知ってます?プレステは今年の12月3日で23周年!個人的に好きだったPSソフト、初代『風のクロノア』を紹介します。
2018年3月5日 更新

知ってます?プレステは今年の12月3日で23周年!個人的に好きだったPSソフト、初代『風のクロノア』を紹介します。

あのゲームハード革命を巻き起こしたPlayStationは12月3日で発売から23周年!皆さんが初めて買ったPSソフトは何でしたか?私はベタですが「FF7」だったかなあ…。今回はそんなPSの簡単な説明と、心に残っているPSの名作『風のクロノア door to phantomile』を紹介します。

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雰囲気を大事にしている

このゲームの世界観を大事にする姿勢と、丁寧なつくりの演出面には素晴らしいものがあります。
例えば、登場人物の話す言葉はこの世界独自の言葉(ファントマイル語)が終始使われているため(プレイヤーは字幕で意味を確認して理解する)キャラの掛け合いに現実臭さを感じることはまずありません。
ではキャラの発する言葉に役割はないかというとそうではなく、意味をあえてわからないようにすることで悲しみや怒りが普通の日本語よりも顕著に表現され、声優さんの演技力の高さも相まって場面場面のキャラクターの感情がより強く訴えかけてくるのです。
現実感を排する為に声優さんのクレジットまで敢えて載せないほど徹底されています。

世界観を大切にしたグラフィックと音楽

グラフィックもカラフルながら優しいタッチで描かれており、喋る動物風のキャラクターたちや、幻想的な月の国、滝や湖面の美しい水の国といったファンタジーもの定番のステージとあいまってまるで童話の世界を冒険しているかのような臨場感を感じることができます。主人公クロノアはもちろん、雑魚敵ですら可愛くデザインされています。
ただ、終盤になると不気味でグロテスクな雑魚敵も多くなっていき、特に最終ボスは非常に醜悪な容貌でした。

音楽ですが、ファンタジー調の幻想的な色合いと、民族調の旋律が混じったようなオリジナリティ溢れる風味で、主張しすぎることなく世界観によく溶け込んでいます。単体の曲としても名曲が多く、4番目のボス戦のテーマ『baladium's drive』は屈指の人気を誇っています。(Wiiのリメイク版のCMでも流れたほど)
同じBGMでも建物の中と外では主旋律の音量が違ったり、ステージのギミックの変化に合わせて違う曲に切り替えたり、ステージ内に捕らわれた各ステージの住人を助け出すことでマップ画面のBGMのパート数が増えてにぎやかに変化していくなど、音楽を用いた演出も目立たないながら秀逸でした。

「Baladium's Drive」

神秘的でつい聴き入ってしまう名曲です。

シナリオの評価

中盤までの展開はオーソドックスで易しめなものですが、中盤以降は登場人物が殺されてしまったり、相棒の正体が明かされたりと重い内容や意外性のある展開も入ってきて、単なる王道と思わせないテイストになっていきます。
そして、何よりファンの間で語り草にされているのが、その衝撃的なエンディングです。

こればっかりはネタバレになってしまうので、是非、ご自分の目で確かめてみてください!

非常にシンプルな操作

『星のカービィ』(敵を吸い込んで吐き出す)や『ヨッシーアイランド』(敵を飲み込んで卵にして投げる)を髣髴とさせるわかりやすい操作で、誰にでも簡単に動かせます。

複雑な操作は全くありませんが、それでも十分と感じられるように丁寧に作りこまれており、バグも少なく、ストレスを感じることなくプレイできます。
ゲームシステム面での主張があまり強くないのも、世界観の印象を強く残すのに一役買っていますね。

ステージの難易度も低くアクションに手馴れた人には物足りないかもしれませんが、オーソドックスで人を選ばないお手軽なものです。ライトユーザーでもとっつきやすい内容であり、世界観やストーリーを味わうのにちょうど良い塩梅と言えるでしょう。(あくまで個人的な意見です)
だからといって極端にぬるいわけでもなく、序盤から終盤にかけて徐々に難しくなっていき、謎解きやアクションにも応用が必要になっていきます。
総じて、難易度自体は非常にバランスよく調整されています。

実際のゲーム画面

風のクロノア door to phantomile OP~ステージ1

4分あたりからゲーム画面になります。

問題点

ボリュームが少ない

慣れてしまえば5、6時間程度でクリアできます。
クリア後の隠しステージも一つしかなく、即死トラップは多いものの難易度が高いとは言いづらいです。
総じて難易度は低めの設定ですが、スイッチの起動などには多少頭を使わないとなかなか起動できずタイミングもややシビアでした。

総評とまとめ

ハードなゲーマーにはボリューム不足が感じられるかもしれませんが、単純な操作と易しめの難易度により幅広い層を取り込めた作品です。
さらに緻密に練られた世界観とストーリー、そしてそれらをしっかり踏まえた演出は多くのプレイヤーを虜にしました。

近年ではハード性能の向上などもあって映画的な演出や世界観、ストーリーを重視するゲームが増えてきましたが、現在と比較すれば限られた性能である初代プレイステーションというハードで、ゲームならではのストーリーと演出を打ち出した本作は、いわゆる「雰囲気ゲー」の金字塔と言っても過言ではないでしょう。

このゲームで何より重視すべきは世界観とシナリオです。
本作に多くのファンを作り、名作と評された要因はそこにあります。
やや易し目ですが単純な操作でとっつきやすく、世界観とストーリーが練られた良作でした。
本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。

出典元はコチラです。
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