【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!
2025年5月4日 更新

【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1975年、歌謡界ではどのような曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を紹介し、ミドルエッジ世代の方にとって、恐らく聴きなじみがあるであろう10曲を振り返ります。第1位は、・・・・あのデュオの曲です。

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『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』

Minato No Yoko Yokohama Yokosuka

4位『時の過ぎゆくままに』

リリース:1975年8月21日
作詞:阿久悠
作曲・編曲:大野克夫
歌:沢田研二


『時の過ぎゆくままに』は、沢田研二の14枚目のソロシングルです。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、沢田研二最大のヒット曲となりました。因みに、2番目の売上を記録したのが1977年の日本レコード大賞受賞曲『勝手にしやがれ』です。

本曲は、沢田本人が主演を務めたTBS系ドラマ『悪魔のようなあいつ』(原作:阿久悠、監督:久世光彦)の主題歌として使用され、ドラマとともに大きな話題を呼びました。

『時の過ぎゆくままに』

時の過ぎゆくままに

3位『想い出まくら』

リリース:1975年5月25日
作詞・作曲:小坂恭子
編曲:福井峻
歌:小坂恭子


『想い出まくら』は、シンガーソングライター小坂恭子の3枚目のシングルで、作詞・作曲も彼女自身によるものです。小坂明子の『あなた』のようなピアノ弾き語りの曲で、別れた恋人を回想する切ない詞が女性を中心に共感を呼びました。オリコンシングルチャートでは1位を獲得しています。

男性経験が豊富な女性を思わせる詞から、小坂に対してさまざまな憶測が流れましたが、本人は次のように語っています。
 愛した男を思い、彼氏のまねをしてタバコをふかしたり、酒を飲んだりする女性。「相当男を知っていないと書けない歌詞」と22歳の小坂にそんな視線が投げかけられた。歌詞は「タバコを吸うかわいい友人の女性がモデル。それに私の空想と、誰かそばにいつもいてほしいという女性の願望を詞にしただけ」と小坂。その願望は女性の共通項だったのか、男性よりも女性の方が店頭でレコードを手に取ったという。

『想い出まくら』

小坂恭子 『想い出まくら』 1975年

2位『シクラメンのかほり』

リリース:1975年4月10日
作詞・作曲:小椋佳
編曲:萩田光雄
歌:布施明


『シクラメンのかほり』は、シンガーソングライターの小椋佳が作詞・作曲を手掛け、布施明が歌った二人のコラボレーション曲です。オリコンシングルチャートで1位を獲得し、布施明にとって初のミリオンセラーとなりました。その年の『日本レコード大賞』の大賞受賞曲でもあります。

小椋佳によれば、「〜ほど、〜なものはない」という文体はエルヴィス・プレスリーの曲から引用し、言葉や表現は北原白秋の詩集から引用したものとのことです。
小椋「恋が始まって・・・燃えて・・・別れがきて・・・という ひとつのパターン。そこで使われている言葉は、北原白秋なんです。『北原白秋 全六巻』という詩集の面白い言葉にマークして・・・それを集めると『シクラメンのかほり』になるんです。」

さらに「○○ほど、□□なものはない」という“文体”もエルビス・プレスリーの歌が参考になっているのだとか。

小椋「言葉が白秋、文体がプレスリーだから、作っててイヤになっちゃうんですよ。『俺ってどこにいるんだ?!』って。

『シクラメンのかほり』

シクラメンのかほり

1位『昭和枯れすゝき』

リリース:1974年7月21日
作詞:山田孝雄
作曲:むつひろし
編曲:伊部晴美
歌:さくらと一郎


『昭和枯れすゝき』は、河野さくらと徳川一郎のコンビ「さくらと一郎」のデュエット曲です。TBS系ドラマ『時間ですよ昭和元年』の挿入歌として使用されたことで人気に火がつき、オリコンシングルチャートで1位、累計150万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。その年の『全日本有線放送大賞』も受賞しています。

なお、当時の初代さくらは1978年に離脱しソロに転向。現在のさくら(山岡さくら)は2代目です。

『昭和枯れすゝき』

さくらと一郎/昭和枯れすすき1974.7 Sakura&Ichiro
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