【1975年歌謡曲】日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?
2023年4月9日 更新

【1975年歌謡曲】日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

昔は大晦日の夜といえば、テレビの前で一家団欒。『日本レコード大賞』と『紅白歌合戦』をはしごして視聴した方が多かったことでしょう。特に、日本レコード大賞の「大賞」や「最優秀新人賞」の発表では、ドキドキしながら観ていた方も多いのではないでしょうか。今回は、日本レコード大賞の「新人賞」にフォーカスし、受賞曲と受賞者の今についてご紹介します。

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心のこり / 細川たかし

リリース日:1975年4月1日
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
編曲:あかのたちお


『心のこり』は、細川たかしのデビュー曲で、現在もよく耳にする代表曲の一つです。デビュー曲ながら、いきなりオリコン1位(年間8位)の大ヒットを記録しました。当初の曲名は『私バカよね』でしたが、リリース日がエイプリル・フールで、新人の挨拶回りに不都合が生じそうなことから、『心のこり』に変更したといいます。日本レコード大賞では、最優秀新人賞を受賞しました。因みに、作詞のなかにし礼、作曲の中村泰士は、2020年12月に相次いで亡くなっています。

その後の活躍は言うまでもなく、1982〜1983年には『北酒場』『矢切の渡し』で、2年連続日本レコード大賞を受賞。現在も演歌歌手として精力的に活動しており、2022年には83枚目のシングル『能登の女』をリリースしています。

心のこり / 細川たかし

心のこり

ロマンス / 岩崎宏美

リリース日:1975年7月25日
作詞:阿久悠
作曲:筒美京平
編曲:筒美京平


『ロマンス』は、デビュー曲『二重唱 (デュエット)』に続く2枚目のシングルで、岩崎宏美の人気を決定づけた楽曲です。シングル2作目にして早くも、オリコン1位(年間6位)を獲得しました。作編曲を担当した筒美京平は、本曲を曲先で制作し、ディスコサウンドを取り入れつつ、歌謡曲的な要素も残すようアレンジしたといいます。本曲の大ヒットで、年の瀬には日本レコード大賞だけでなく、各局の新人賞も受賞。NHK紅白歌合戦に初出場を果たし、紅組のトップバターで本曲を歌いました。

その後の彼女の活躍は言うまでもなく、『思秋期』『すみれ色の涙』『聖母たちのララバイ』など、今日までに数々のヒット曲、名曲が誕生しています。近年では2021年に、野口五郎とのデュエット曲『好きだなんて言えなかった』がリリースされ、話題になりました。

ロマンス / 岩崎宏美

ロマンス

夜の訪問者 / 小川順子

リリース日:1975年4月1日
作詞:石坂まさを
作曲:城賀イサム
編曲:伊藤雪彦


『夜の訪問者』は、小川順子のデビュー曲で、いきなりオリコン9位の大ヒットを記録しました。"第二の藤圭子" とも呼ばれ、日本レコード大賞新人賞を受賞。将来を期待されていましたが、そのわずか3年後に引退しています。シングルは8曲のみで、女優としてはポーラテレビ小説『大江戸捜査網』にも出演しました。

その後は、2012年から2017年に衆議院議員を務めた、医師の赤枝恒雄と結婚しています。

夜の訪問者 / 小川順子

小川順子 - 夜の訪問者 (1975)

美しい契り / 片平なぎさ

リリース日:1975年8月5日
作詞:千家和也
作曲:三木たかし
編曲:三木たかし


片平なぎさは元々はアイドル歌手で、デビュー曲は『純愛』です。『美しい契り』は、彼女の3枚目のシングルで、本曲で日本レコード大賞新人賞を受賞しました。アイドル歌手として順風満帆なスタートでしたが、その後は本格的に女優業に転向し、数多のドラマで活躍しています。

女優としての代表作は、『白い秘密』『大空港』『スチュワーデス物語』など。1990年代以降は、"2時間ドラマの女王" の異名を取るようになり、『小京都ミステリー』『ショカツの女』『カードGメン・小早川茜』『赤い霊柩車シリーズ』など、各局でシリーズ代表作が誕生しました。特に『赤い霊柩車シリーズ』は、1992年から2023年まで31年間放送された歴史的なロングシリーズです。

美しい契り / 片平なぎさ

75'「異性」「美しい契り」「頬にかかる涙」76'「オリーブの華麗な青春」77'「心のひびわれ」「二人の青春」片平なぎさ

雨だれ / 太田裕美

リリース日:1974年11月1日
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
編曲:萩田光雄


『雨だれ』は、太田裕美のデビューシングルで、当時のキャッチフレーズは「まごころ弾き語り」。リリースは前年の1974年ですが、1975年末、本曲で日本レコード大賞新人賞を受賞しました。そして、その賞レースの頃に、4枚目のシングルとしてリリースされたのが、あの名曲『木綿のハンカチーフ』です。オリコン2位(年間4位)の大ヒットを記録し、彼女の代表作というだけでなく、作詞家に転身した松本隆の出世作となりました。以後、10枚目のシングルまで、松本隆&筒美京平のコンビが彼女の楽曲を手がけています。

その後は結婚を機に音楽活動を休止しますが、1990年代から再開し、2019年11月1日にはデビュー45周年を迎えて新曲『ステキのキセキ』をリリースしました。本曲の歌詞には、彼女の代表曲の歌詞が散りばめられています。

雨だれ / 太田裕美

「雨だれ」 太田 裕美(当時19歳)... 作曲 筒美京平
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