ゾンビ映画の父、ジョージ・A・ロメロ監督追悼記念。「死霊のえじき」が日本でコミカライズされていた!
2017年8月12日 更新

ゾンビ映画の父、ジョージ・A・ロメロ監督追悼記念。「死霊のえじき」が日本でコミカライズされていた!

惜しくも先ごろ亡くなられた、ゾンビ映画の父と賞賛される映画監督、ジョージ・A・ロメロ!今回はロメロ監督追悼の意味を込めて、「死霊のえじき」コミカライズ版を紹介します!

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「死霊のえじき」コミカライズ版内容紹介

本編の扉絵。

本編の扉絵。

いきなりゾンビ登場!

いきなりゾンビ登場!

研究材料としてゾンビを捕獲する描写は、映画通りに描かれ...

研究材料としてゾンビを捕獲する描写は、映画通りに描かれている。

本作の名キャラクター、バブもちゃんと登場!

本作の名キャラクター、バブもちゃんと登場!

「死霊のえじき」に登場して観客に強烈な印象を残す、人気キャラクターのバブ。
ご覧の様に、冒頭部分は2色カラーで掲載されていた。
ヒゲ剃りのマネをするバブ。

ヒゲ剃りのマネをするバブ。

博士のセリフによれば、バブは元軍人だったらしい。
人間の時の記憶によって行動するゾンビの基本設定は、本作でも守られている。
独裁者と化すローズ大尉!

独裁者と化すローズ大尉!

指揮官だったクーパー少佐がゾンビの犠牲となってしまった基地内。
権力を得たローズ大尉が次第に暴走を始めるのだが・・・。
阿部ゆたか先生独自の解釈が光る!

阿部ゆたか先生独自の解釈が光る!

後年の「ランド・オブ・ザ・デッド」に繋がるのが、この愛すべきキャラクターのバブ。
阿部先生のコミカライズ版では、映画よりも更に踏み込んでゾンビと人間の交流が描かれている。
映画には無いこの描写!

映画には無いこの描写!

本来映画には登場しない、サラとバブとの心の交流が描かれる。
残虐描写が見せ場となるゾンビ物にあって、こうしたシーンはやはり阿部ゆたか先生の画風がプラスに働いて実に効果的だ。
閉鎖環境での人間同士の対立も描かれる本作。

閉鎖環境での人間同士の対立も描かれる本作。

ヘリで逃げるのは、前作「ゾンビ」のラストシーンを思い出させる。
死んだクーパー大佐の死体を与えていたことがバレた!

死んだクーパー大佐の死体を与えていたことがバレた!

博士の仇を討とうとするバブ!

博士の仇を討とうとするバブ!

エレベーターから押し寄せるゾンビの大群!

エレベーターから押し寄せるゾンビの大群!

映画最大の見せ場もちゃんと登場!

映画最大の見せ場もちゃんと登場!

バブとの悲しい別れ

バブとの悲しい別れ

映画には登場しないこの別れ。阿部先生ならではのアレンジだが、映画本編とのこうした違いこそ、コミカライズ版の魅力なのだ。
迫力満点の逃走シーン!

迫力満点の逃走シーン!

ジープで決死の脱出!果たして彼らは、ヘリまで辿り着けるのか?

ジープで決死の脱出!果たして彼らは、ヘリまで辿り着けるのか?

え、コミックではここで終了?

え、コミックではここで終了?

映画版にあったラストの余韻と続編への引きは、コミカライズ版には無い。
人間関係の描写にページを割いているため、40ページでは収まり切らなかったのか?
ラストはご覧の様に、車でゾンビの群れを突破する所で終了。映画の様なサプライズと、謎を残すラストにはなっていないのが、ちょっと物足りないとも言える。
ちなみに作者である阿部ゆたか先生は、翌年再びこのハロウィン誌に、「ゾンバイオ・死霊のしたたり」のコミカライズ版を、前編後編の2回に渡って掲載することになる。実はこちらの作品も、「トライアングル・ハイスクール」の第2巻に収録されているので、気になった方は是非お読みになってみては?
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