『ガンプラり歩き旅』その59 ~イデオン編・7 歴代1/600 イデオン総登場!~
2018年4月26日 更新

『ガンプラり歩き旅』その59 ~イデオン編・7 歴代1/600 イデオン総登場!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をしてきた『ガンプラり歩き旅』。 今回は全8回で、ガンプラブームと共にロボットプラモブームを牽引した、『機動戦士ガンダム』(1979年)の日本サンライズ・富野由悠季監督の次作品『伝説巨神イデオン』(1980年)のアオシマ製プラモデル群から、現代に至るまでのイデオンフィギュアを、追いかけてみたいと思います!

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バンダイ版ソル・バニア

バンダイ版ソル・バニア

前部から胸部への角度付け等、バンダイ版がよりアニメ版へ近づいた面取りをしているが、この2体、大きさは解釈の差でかなり違うが、基本的な立体構造再現には大きな違いはない。機体前部が前のめりになって、車体底面が地面に接地してしまうのも共通している。

ソル・バニアからイデオ・ノバへの変形。
まずは、アオシマ版とバンダイ版の、差し替えパーツを含む構成パーツを比較してみよう。
アオシマ版

アオシマ版

アオシマ版は、腹部ボディの両開きこそ再現していないが、腹部左右のカバーの開閉展開はする。取り外すパーツは、イデオ・ノバの武装に合せて、腹部のイデゲージシャッター。機体前部の隆起の違いは、隆起部分だけを差し替える手法。そして、機体前部の下部カバーを展開差し替えすると、前部の2輪キャタピラパーツが現れて装着できる。
そこへ、グレンキャノンとアンテナの、イデオ・ノバの象徴とも言える武装パーツを「乗せ」て完成。
バンダイ版

バンダイ版

アオシマ版との一番の違いは、まず「機体前部の違いを、隆起部分だけでなく、左右のカバーパーツまで含めて交換する」が挙げられる。
これには合理的な理由付けがあり、これらのパーツを外した状態で、合体状態のAメカを挟み込める仕様であって、その際、首脇を覆う黄色のパーツは、独立してイデオン状態用に別個に用意されている。アニメ版での合体直後のシャッターの再現であるともいえる。
もう一つの大きな違いは、バンダイ版では、イデオ・ノバへの変形に当たって、腹部パーツが、グレンキャノンカバーも腹部幅広左右展開もせず「いきなり、腹部全体を、イデオ・ノバ用のパーツに換装する」で済ませているところ。
実際は、そこにさらに、グレンキャノンやアンテナ等の装着は必要なのであるが、やはりこれも、イデオ・デルタの後部パーツ差し替え同様、形態単位での見栄えの整合性は取れるが、そのプロセスにアニメの変形の名残は一切ない。

ちなみに、アオシマ版とバンダイ版に共通しているギミックは、肩脇ブロックのどんでん返し変形と、車輪、キャタピラのひっくり返し変形の部分である。
アニメ設定のイデオ・ノバ

アニメ設定のイデオ・ノバ

アオシマ版イデオ・ノバ

アオシマ版イデオ・ノバ

バンダイ版イデオ・ノバ

バンダイ版イデオ・ノバ

グレンキャノンのディテールではさすがにバンダイ版のクオリティが勝るが、アンテナと6連装ランチャーは、ディテールや形状再現でアオシマはバンダイに退けをとっていない。
両者を並べた写真

両者を並べた写真

その上で、アオシマ版が全塗装必須なのは仕方がないにしても、バンダイ版は、イデオン形態に関しては、肩脇ブロックのグレーのフィンや、胸の白いラインまで別パーツにするなどの拘りを見せているが、こと分離メカ状態に関してはシール処理もおざなりで、イデオ・ノバでもシール処理はアンテナのフィンのグレーだけ。後はキャラクターレッドとMSライトブルーと、MSファントムグレー、キャラクターレッドとキャラクターイエローで追加塗装を徹底的に施した。
イデオ・ノバに関しても、完成状態で設定画に近いのはバンダイ版、アニメ演出での変形を少しでも再現しようと最後まで努力したのはアオシマ版、という差別化が見られた。
しかし、アオシマ版はバンダイ版の倍近いボリュームがあり、とても同じスケールのメカ同士とは思えない対比に仕上がった。


そしてCメカ。
Cメカの車両形態、ソル・コンバーは、元々は「幼稚園バス」が変形合体するという設定であった。車両形態からSFメカ形態への変形は、Cメカが一番劇的で、驚きの「ミラクルチェンジ」であったとも言える。
アニメ設定のソル・コンバー

アニメ設定のソル・コンバー

バスと言われればバスに見える(かもしれない)最終デザイン形態。
これだけ見ると、箱型の4tトラックあたりにも見えないこともない。
アオシマ版ソル・コンバー

アオシマ版ソル・コンバー

バンダイ版ソル・コンバー

バンダイ版ソル・コンバー

この角度で見る限りでは、両者に大きな違いはない。
箱型バスの意匠を残しつつ、上手くコンパクトにシルエットをまとめている。
では、ここからイデオ・バスタへの変形を見ていこう。
ソル・コンバーからイデオ・バスタへの変形では、2つのどんでん返し的立体ギミックがカギとなっている。
一つは「箱型だった操縦ブロックが、くるりと回転して戦闘機的機首ノーズへと変形」であり、もう一つが「ソル・コンバーでは一体化していた両脚が、それぞれ外側へ向けて半回転すると同時にパネル展開して開いたパネルが主翼になる」だ。
ここは、読んで字のごとくの変形を、放映当時のトミーの「奇跡合体」や、近年のバンダイの「超合金魂」が、そのままやってみせたが、アニメ設定は二次元の嘘の塊であるので「努力は認めるが完成形は……うーん」の域を出られない代物であったことは間違いない。

では、80年代のアオシマと2016年のバンダイは、このミラクルチェンジにどう対応したのか?
それを検証してみよう。
イデオ・バスタへの変形に向けて、外すべきパーツを外した...

イデオ・バスタへの変形に向けて、外すべきパーツを外したアオシマ版

ここでのポイントは、ソル・コンバーは6輪バスなのだが、アオシマ版ではそれらタイヤが全て、保持板と共に裏返しにしてまた装着することで、タイヤが付いていた箇所をふさいで、装甲を補完する仕様であるということ。
アオシマ版ソル・コンバー、前輪収容状態

アオシマ版ソル・コンバー、前輪収容状態

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