ガンプラブーム時の、過渡期のアオシマのキットゆえか、理想やコンセプトに、完成形が追い付いていない感が強いこのキットだが、派手なポージングさえ期待しなければ、飾るだけならあの時代であれば充分の出来栄えと言ってもいいかもしれない。
やがて歳月を経て、アオシマは2010年2月に「スーパーロボットNO.10 無敵超人ザンボット3」という1/300スケールのプラモデルも出したが、こちらはプロポーションこそ近年の物だけあって最高の出来栄えだが、やはり袴鎧のせいで、腕の可動に制限が残る、惜しい商品となってしまっていた。
完成品としては、丁寧に塗装をしてあげれば、かなり見栄えはよくなるはずのこのキット。
商品展開としてはザンボット3とイデオンだけに終わってしまったアニメスケール大サイズだが(ちなみに「光る」シリーズでいえば、後のイデプラの1/600 ガンガ・ルブが電飾を備えてラインナップに加わる)、このサイズでのダイターン3やトライダーG7も、欲しかったというのが当時の本音。
さて、次回はザンボット3編の後編ということで、アオシマの当時のザンボット3メイン商品の「合体ロボット」版と、2017年にバンダイのキャンディトイ事業部からリリースされた、最新の、完璧合体スーパーミニプラ版の2つを紹介し、徹底比較してみたいと思う!
(取材協力 青島文化教材社)
(取材協力 青島文化教材社)
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光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー
やのしん 2018/5/7 09:50
ザンボの上腕は、曲がる金属で出来ているので、間接が無いのです。最近の戦闘ヘリのローターヘッドが複合材料を使ったヒンジレスなので似たような構造なのでしょう。