今だから読みたい実在アイドルコミックス【70~80年代】
2016年10月12日 更新

今だから読みたい実在アイドルコミックス【70~80年代】

70~80年代のアイドル全盛期。実在のアイドルの足跡をストーリー化したアイドルコミックスも全盛期だった。 そんな実在したアイドルコミックをあえて今、取り上げてみる。松本伊代、柏原芳恵、堀ちえみなどの王道アイドルから長州力までもコミック化されたそんな時代。

6,530 view
「う●こをしない」と言われるほど、神格化していた70~80年代のアイドルたち。
それもそのはず、当時はインターネットも携帯電話も普及していない時代であるから、アイドルに関する情報が極端に不足していたのである。少しでもあこがれのアイドルについて知りたい。

そんな少年少女の想いに応えるべく登場したのが、実在のアイドルの足跡をストーリー化したアイドルコミックスだ。現存する作品の数々をレビューし、当時の純粋な想いと懐かしき日々を思い出してみたい。

◆学研アイドルコミックスシリーズ

学校の図書館で見かける歴史・偉人漫画のアイドル版。

アイドルの生い立ちやデビュー秘話、紅白出場をはじめとしたビッグイベントをストーリー化。巻頭グラビアや直筆メッセージ、インタビューといった特別企画も盛りだくさんで、アイドルの魅力をまるごと詰め込んだファン必携の一冊となっている。

実録まんが 松本伊代

松本伊代―実録まんが

松本伊代―実録まんが

出版社: 学研 (1983/10)
発売日: 1983/10
via 松本伊代―実録まんが
伊代はまだ16だから……。

「センチメンタル・ジャーニー」で大ブレークした松本伊代の魅力がつまった一冊だ。本編で強調されるのは、彼女が“普通の女の子”であったこと。そのせいか、初恋のエピソードや、可愛がっていた猫のニャン吉とのエピソードなど、どうでもいい話が盛りだくさん。ファンにとっては、これも貴重な情報なのだろうが……。
一方、そうしたエピソードとは裏腹に、特別企画として掲載された“幼いころの写真”は、親近感を一瞬にして吹き飛ばすほどの可愛さ。これを見ると、「私もアイドルになれるかも!」なんて淡い期待は抱けなくなるのである。
デビュー時のいきさつ

デビュー時のいきさつ

via 松本伊代―実録まんが
歌っている松本伊代

歌っている松本伊代

via 松本伊代―実録まんが

実録まんが 柏原芳恵

柏原芳恵―実録まんが

柏原芳恵―実録まんが

出版社: 学研 (1984/04)
発売日: 1984/04
via 柏原芳恵―実録まんが
どこかあか抜けないし、歌もアイドルっぽくない。どうして彼女に人気があるのか不思議に思っていたほどであったが、これを読んで納得した。

柏原芳恵はとにかくひたむきで、一生懸命。だから、応援したくなるのだ。それを象徴するのが、作中のダンス・歌のレッスンシーン。
「このヘタクソ!」「リズム感がない」と徹底的にディスられながらも、血染めのシューズで踊り続ける姿は涙なしでは語れない。だからこそ、彼女には歌謡曲がよく似合う。
思い出されるのは「ハロー・グッバイ」「春なのに」「A・r・i・e・s」といった名曲の数々。

この人、なんで脱いじゃったのかなぁ……。
血染めのバレエシューズ

血染めのバレエシューズ

via 柏原芳恵―実録まんが
デビューした柏原芳恵

デビューした柏原芳恵

via 柏原芳恵―実録まんが

実録まんが 堀ちえみ

実録まんが 堀ちえみ

実録まんが 堀ちえみ

出版社: 学習研究社 (1983/05)
発売日: 1983/05
 “教官!”“ドジでノロマな亀”でおなじみの堀ちえみ。

大映ドラマ世代にはたまらないアイドルだ。本作には、演技でブレークする以前のフレッシュな彼女の魅力が詰め込まれている。作中でとくに目を引くのは、堀ちえみの“郁恵・愛”である。

「明るくて太陽みたい。郁恵さんみたいなアイドルになりたい!」。
そんな想いから、芸能界を志した少女が、ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得。
あこがれの郁恵ちゃんから、トロフィーを受け取るシーンは最大の見せ場だ。なお、本作に掲載されている特別企画ではその天然キャラが爆発。

インタビューコーナーでは「パンティーを50枚以上持っている」ことが発覚した。
郁恵さんに憧れていた堀ちえみ

郁恵さんに憧れていた堀ちえみ

via 堀ちえみ―実録まんが
お茶の間の人気者となった堀ちえみ

お茶の間の人気者となった堀ちえみ

via 堀ちえみ―実録まんが

実録まんが 早見優

実録まんが 早見優

実録まんが 早見優

出版社: 学研 (1984/07)
発売日: 1984/07
33 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • まりっぺ。 2018/11/26 13:19

    学研のアイドルコミックスと、小学館の漫画「歌ってナナちゃん」は超懐かしい!
    特に、ドカンの国で有名な漫画家の登竜太さんが描いた。
    柏原芳恵の漫画が超面白かった!
    またいつか、再発売してくんないかな?

    すべてのコメントを見る (1)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【花の82年組】かわいすぎる!今見てもかわいい82年女性アイドル出演のCM!

【花の82年組】かわいすぎる!今見てもかわいい82年女性アイドル出演のCM!

女性アイドルの宝庫だった「花の82年組」。当然、彼女たちが出演したアイドル時代のCMは "かわいさ全開" で、今見ても「かわいすぎる!」と気持ちを高揚させてくれるものばかりです。今回は、「花の82年組」を代表する女性アイドルと当時話題になったCMをご紹介します。
izaiza347 | 455 view
80年代のトップアイドル「松本伊代」はすごかった!

80年代のトップアイドル「松本伊代」はすごかった!

今や天然キャラとしてのイメージが先行している松本伊代。80年代のアイドル全盛期にデビューしアイドルとしての名声を思うままに獲ていったトップアイドル「松本伊代」を懐かし画像と映像で振り返る!
はんまのまま | 19,200 view
【1982年】明菜、キョンキョンがいない!日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

【1982年】明菜、キョンキョンがいない!日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

昔は大晦日の夜といえば、テレビの前で一家団欒。『日本レコード大賞』と『紅白歌合戦』をはしごして視聴した方が多かったことでしょう。中でもドキドキするのが、日本レコード大賞の「大賞」と「最優秀新人賞」の発表の瞬間。今回は、日本レコード大賞の「新人賞」にフォーカスし、受賞曲と受賞者の今についてご紹介します。
izaiza347 | 567 view
松本伊代(57)が早見優(55)、森口博子(54)との“80年代アイドル”3ショットを披露!!

松本伊代(57)が早見優(55)、森口博子(54)との“80年代アイドル”3ショットを披露!!

80年代にアイドルとして活躍した歌手・タレントの松本伊代(57)がこのたび、自身のインスタグラムにて同じく80年代アイドルの早見優(55)、森口博子(54)との3ショットを公開し、ファンを中心に大きな話題となっています。
隣人速報 | 25,457 view
早見優が“花の82年組”の同期・新井薫子、渡辺めぐみ、松本伊代との4ショットを披露!!

早見優が“花の82年組”の同期・新井薫子、渡辺めぐみ、松本伊代との4ショットを披露!!

歌手・タレントとして活躍する早見優が自身のブログにて、1982年にアイドルとしてデビューした「花の82年組」の面々との集合写真を掲載し、その懐かしさが大きな話題となっています。
隣人速報 | 5,657 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト