スポ根アニメやドラマの『スパルタコーチ・鬼コーチ』
2016年6月8日 更新

スポ根アニメやドラマの『スパルタコーチ・鬼コーチ』

現代でいえば無茶苦茶で過酷過ぎる特訓ばかり課す強面のスパルタコーチ・鬼コーチの存在があったから、昭和のスポ根アニメやドラマは、努力が実った時、よりいっそう選手(ヒーロー・ヒロイン)の激動の成長ドラマになり、大きな感動や刺激をもたらしました(娯楽性において)。現代ではPTAの猛攻撃を食らうパワハラなコーチになってしまいますが、代表的な昭和のスパルタコーチ・鬼コーチをおさらいしてみましょう。しつけ、しごきや特訓。許容範囲はどこまでなのか。ケースバイケースでしょうし、人によって感情や精神的な耐久力は違うので難しい問題ですね。

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『巨人の星』(漫画:1966年 / テレビアニメ:1968年)の星一徹

『巨人の星』の星一徹

『巨人の星』の星一徹

スポ根作品では登場人物を育成するために過酷なトレーニングを課す指導者の姿が描かれている。
鬼コーチの指導について2013年3月13日付けの『朝日新聞』は指導者への絶対服従というスポーツ観が社会全体に行き渡っていたことを反映したものとした上で、「スポ根ものでは、しごき、カリスマ的指導者、鉄拳制裁がいわば三種の神器であり、読者にカタルシスを与える道具だった」と評している。
星一徹のスパルタ教育、100本ノック、1000本ノック...

星一徹のスパルタ教育、100本ノック、1000本ノックというのが鬼コーチのイメージに・・・

日本国内のスポーツ競技における集団主義や精神主義は明治時代に政府がスポーツを奨励したことを契機に各学校内に体育会が組織された当時からの伝統であり、スポ根作品が支持を得た1960年から1970年代当時の日本のスポーツ界では集団主義や精神主義を基盤とした厳しい指導が常態化していた。

こうした経緯から、当時の漫画編集者の一人は「是非はともかく、スポ根の全盛期はどこの部活動やプロ競技でもしごきや体罰が蔓延していた。そうした世相が描写に反映された」と評している。
オズマを鍛える星一徹。打撃を失敗する度に竹刀で殴打しま...

オズマを鍛える星一徹。打撃を失敗する度に竹刀で殴打します。鬼コーチは竹刀を持っているイメージに・・・

『柔道一直線』(漫画:1967年 / テレビドラマ:1969年)の車周作

『柔道一直線』の車周作(演:高松英郎)

『柔道一直線』の車周作(演:高松英郎)

主人公・一条直也の父親は1964年の東京オリンピックの柔道で敗れ、命を落とす。直也は車周作の指導のもと、「地獄車」、「海老車」などの技を駆使して外国人柔道家や日本のライバルたちと戦う。

最後は師匠・周作が直也に「地獄車からの脱皮」と新たな飛躍が必要と見て、敢えて敵の外国人柔道家に「地獄車攻略法」をさずける。直也は試合でも相手の誘いに乗らず、冷静に普通の投げ技で破り、最後は日本人のライバルを地獄車で下して優勝する。

周作は負けを認め、直也の活躍がテレビ中継されている料理店で酒を飲みながら息を引き取る。
『柔道一直線』の車周作

『柔道一直線』の車周作

『柔道一直線』の車周作

『柔道一直線』の車周作

『アタックNo.1』( 漫画:1968年 / テレビアニメ:1969年)の本郷俊介・猪野熊大吾

『アタックNo.1』の本郷俊介

『アタックNo.1』の本郷俊介

『アタックNo.1』の本郷俊介

『アタックNo.1』の本郷俊介

野球の100本ノックに対してバレーボールは100本レシーブ。
体にバンバン当たる。スパルタ特訓の過酷さが表現される。

体にバンバン当たる。スパルタ特訓の過酷さが表現される。

体でレシーブする描写が特訓の厳しさを表す。バレーの特訓...

体でレシーブする描写が特訓の厳しさを表す。バレーの特訓イメージ描写の先駆け。

特に顔面レシーブは特訓の厳しさを象徴的に表す。

特に顔面レシーブは特訓の厳しさを象徴的に表す。

本郷俊介をはるかに超えるスパルタ特訓を叩き込んでくる恐るべき鬼コーチ「猪野熊大吾」

オールジャパン・ベスト12の鬼コーチ「猪野熊大吾」

オールジャパン・ベスト12の鬼コーチ「猪野熊大吾」

猪野熊大吾
声 - 中曽根雅夫→村瀬正彦 / 演 - 船越英一郎
本名・大川一郎。中学オールジャパン、全日本の監督。ヒゲ・サングラスという怖そうな格好をしている。選手達をスパルタで鍛え上げるが、終盤は選手を怒らせて上達させる。

決勝戦前では「何かうまいこと言おうとしたが、忘れた!」と言って選手の緊張を解くなど優しさをうかがわせる。

アメリカへ出発する際はヒゲを剃り、サングラスもとり、まんざらでもない姿を見せる。アニメ版では本郷とは大学時代からの友人。こずえにバレー選手としての好意を抱いている。三条の実の兄(実写版では父)でもあるが、訳あって生き別れとなった。
オールジャパン・ベスト12の技を猪野熊大吾が完膚なきま...

オールジャパン・ベスト12の技を猪野熊大吾が完膚なきまでに破る。選手たちは力が足りないことを思い知らせる猪野熊大吾。

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猪野熊大吾の強烈な100本レシーブに、顔面レシーブする選手続出。 中学バレーの頂点に立つ12人でも過酷な練習についていくのがキツイ。

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