バイアラン自体は、シリーズ中盤から、初期のライバルキャラだったジェリドが乗り込み、カミーユのZガンダムやシャアの百式と互角の戦いを見せながら、フォウのサイコガンダムや、アポリ―のリック・ディアスを撃墜するなど、印象的な戦いも残している名脇役メカである。
背の高さ自体は18m級で、1stからのガンダム世界では標準の大きさだが、人気の可変要素がないからか、どことなく『キャプテンウルトラ』(1967年)の怪獣キュドラ(写真参照)を思わせる異形のシルエットゆえか、マイナー枠メカとして当時は1/220送りになってしまったのであろう。
背の高さ自体は18m級で、1stからのガンダム世界では標準の大きさだが、人気の可変要素がないからか、どことなく『キャプテンウルトラ』(1967年)の怪獣キュドラ(写真参照)を思わせる異形のシルエットゆえか、マイナー枠メカとして当時は1/220送りになってしまったのであろう。
しかし、遅かりしとはいえHGUC化されるとなれば話は別。もちろん他のキットのクオリティや解像度優先で、バイアランもHGUCが出るとなればそちらを使うべきであり、その予定である。
しかし、せっかく購入してしまったバイアラン旧キット。
ミドルエッジで紹介しないのももったいないし、かといって「新規HGUCが出るんで再現ではそっちを使いますけど、そうなると旧キットが余るんでミドルエッジで紹介します」というのも不誠実な話。
どうしようかと迷っていたところ、そうだ、とアイディアが閃いた。
しかし、せっかく購入してしまったバイアラン旧キット。
ミドルエッジで紹介しないのももったいないし、かといって「新規HGUCが出るんで再現ではそっちを使いますけど、そうなると旧キットが余るんでミドルエッジで紹介します」というのも不誠実な話。
どうしようかと迷っていたところ、そうだ、とアイディアが閃いた。
バイアランは、ジェリドの愛機としてキリマンジャロ戦から登場し、初登場でフォウの乗るサイコガンダムを撃墜してみせる名シーンがあるのだが、実はこの時のバイアランは、まだ試験機ということで、正式なカラーリングがされてなく、後に登場する正式カラーリングと異なる、グレートーンのテストカラーで塗られているのだ。
おそらく、今度発売されるHGUCバイアランも、いずれカラーバリエーション商品として、そのテストカラー版が発売されることはほぼ確実だろうが、それはきっとプレミアムバンダイ限定版だろうし、いつのことになるのかまだまだ未定で、今はまだ雲をつかむような話。
かといって、ノーマルカラーのHGUC版バイアランを2個買って、片方をテストカラー版に自分で塗るのも今一つ芸が足りない。
ならば今回のミドルエッジ紹介用とは別に、旧キットをあらたにもう一つ買い直して、それを試験機テストカラー版で塗装して、バイアラン初出撃からサイコガンダム撃墜までは、こちらで再現してしまえば、新旧キットの比較にもなるし、存在価値も生まれてくるという、そういった案配で今回は旧キット1/220 バイアランを2機紹介することになった。
キットとしてのバイアランは、当時としてはかなりな出来栄えと言える。
小スケールゆえに省略されたディテールも多く、細かなエッジやメリハリには期待できないが、その異形なシルエットは小サイズながら上手く再現してある。
幾何学的ブロック構造の腕部も、時代なりにしっかり再現されており、他のダウンサイジング枠の1/220は児童向けのスナップフィットを採用していたが、このキットはポリキャップが用意されて接着剤が必要な、1/144に準じた仕様となっている。
小スケールゆえに省略されたディテールも多く、細かなエッジやメリハリには期待できないが、その異形なシルエットは小サイズながら上手く再現してある。
幾何学的ブロック構造の腕部も、時代なりにしっかり再現されており、他のダウンサイジング枠の1/220は児童向けのスナップフィットを採用していたが、このキットはポリキャップが用意されて接着剤が必要な、1/144に準じた仕様となっている。
ランナーは3枚で、成型色こそ薄いグレー一色だが、パーツ数はランナー3枚分で、他の1/220スケールと比較しても格段に多く用意されている。
腕の可動は、バイアランのデザイン自体、人間でいう肩が三段階で設置されている形なのだが、ボディと一体になった一段目の肩から生えた腕を支える、二段目と三段目の肩がそれぞれ可動。その先の肘も内側にのみ曲がるが、ロール機能はどこにもないので、肘を前に向かって曲げることが不可能な構造。
また、ポリキャップもこのキットでは特殊な物が用いられており、全部は使用しないもののポリキャップナンバーがGまである豪華仕様。
おまけに、膝を繋ぐポリキャップは、まるでイマドキの二重関節構造のように機能している(実際は膝関節は下部でしか可動しないが)。
おまけに、膝を繋ぐポリキャップは、まるでイマドキの二重関節構造のように機能している(実際は膝関節は下部でしか可動しないが)。