曲を担当したところから始まります。
作詞が内田裕也&『ひょうきん族』『笑っていいとも!』を手掛けたフジテレビの敏腕プロデューサー・故・横澤彪、作曲がザ・ワイルドワンズのギタリストでジュリーのプロデューサーもつとめた故・加瀬邦彦と、ジャンルもパーソナリティもバラバラな新旧名プロデューサーそろい踏みな、今考えると驚くほどに豪華な一枚。曲は、ロカビリーテイストでありながら、ビートルズをこよなく愛する加瀬らしい『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』風ピアノ&ギターアレンジも施されており、小室成分はほぼ皆無となっています。
それにしてもTKって、イロモノ的仕事を始点として成り上がっていったあたりも、『元気が出るテレビ!!』のヘビメタ企画を足掛かりに飛躍していった盟友・YOSHIKIとそっくりです。
作詞が内田裕也&『ひょうきん族』『笑っていいとも!』を手掛けたフジテレビの敏腕プロデューサー・故・横澤彪、作曲がザ・ワイルドワンズのギタリストでジュリーのプロデューサーもつとめた故・加瀬邦彦と、ジャンルもパーソナリティもバラバラな新旧名プロデューサーそろい踏みな、今考えると驚くほどに豪華な一枚。曲は、ロカビリーテイストでありながら、ビートルズをこよなく愛する加瀬らしい『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』風ピアノ&ギターアレンジも施されており、小室成分はほぼ皆無となっています。
それにしてもTKって、イロモノ的仕事を始点として成り上がっていったあたりも、『元気が出るテレビ!!』のヘビメタ企画を足掛かりに飛躍していった盟友・YOSHIKIとそっくりです。
安岡力也 - ホタテのロックンロール
作詞:内田裕也・横澤彪・城悠輔 作曲:加瀬邦彦 編曲:小室哲哉
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岡田有希子『Sweet Planet』‐1985年9月18日リリース
TKのアイドル好きは有名。それは自らが公言していることからも、最初の妻がアイドルデュオ『キララとウララ』のキララこと大谷香奈子であり、離婚後はB級アイドル・遠峯ありさを恋人にして「華原朋美」としてデビューさせた事実からも明らかです。
そんな公私共にアイドルを愛してやまない男の初楽曲提供者が、当時人気絶頂だった岡田有希子というのは、ある種の必然。自らの一芸を武器に、今を時めく人気アイドルと同じフィールドで仕事をするなんて、アイドルオタクの理想形ではありませんか。
TKは、ユッコ3枚目のオリジナルアルバム『十月の人魚』へ『Sweet Planet』『水色プリンセス ― 水の精 ―』の2曲を提供。同アルバムリリースから約半年後に儚い命を散らすこととなる彼女の鮮烈な活動歴の中にしっかりと名を刻んだのでした。
そんな公私共にアイドルを愛してやまない男の初楽曲提供者が、当時人気絶頂だった岡田有希子というのは、ある種の必然。自らの一芸を武器に、今を時めく人気アイドルと同じフィールドで仕事をするなんて、アイドルオタクの理想形ではありませんか。
TKは、ユッコ3枚目のオリジナルアルバム『十月の人魚』へ『Sweet Planet』『水色プリンセス ― 水の精 ―』の2曲を提供。同アルバムリリースから約半年後に儚い命を散らすこととなる彼女の鮮烈な活動歴の中にしっかりと名を刻んだのでした。
Sweet Planet 岡田有希子
作詞:三浦徳子 作曲: 小室哲哉 編曲:松任谷正隆
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渡辺美里『My Revolution』‐1986年1月22日リリース
1986年の日本レコード大賞・金賞受賞曲であり、作曲家・小室哲哉がはじめて公の場で表彰された楽曲がこの『My Revolution』です。TK自身「この曲で大衆に認められた」と強い自信をもつきっかけになったと語っており、後にプロデューサー業をするうえでの礎になったといっても過言ではないでしょう。
Lovin' you -30th Anniversary Edition-
1986年7月2日にEPICソニー(当時)からリリースされた渡辺美里の2ndアルバム『Lovin' you』は、「My Revolution」「Teenage Walk」「Long Night」というヒットシングルを収録し、オリコンウィークリー・アルバムチャート1位を獲得。
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ちなみに、TKと渡辺美里は、同じEPIC・ソニー(現エピックレコードジャパン)出身という縁もあり、早くから親交を深め、「てっちゃん」「美里」と呼び合うツーカーの仲。いかにもナヨナヨ系男子なTKといかにもサバサバ系女子の美里が仲良しなんて、なかなか意外です。華原⇒ASAMIと見るからに女子女子した女との共依存的な恋愛で消耗しきった挙句、癒しを求めるかのように社会人経験もあるしっかり者・KEIKOとくっついたところを見ると、タイミング次第で、2人は結ばれていたのかも?
中山美穂『JINGI・愛してもらいます』-1986年7月15日リリース
ミポリン自身もヒロインとして出演した映画『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌』の主題歌だった『JINGI・愛してもらいます』。電脳ヤンキー・TKが、リアルヤンキーの映画ソングを手掛けたという背景含めて楽しい同曲は、テクノサウンドも取り入れたポップなナンバー。なおTKは、この4年後に妹の中山忍にも楽曲提供をしています。
中山美穂 「JINGI・愛してもらいます」
作詞:松本 隆 作曲:小室哲哉 編曲:大村雅朗
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岩崎良美『哀愁クルーズ』‐1986年7月21日リリース
アニメタッチの主題歌『タッチ』『愛がひとりぼっち』を歌ったことで知られる岩崎良美。この年、TKは『哀愁クルーズ』をはじめ、『スロープに恋をして』『Blizzard』の3曲を彼女に提供しています。
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原田知世『家族の肖像』‐1986年11月28日リリース
早稲田大学時代、ほとんど授業に出なかったものの、統計学の授業だけは好きで毎回必ず受けていたというTK。訴求する層を想定し、リサーチと計算の上で「ササる」コンテンツを供給するという論理の実学が、後に展開される多様なプロデュースワークであるとするならば、この80年代アイドルの楽曲作りは、いわばその実学を本格的に実践するうえで、さまざまな作詞家・編曲者から実務ノウハウを吸収する、武者修行時期だったといえるかも知れません。
この原田知世のアルバム『Soshite』収録曲『家族の肖像』では、作詞:秋元康と編曲:後藤次利の「おニャン子コンビ」と共作。当時のインタビューでは「依頼があって、どういうのにしようか考えていくのが面白い」と語っており、その充実ぶりがうかがえます。
この原田知世のアルバム『Soshite』収録曲『家族の肖像』では、作詞:秋元康と編曲:後藤次利の「おニャン子コンビ」と共作。当時のインタビューでは「依頼があって、どういうのにしようか考えていくのが面白い」と語っており、その充実ぶりがうかがえます。
原田知世/家族の肖像【TK・Works】
「家族の肖像」
作詞:秋元康 作曲:小室哲哉 編曲:後藤次利
作詞:秋元康 作曲:小室哲哉 編曲:後藤次利
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(こじへい)
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